メーカー純正のアウトドアカーを紹介
今やキャンピングカーが大人気だ。プライベートかつ、密を避けた自由な旅が可能になるからだ。アウトドア、キャンプはもちろん、ワーケーションにもぴったり。眺めのいい場所に止めて、美味しい空気と絶景を堪能しながらの休日、ワーケーションは、新しい生活様式にももってこいである。
「遊び」と「仕事」の二刀流! 「ワーケーション」需要にど真ん中「キャンピングカー」3選
ところで、キャンピングカーの購入となると、まずはキャンピングカー専門メーカーの車両を想像しがちだが、じつは、自動車メーカーからも、車中泊に対応するクルマが発売されているのだ。キャンピングカーショーに出かけた人なら、もしかしたらそんな車両をチェックしているかもしれない。ここでは、その代表格となるコンプリートカー、純正アクセサリー装着車を紹介したい。
日産セレナ マルチベッド
まずは、Mクラスボックス型ミニバンとして大人気の日産セレナをベースに、日産車のカスタマイズカーを展開するオーテックが開発した、「寝られる、運べる、遊べる」をテーマにしたセレナ マルチベッドだ。 セレナは3列シートだが、こちらは2列シートにカスタマイズ。ベッドシステムとロンリューム張りのフロアパネルを採用し、標準状態で大人ふたりが完全フラットなベッドスペースで横になれる仕様となっている。 ベッドシステムの下は大容量の収納スペースになっていて、車中泊、キャンプの荷物の積載もバッチリ。キャビンのシートは防水仕様だから、アウトドアやSURF & SNOWのスポーツシーンでも、シートの汚れを気にせずに乗りこなすことができるのだ。また、オプションでハンガーラックになるサイドマルチパイプ(左右セット)なども用意している。 注目すべきは、ベース車の仕様で、e-POWERモデルとハイウェイスターもラインアップ。2WD/4WDも選べるところが、同クラスのライバルメーカー車に対する優位性である。
日産キャラバンNV350
ちなみに、日産キャラバンNV350のマルチベッドなら、車幅に余裕があるため、跳ね上げ式のベッドは3分割タイプとなる。平らに設置すれば大人ふたりと子供ひとり用のフラットなベッドスペース、お座敷!? が出現。 中央部分を取り除けば、対面式の両側のベッドが椅子となり、オプションの脱着式テーブルを使うことで、リビングやワーキングスペースに大変身。そのほか、ディーラーオプションとして専用車内カーテンなども用意している。
トヨタ・ノア&ヴォクシー・マルチユーティリティ
トヨタでは、モデリスタから登場している「MU」シリーズがある。MUとはマルチユーティリティの略で、キャンピングカーや車中泊カーとしても相応しい、トヨタのMクラスボックス型ミニバン、ノア&ヴォクシーのガソリン車に設定されている。 今ではトヨタのカタログモデルにはない2列、5人乗り仕様をベースに、ラゲッジ部分のフロア部分に耐摩耗性に優れ手入れが簡単なオーク木目調のロンリューム(硬質塩ビ)を採用。その下には大容量の床下収納を備えるほか、日常からアウトドアで大活躍するアンカーナットやハンガーフックを標準装備している。 ポイントはここからで、販店売オプションとして、車内外で使えるふたつのマルチユースボードを設定。広大なラゲッジスペースが上下2段に使え、倒した2列目席と繋げられ、さらに車外に持ち出せばひとつはテーブル、ひとつは椅子として使えるスグレモノ。使わないときにはコンパクトに収納できるアイデアも光るアイテムだ。 もちろん、広々とした天井の高い車内スペースを生かし、車中泊もOK。そこで活躍するのが、エアスリープマット。幅約610mm、長さ約1950mmのマットで、エアバルブを開くだけで暑さ約9cmに膨らむため、展開は楽々簡単。使わないときはクルクルと丸めてコンパクトに収納できるから便利この上なし。 そのほか、サイクリストにぴったりのサイクルホルダー、釣りファンにうれしいロッドホルダーも用意している。つまり、車中泊だけでなく、さまざまな趣味に対応してくれる、メーカー純正のコンプリートカーというわけだ。
ホンダN-VAN +STYLE
ホンダからは、お手軽サイズ、お手軽価格の軽自動車、N VANがある。N VANは助手席~後席~ラゲッジスペースを真っ平にできる、働くクルマとしても人気のビジネスバンだが、+STYLEの標準ルーフ、ハイルーフ仕様が用意され、じつは、軽キャンパーのベース車、車中泊カーとしても大人気なのである。 運転席だけ残した車内のフラットスペースは、奥行き最大約2330mm、運転席側奥行き約1380mm、幅約1325mm(最小910mm)、天井高約1325mm(すべて+STYLEのデータ。ハイルーフの天井高は約1390mm)。なんと、軽自動車にして、完全フラットなスペースに、大人ひとりなら足を伸ばして横になれ、お座敷感覚で座ることもできる室内空間を備えているのだ。 しかも、マルチボードという、ホンダの純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスから発売されているL字型のマルチボードを、運転席を倒した状態で設置すれば、大人ふたりが横になれるスペースに変身。そこには長さ約1880mm、幅約600mmのマットレスを2枚、ぴったり敷けるため、快適なベッドスペースになるわけだ。マルチボードの下は収納スペースとなり、荷物の収納にもまったく困らない。 さらに、すべてのウインドウを覆ってくれるプライバシーシェード、サイドウインドウやテールゲートを開けて換気する際の虫の侵入防止になる、ウインドウメッシュ/テールゲートメッシュといったカーテンを用意。さらに、キャンプ場の電源サイトを利用することで最大1500Wまでの電源を車内で使えるAC100Vの外部電源入力キットなども揃っているから完璧だ!!
シトロエン・ベルランゴ
以上は国産車のメーカー純正車中泊カーと呼べるクルマたちだが、輸入車にも、シトロエン・ベルランゴなどにベッドキットやタープなどが純正アクセサリーとして用意されている。オシャレな車中泊カーとして活躍してくれるはずである。 個人的なベストチョイスは、普段使いからロングドライブまでに対応する、電動車のe-POWERによるスムースな走りと好燃費性能。そしてデュアルバックドアなどの使い勝手の良さなどにも満足できるセレナe-POWER+ベッドシステムになるだろう。
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みんなのコメント
5人乗りでフルフラットのベッドにもなり、対面ダイネットにもなるまさに車中泊仕様のグレードだったのですが、、、、
出すのが早すぎましたね~。
自動車メーカーやディーラーで取り扱っているのは
どれもキャンピングカーやトランポのお店の商品ですよ。
日産なんてまんまオグシヨーさんのです。