2018年10月
■2018年10月
アウディ ジャパンは、フラッグシップセダンの「A8」を2018年9月5日にフルモデルチェンジ、同年10月15日に販売を開始した。
8年ぶりの一新で4代目となったA8はすべての要素をアップデート。量産車では世界初搭載となるレーザースキャナーを含む、最大23個のセンサーによる運転支援システムにより、安全性や長距離ドライブの快適性を向上させている。さらにタッチスクリーンによる「ユーザーインターフェイス」、「Audi connect」、「マイルドハイブリッドドライブシステム」などの先端技術を全車に搭載した。
初代からの軽量構造「アウディスペースフレーム(ASF)」を受け継ぎながらエクステリアデザインを一新。新デザインのシングルフレームグリル、シャープなヘッドランプがもたらす精かんなフロントマスクが印象的。ボディサイズは全長5170mm×全幅1945mm×全高1470mm、ホイールベース3000mm(A8Lは全長とホイールベースともに+130mm)。アルミニウム、スチール、マグネシウム、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を効果的に組み合わせた複合素材でボディストラクチャーを構成、14種類の接合技法も含めて軽量かつ高強度、高剛性を実現した。ねじり剛性についても先代に対して24%アップとなっている。
インテリアは先代よりも広く、水平基調のデザインで構成される。センターパネルには上下2つのタッチ式スクリーンを採用。スクリーンは直感的な操作を可能とし、スイッチ類を減らすことでクリーンな統一感を持たせている。
パワーユニットは最高出力250kW(340ps)/5000~6400rpm、最大トルク500Nm/1370~4500rpmを発生する3.0リッターV6直噴ターボと、最高出力338kW(460ps)/5500rpm、最大トルク660Nm/1800~4500rpmを発生する4.0リッターV8直噴ツインターボを用意。組み合わされるトランスミッションはともに8速ティプトロニック(トルクコンバーター付きAT)でクワトロ(フルタイム4WD)が標準装備となる。48Vリチウムイオンバッテリーとクランク軸にベルトを介して連結されるBAS(ベルト オルタネーター スターター)を用いたマイルドハイブリッドドライブシステムを搭載。減速時のエネルギー回収効率にすぐれ、55~160㎞/hの範囲でエンジンを停止してコースティング(惰性)走行を可能とするなど、経済性に貢献する。また、アイドルストップ状態からの再スタートはBASによってスムーズかつレスポンスよく行われる。
足まわりは電子制御可変ダンパーと組み合わせたエアサスペンションが標準装備。4WSの「ダイナミックオールホイールステアリング」がオプションで用意されており、リヤタイヤは65km/h以下でフロントタイヤと逆に最大5度まで操舵され、取り回し性においては最小回転半径が5.8mから5.3mに向上。中高速ではリヤタイヤはフロントと同方向に操舵され、操縦安定性を向上させる。
量産車としては世界初の装備となるレーザースキャナーを始め、ミリ波レーダー、カメラセンサー、超音波センサーを合わせた最大23個ものセンサーを搭載。これらにより高精度な運転支援システムを実現し、見通しの悪い交差点での「フロントクロストラフィックアシスト」や全方位からの事故について予防し、被害を軽減する「プレセンス360」、従来の「アダプティブクルーズコントロール」、「アクティブレーンアシスト」、「トラフィックジャムアシスト」の3つの機能を統合した「アダプティブドライブアシスト」を新たに設定。夜間の視界についても照射範囲の広い「HDマトリクスLED」、70㎞/h以上で作動する一般的なハイビームの2倍の照射距離を持つ「アウディレーザーライト」も装備されている。
2021年1月1日には価格改定を実施した。