この記事をまとめると
■2000年にトヨタからプロナードという大型セダンが販売されていた
「姿」はもちろん「名前」も怪しい! 超メジャーのトヨタなのに「思い出せない」歴史的マイナー車5選
■アメリカではアバロンとして販売されていた
■3.0Lグレードに設定されたフロント3人掛けのベンチシートが最大の特徴だった
こんな個性派セダンをトヨタが作っていた
ミレニアムの2000年、トヨタからプロナードという大型セダンが発売されたのを覚えているだろうか。
北米市場で販売されているトヨタのケンタッキー工場生産のアバロンの後継車=ラージセダンであり、アメリカではアバロンのまま、逆輸入となる日本国内では新たにプロナードというネーミングが与えられた1台だ。
エクステリアデザインに大きな特徴はないが、ボディサイズはアメリカンセダンとして全長4895×全幅1820×全高1460mm、ホイールベース2720mmと堂々としたものだった。当時の11代目クラウンが全長4820×全幅1765×全高1445mm、ホイールベース2780mmだったから、やや大きいフォーマル感もある、3代目セルシオに近いサイズをもつ、クラウンやセルシオのFR(後輪駆動)に対してFF(前輪駆動)の高級4ドアセダンということになる。
唯一無二のインテリアは中古で見つけたら即ゲット案件
その開発コンセプトは「パッケージありき」で、開発テーマは「上質のゆとり」とされ、CMのキャッチコピーは「こんなトヨタなら、乗ってもいい」であった。それだけに室内空間はゆったり。室内長2155×室内幅1545×室内高1175mmは、現在のクラウンクロスオーバー(室内長1980×室内幅1540室内高1170mm)やレクサスES(室内長1945×室内幅1535×室内高1145mm)を上まわるほど(計測方法にもよるが)。
左右のピラーをしっかりと立てた、居住性優先のデザインを採用したインテリアが与えられていたのだ。とくに2段重ねで上段左右いっぱいのスペースにメーターとナビを配置するインパネデザインは今見てもスタイリッシュ。かなり先進的ともいえる。
搭載されるエンジンはVVT-i機構付き3リッターV6DOHC、215馬力/30.5kg-m。サスペンションは前後ストラット、ブレーキはFベンチレーテッド、Rディスク。タイヤサイズは全車205/65R15となる。
グレード展開はシンプルで、3.0(315万円)と3.0L(345万円)の2種。3.0にはパッケージオプションとして3.0Gパッケージ(380万円)が用意されていた。3.0と3.0Lグレードの大きな違いは、これこそプロナード最大の特徴といえるフロントシートの仕様で、3.0は一般的な左右が別々のシート。そして3.0Lはなんと本革シートを採用するとともに、フロントシートはアメリカンな3人掛けベンチシートになっているのである。そのため、シフトも3.0はフロアシフト、3.0Lはコラムシフトになっている。
全車にデュアル&サイドエアバッグ、VSC、TRC、ブレーキアシスト、EBD付きABSが標準装備されるほか、まだ先進装備類であったDVDナビも全車に装備するなど、当時としては装備が充実したプロナードだが、もっとも高額の3.0 Gパッケージには電子制御サスペンションのスカイフックTEMS、クルーズコントロール、JBLスピーカー&アンプ、ディスチャージヘッドランプ、サンルーフなどが装備されていたのだから豪華そのものだ。
2022年のマイナーチェンジではエクステリアデザインが一部変更されるとともに、ディスチャージヘッドライト、木目調&本革巻きステアリングなどを全車に標準装備している。一方、ちょっと不思議なのだが、そのタイミングで3.0Lは本革シートからファブリックシートにダウングレードされているのだ。
すでにクラウンやセルシオが圧倒的に支持されている2000年代初頭の日本のラージセダン市場において逆輸入車でFFの駆動方式でもあるプロナードの人気は高まるはずもなく、2023年11月に生産終了。販売も2024年3月31日に終了している。
現時点(2025年2月上旬)でカーセンサーやグーネットで検索してみると、ヒットしたのはたった2台(グーネット)。2001年型で86.4万円~2003年後期型で95万円という値付けだ。どちらも残念ながら(!?)前席はベンチシートではなくセパレートシートであった。もし、レアな前席ベンチシートのプロナードを見つけられたら、アメリカンな気分でかなり面白く乗れるかも知れないなですけどね……。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
休日割引「3連休も廃止」に不満爆発!?「高速料金高すぎ」「国民を苦しめるな」の声も…なぜ休日割引は縮小されるのか かつては「ものすごい割引」の時代も!?
運転免許不要 新車18万7000円 ちょい乗りに便利な電動ペダルなし特定小型原付 その価格のワケは?
全高1850mm! ダイハツの斬新「超スーパーハイトワゴン軽」が広すぎ! 爆売れホンダ「N-BOX」上回る“背高ノッポな軽自動車”「デカデカ」コンセプトに大注目!
日産「“新型”マーチ」まもなく登場!? 丸目ライトの「コンパクトカー」! 2025年に復活な「パワフルモデル」どんなクルマに?
やるとクルマはヘタります! 長く乗りたいなら[やっちゃいけないこと]ワースト4!!
【彼らも胸中は複雑】MT車ってもう時代遅れなんだと思います…最近の若者の“リアル”な運転免許事情
休日割引「3連休も廃止」に不満爆発!?「高速料金高すぎ」「国民を苦しめるな」の声も…なぜ休日割引は縮小されるのか かつては「ものすごい割引」の時代も!?
北海道から埼玉まで1350kmを中国のEV「BYDシール」で走破! EVが苦手な極寒のなかで性能はどうなる?
【衝撃】スバルが「トヨタ」「レクサス」超え! 信頼性ランキング2025発表、日本車が上位独占! PHVは要注意? 最新モデルは買うな?賢い車選びを考える
高速道路の「休日割引ナシ」大幅拡大 2025年度から“3連休ぜんぶダメ”に 一体なぜ?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
2022年には売ってねーわw
世も末