BMW 2シリーズ アクティブツアラー 「スタンダードとM Performanceの間」のユーザーレビュー

スタンダードとM Performanceの間

2020.6.9

総評

納車後12000km走行しての再レビューです。

アクティブツアラー（以下F45）のグレードとしては随分前に廃止になってしまった225i xDrive Mスポーツですが、搭載エンジンがB48A20Bということもあり、位置付け的にはスタンダードとM Performanceの間かな・・・と思っています。

抜群のエンジンパワーと足回りのバランスの良さ。そして音。
モデル的にはディーゼルが主流でず、ガソリンエンジン搭載車の旨みをたっぷり味わえるクルマです。

よくF45は「FFでもBMWらしさがある」と言われますが、個人的にはこの「らしさ」という言い回しはあまり好きじゃありません。なんかこう・・・開発者の試行錯誤を外部の第三者が簡単に表現しすぎてる感じがして。

ただ、重た目のステアリング、ステアリング操作に対する車体の反応は他のFR系BMWのクルマに近くしてある面も感じ取れるので、その辺を見ての「BMWらしさ」なんだろうなと感じます。

他方ではこのクルマならBMWじゃなくても作れたという話も聞きます。とは言えこのクルマの持つ走り味は同じドイツのVW系のそれとは性格の違うものですし、単にスペックやパッケージングだけでは語れない部分かなと。

FFであることを感じさせない事を目指して開発されたとされるBMWのFF系シャシー最初のモデルであるF45は、FFで表現したBMWの走りのベースとしてバランス良く完成していると感じています。

クルマ好き、特に昔ながらのBMWブランドを好む方には酷評されるF45ですが、言うほど悪い車じゃないんでもう少し暖かく見守って欲しいな、なんて思います。（次期型も予定されてますしね）

満足している点

ファミリーカー然としたスタイルながら、走りを楽しむ方向にセッティングされているエンジンと足回りは1番気に入っている点です。

ドライブモードを選択することでゆったり安楽な走りから、ブレーキ・ステアリング操作を積極的に楽しむ走りまで幅広く対応してくれます。

ドライビングポジションはF30と比較しても左足付近の圧迫感が無く、自然なポジションが取れます。

そして音。

特に加速時に3000〜4000回転付近でマフラーのバルブが開いた時に聞こえる排気音は気持ちが昂ぶります。

不満な点

Aピラーの太さと、左フロントの見切りの悪さ。

普段の運転にはあまり支障はないけれど、極狭な道での操作には少し気を使うかな・・・。

慣れれば気にもならないレベルですけど。

デザイン

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走行性能

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エンジンパワーは、十分なものがあります。xDrive搭載のため1600kgと重た目のボディーながら、スポーツモードでは背中がシートにめり込むくらいの加速感を味わえます。

xDriveはワインディングではステアリング操作に対してクルマを積極的に曲がる方向に機能してくれるので、よく曲がるクルマです。

ただ、大柄で重たいので、椿ラインのような狭いワインディングだと持て余す感じはありますね。反面ターンパイクのような広いワインディングは実に気持ちよく楽しく走れます。

乗り心地

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BMWのどのモデルにも言えますが、Mスポーツサスペンションに225/45R18のランフラットタイヤの組み合わせですから、硬いです。

が、ODOメーターが20000kmを超えるとだいぶこなれてきた感じがありますね。

静粛性はタイヤのノイズが目立ちますね。
特に荒めのアスファルトでスタッドレスタイヤとランフラットのサマータイヤを比較すると、後者の方が明らかにノイズが大きいです。

積載性

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リアシートが40:20:40の分割可倒式なので、真ん中を倒せば家族4人分のスキースノーボードウエァ諸々を飲み込んでくれるので、必要にして十分な積載かなと思います。

トノボードは外しっぱなしで運用してます。

燃費

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高速だと14km/lくらい走ってくれます。一般道でストップアンドゴーが多いと10km/lには届きませんね。

通勤で使うわけではないし、2リッターのハイパワーなガソリンターボエンジンとしては優秀なんじゃないでしょうか。
（前車クロスポロの1.6NAエンジンとほぼ同じですし）

価格

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故障経験

これまで目立った故障あありません。

強いて言えば、ホーンが片方鳴らなくなり、保証で交換してもらいました。

あと、レーダー探知機はOBD2接続しない事をお勧めします。ボクのF45ではトランスミッションの変速に不具合が起こりましたので・・・。