アウディ Q2 「見た目と走りでビビッと来る」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊藤 梓
伊藤 梓(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
4

見た目と走りでビビッと来る

2021.3.27

年式
2017年6月〜モデル
総評
アウディのSUVのエントリーモデルではあるものの、実際に触ってみると質感の高いアウディらしさを存分に楽しめるモデルになっている。アウディA1のように小さくてもアイデンティティや存在感があるクルマなので、所有した時の満足感も高いモデルだと思う。
満足している点
若い人にとってもアウディが身近に感じるようなポップなデザインが秀逸。さらに見かけだけではなく実際に所有してみると、アウディらしい高い質感の走行性能を持っているので、セダンやハッチバックモデルでなくてもアウディの世界観を存分に楽しめるというのはとても良い部分だと思う。
不満な点
実際に街中での使用が多いのは理解できるが、4WDモデルがないのは少々残念。一応SUVモデルなので、アウディの4WDシステム『クワトロ』も設定して欲しいユーザーも多いのではないだろうか。
デザイン

5

これまで頑なにブランドイメージを固めてきたアウディだが、Q2ではポリゴンデザインなど新たなチャレンジを取り入れている。Cピラーにはボディとは別色のパネルを装着できたり、アウディらしい品の中に遊び心があって楽しい。30代のデザイナーがデザインしたということもあって、若い世代の人たちにも親近感を持ってもらえそうなデザインだ。
走行性能

5

高級ブランドのコンパクトカーは、ブランドイメージとコンパクトカーならではの走りのバランスが難しいクルマだと思うが、Q2はそのあたりがとても上手く作られていると感じた。アウディらしい車内の静粛性やハンドリングの素直さやスムーズさ、質感の高さはそのままにキビキビとした軽快感のある走りを感じることができて、コンパクトSUVらしくて楽しい。搭載されている1.5L4気筒エンジンもQ2を走らせるには十分パワフルだ。
乗り心地

4

多少の段差などは一度でいなすフラットな乗り心地だが、タイヤがやや扁平なこともあってコンパクトSUVの中では乗り心地は硬め。路面の細かい凹凸も拾いやすいので乗り心地が気になる人は一度試乗してほしい。特にS lineはスポーツサスペンションが組み込まれているので、より乗り心地は硬めになる。個人的には標準装備の17インチタイヤをアップグレードせずにそのまま装着することをおすすめしたい。
積載性

4

コンパクトSUVの中では荷室などは平均的な使い勝手だ。箱型のクルマと比べると積み込める量はどうしても少なくなるが、純正オプションにルーフキャリアや自転車のホルダー、スキーやスノーボードホルダーもあるので、自分の趣味や用途にあわせてこういった装備を整えるのもあり。
燃費

4

燃費は15.8km/L(WLTCモード)。コンパクトSUVとしては、平均〜やや良くない数値になっている。ただQ2にはマイルドハイブリッドやディーゼルの設定がないので、ガソリンエンジンだけでこの数値であれば十分な燃費だと感じる。
価格

4

約394〜430万円と、やはりアウディブランドということもあって価格は高め。標準的な安全装備は最初から付いているが、アダプティブクルーズコントロールなどはまたオプションで別設定になるので、そのあたりは要注意。
伊藤 梓
伊藤 梓
自動車ジャーナリスト
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。パーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関係の動画やトークショーなどにも出演している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
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