究極の高バランス!!面白い!!
デビュー当初と比較して、A3は毎年の様に改良し熟成が進み、今では全く別物の車と言って良いほどに進化しました。
私が試乗
2009.8.12
- 総評
- 究極の高バランス!!面白い!!
デビュー当初と比較して、A3は毎年の様に改良し熟成が進み、今では全く別物の車と言って良いほどに進化しました。
私が試乗したのは、排気量わずか1400ccの1.4TFSI。この車・・・信じられないパフォーマンスを発揮します。国産なら、日産マーチやノートと同排気量と同。でもウソの様に中身は違います。
1400と言う事を知らずに乗ってみると、2000~2500ccのエンジン??と錯覚してしまうほど。やや出足は鈍いと感じる事もありますが、3000回転付近から盛り上がる加速性能はまるで「HondaのVTEC」の様なストレスのな回転と加速。本当にこれが1400なのか信じられません。最高に気持ち良いです。そして、ダブルクラッチによる自然でスムーズな変速。加えて燃費・・・、この加速性能がありながらカタログスペックで15.8km/L というのは優秀で驚愕のレベル(タイヤも太めでエコタイヤではない)。同排気量の国産のエンジンが時代遅れに感じてしまう程、実に素晴らしいエンジン。
ボディ剛性も「ここまでやる??」と思ってしまうほどに強固。ドアが重く最初はやや違和感があるでしょうが、この強固さに慣れてしまうと国産には戻れなくなるでしょう。
ボディ剛性が高いという事は、当然走りのフィーリングも良くなります。サスもドイツ車っぽくゴツゴツとした感触(この辺りは今乗っているベンツ・Aクラスも同じ)ですが、決して不快なものではありません。むしろ、路面状況が確実に伝わるので、ドライバーからしたら天候に関わらず運転していて安心感を与えるセッティングだと思います。
シートの完成度も高く、身体を包み込む部分は適度に柔らかく、支える部分は固く・・・と言った具合に非常にバランスが良いシートでした。長時間運転しても疲労感は少ないでしょう。その他の内装も、国産車の様に無駄な演出が一切無く、シックで国産には無い大人っぽい雰囲気。遊び心が無いと感じるかもしれませんが、安っぽさが逆にありません。
このモデルも末期に近づいてきましたが、冒頭に記載した様に毎年の様に改良が加えられている為、息の長いモデルにありがちな陳腐感は一切無く、完成度も完璧とも言えるレベルです。価格はオプション等を含めて350万程度になりますが、決して高いとは思えません。何故なら内容を考えると国産車でこんなに高い完成度を誇る車は存在しないと思うほど、デザインや走りの全ての点で納得いくレベルだったからです。
- 満足している点
- まず、かっこいいエクステリアデザイン。LEDライトが心をくすぐります。そして、毎年の様に様々な箇所に改良が加えられてどんどん熟成が進んでいくこと。デビューから丸4年経ちましたが、陳腐化は皆無です。今では初期型とは全く別物と言い切っても過言ではない程に進化(実際、排気量や変速機も初期型と大きく相違)し、驚愕に値する完成度。まず国産メーカーではあり得ない程の手の入れようです。アウディがこの車に対して手塩をかけて大事に育てているのが(逆に短所?と感じる事もありますが・・・)伝わります。
ボディ剛性も国産車では味わえないタッチ。特にドアの重たさや「ドっ!」という開閉音等はドイツ車乗りの自分でも「固い」と思います。でも、これが実に気持ちがいいです。
当然、走りの性能も十分。1400でもむしろ国内では持て余すほど・・・。上記の強固なボディ剛性と素性の良いサスペンションのお陰でバランスが絶妙。確実に路面状況がドライバーに伝わってくれる上に素直に自分が思ったラインで車が曲がってくれる。
また加速性能の良さは総評に記載しましたが、それ以上にブレーキ性能が秀逸。想像以上に止まります(慣れが必要なほど・・・)。よってメチャメチャ安心感があります。これほど、全ての領域で高いバランスの車ですから、運転が退屈になるワケがありません。運転が上手になった?と錯覚に陥ってしまうほど面白い車だと思います。余談ですが「運転下手な女性=軽自動車」という発想をするより、逆にこういった車に女性を乗せた方が良いと思えます。
当然、輸入車ですから単純な価格は国産より高いですが、内容を考えると今のモデルは値段以上の価値があると思います。自分も熟成が進んだこのモデルの完成度なら、今乗っている車を買わずに迷いもなく即決したと思います・・・。
- 不満な点
- 大きな欠点を見つける方が難しいです。ただ・・・強いて言うのであれば、毎年の様に進化して行くので、買う側からすればどのタイミングで買うべきなのか??非常に判断が難しいこと。初期型とは次元が違うほどに別物。当然安くない買い物ですから、買ったあとに改良が加えられ、それを見たら悔しい思いをする可能性がある点。
また純正のナビですが、これは如何なモノか・・・というレベルです。車はどんどん進化しているのに純正のナビはそれに遅れを取っている感は否めません。オプション価格30万程度の割には国産車の純正ナビの方がまだレスポンスが良く、賢い思える点。
あとエアコンの効き。別に慣れれば問題ない程度なのですが、今まで自分が乗ってきた車と比較すると、やや弱い印象を持ちました。
そして、塗装が高価な点。美しい塗装で有名なアウディですが、それは高コストで上質な水性塗料を5層にも分けて厚塗りをしているからと聞きます。それは反面、仮に擦ってキズ物にした時など、修理に高くつくことを意味しています。その辺(カーコンビニ倶○部等)の板金工場等では手に負えない可能性があること。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験