アウディ A3 のみんなの質問

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ヒッチメンバーのボルト強度について質問です。

車両に固定してある鉄ボルトをホームセンターにあるステンボルトに替えました。

車用は強度のあるボルトを使っていると聞いたことがあるのですが、どんなに強度のある鉄ボルトでもステンボルトには勝てないのでしょうか?

だとしたら以前よりも強度が増したと考えればよいのでしょうか?

よろしくお願いします。

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ベストアンサーに選ばれた回答

うーん…

元々付いていた製品も車種も、車体への補強も分からない状況では、判断が難しい所ですね。

一般的には強度が低下して、電食等による腐食の危険が増しただけで状況が悪くなったと言う見解は他の方と同じです。

しかし、その理由付けは他の方とは違いますね。


私は元電気屋で本職は運行管理者ですが、時々ヒッチメンバーやトレーラーを自分で作って登録しています。

作図、構造計算、書類の作成は勿論、鋼材の切り出しから、曲げ加工、溶接、その後のナンバー等の取得まで全て一人で作っています。

これまでに沢山の社外ヒッチメンバーの取り付け状況も見て来ました。



○基本的にヒッチメンバーに使う場合は、ある程度強度のある鉄のボルトよりも、ステンレスボルトの方が強度が落ちます。

その理由は正解を記載されておられる方もおられますが、ステンレスの方が弾性が無いからです。

ヒッチメンバーには、引っ張り方向の力以外に、直下荷重(ヒッチボールに掛かる上下方向の揺れや荷重)が掛かります。
車両構造要綱でフルトレーラーの直下荷重は車体総重量の1/10(745kg未満の車両は最大75kg)までと決まっていますが、ボルトにはその揺れにより、時々小さいハンマーで叩いた様な力が加わっているのです。

こういった条件下では、弾性の無い金属の方が極端に金属疲労や亀裂を起こし易く、高強度の物でも簡単に破断する場合があります。

ですから



□鉄のボルトを選定する場合でも「ボルトの刻印」だけを気にして、硬度だけが上位ランクの物を購入しても必要な弾性がなければ、破断し易くなります。

しかし…


△ナットが緩み易いかどうかはあまり問題では無いと思いますよ。
ヒッチメンバーは国土交通省が指定した指定部品であって、そもそも使用前後の点検と自主定期点検が運転手に義務付けられた物です。
元々長距離走行では途中でも点検を行う前提の物ですから、普通は誰でもガタが出る以前に緩みや亀裂に気が付く物です。


!ホームセンターで買えるボルトでは強度が足りないのか?
そうとも言い切れません。
ヒッチメンバーはどれも同じ強度設計ではありません。
牽引能力がBクラス(550kg程度)までの物であれば、ホームセンターに売っているレベルの安物のボルトで十分対応できる物が多々ありますし、実際にヒッチメンバー製造メーカーのCクラス(750kg程度)純正で、そういったボルトが付いるのを見かけます。


☆鉄やアルミの車体に、鉄やアルミのヒッチメンバーを取付けする場合に、ステンレスのボルトを使用すると腐食し易くなります。

ボルト自体はさび難い金属ですが、車体やヒッチメンバーが錆びてしまいます。

ボルタの法則により、異種金属同士の間には電位差が発生します。
ここに水が掛かった場合、水が乾燥する過程で、電食と言う科学反応が起きて車体やヒッチメンバーが腐食してしまいます。

文字数制限がありますので、電食については別途お調べ下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%90%E9%A3%9F



?ステンレスのボルトなら海水には強いのか?
ボルト自体は鉄に比べ海水の腐食にも強いです。
しかし…

ステンレスには触媒の効果があって、化学反応により、海水の方が普通の雨よりも極端に周囲の鉄やアルミを腐食させてしまいます。


ステンレス製のトレーラーやヒッチカプラー、ヒッチボールは沢山売っていますが、大手のメーカー製品は、いずれも腐食が発生する部分は簡単に取り替えの利く様に工夫されています。

某S社のヒッチメンバーでステンレス製の物はありますが、車両との連結部が鉄だったり、接点に鉄の座金やゴムのパッキン?を入れさせたりと、気を使って製作されているのを見かけます。


ステンレス同士の連結部はともかく、ステンレス以外の連結部にステンレスボルトを使っても、海水には強くなりませんし、逆に腐食を促進させます。




Qでは、痛んだボルトを交換する場合は、どうすれば良いのか?

この質問では使うべきボルトを選定出来る情報が何もありません。

取り付けされている車両、ヒッチメンバーの形式、牽引するトレーラー全て全く分からない状況で、これではヒッチメンバーを製作した会社の人間ですら判別できません。

こういった状況でボルトをお買い求めになりたいのであれば、購入時の明細又はヒッチメンバーの説明書などに記載された品番等を元に、ヒッチメンバー製造会社にお問い合わせになり、純正品のボルトをご購入なさって下さい。

製造社が部品供給に応じない場合や、倒産している場合、製造者が分からない場合が、お近くのカスタムショップなどにご相談になって下さい。
ただし、整備士と言えど牽引には知識の薄い方もおられますので、業者選定は自己責任にて行って下さい。

うちに来れるのであれば私の方でも現車確認はできます。
拝見するのは無料ですが、ボルトをお分けする場合は部品代金を頂きます。

回答の画像

質問者からのお礼コメント

2014.10.24 16:49

大変詳しくご回答ありがとうございます。ステンは粘りが無く破断しやすいのですね。電食も知っていましたがここまで詳しく知りませんでした。以前S車のヒッチ付けた事ありますが連結の分厚いスチールステーが厚み半分近く腐食していたのはビックリしました。ステンの影響だったのですね。大変勉強になりました。ありがとうございます!

その他の回答 (3件)

  • ステンレスは緩み易いです。

    そして折れこんだ時にドリル穴を開けづらく取れない事も。

    急な力に対してねばりや柔軟性が無いので折れる事も。

    メリットはボートトレーラーなら錆びないぐらい。

    デメリットばかりが目立ちます。

  • サビないことと強度は別でしょ。
    ボルトの刻印気にしたことありますか?

  • なんでステンボルトが強度あると思ったんです?
    鉄(というか鋼)もステンもたくさん種類ありますけども。
    クロモリ鋼ボルトならどんなステンより強度あります。

    そもそもホームセンターに売ってるようなのは建材用(それも構造材ではない)でしかなく、その程度の材質・熱処理でしかありません。
    最も応力のかかるヒッチメンバーボルトに使うなどとは自殺行為。
    電食も知らないんだろうなぁ…

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