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「あぶない刑事」でお馴染みの2代目レパード! カタログで振り返る80年代日産スペシャリティクーペ

掲載 更新 23
「あぶない刑事」でお馴染みの2代目レパード! カタログで振り返る80年代日産スペシャリティクーペ

人気TVドラマの劇中車にあえてレパードを選んだ“渋さ”

TVドラマ「あぶない刑事」の劇中車として、F31型・2代目レパードはおなじみだったのだそうだ。……だそうだと、距離のある書き方をしたのは、じつは筆者はどちらかといえば「太陽にほえろ!」派。「ロッキー、気付かれるなよ」とボスに言われたロッキーが、派手な新車の白いソアラに乗り、狭い路地で犯人を尾行するシーンなどとても印象に残っているが「あぶない刑事」には少々疎いため。

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確か「太陽にほえろ!」がトヨタ車だったのに対し「あぶない刑事」の劇中車は日産車ということだったのだが、そのなかでも2代目レパードの設定は、なかなかシブいチョイスだなぁと思う。

レパードが重視するのは“高級車の香り”

というのも、1986年2月に登場した2代目レパードは、トヨタ・ソアラが初代から2代目にバトンタッチした“同い年”のデビューで、どちらかといえば地味めだったから。長いが当時の広報資料から引用すると「時代・環境の変化を捉え、目に見える物質的な豊かさはもとより、目に見えない精神的な豊かさ、充足感を与えてくれる車として、基本性能を超えたその車の持つ高級車の香りともいうべき品格を備えることを重視しました」とある。 ベースは当時の7th(代目)スカイラインで、2615mmのホイールベースなども共通だった。確かに当時の実車に試乗した印象では、7thスカイラインに通じる、路面を撫でるように走るトロンとした乗り味が記憶に残っている。

同じ2ドアクーペのソアラの後追いの感は否めなかったものの、ダークブルー2トーンをイメージ色に据え、大人びたクーペとしての打ち出しや装備が特徴だった。

“パートナーコンフォートシート”はそのひとつ。これは助手席の背もたれに中折れ機構も設け、各部形状も運転席とは違えてあり同乗者の快適性に配慮したものだった。

また今を予言したかのような、全面カラー液晶の“グラフィカル・デジタルメーター”や、超音波路面ソナーを用いショックアブソーバーの調節を行う電子制御式“スーパーソニックサスペンション”を備えていたことも見落とせない。

搭載エンジンは1983年のセドリックグロリアで登場したラインアップをベースに、V6の3L、2Lターボ、2Lを設定。とくに3LのPRASMA VG30DE型はツインカム24バルブとし、なめらかな吹き上がりとシャープなレスポンスを実現したというユニットで、4カム24バルブとしては日本初だった。 目の前にそびえ立つ印象のインパネは(7thスカイラインもそうだったが)当時“絶壁”などとも言われた。とはいえ、最上級グレードの“Ultima”のモケットを筆頭にツイード、トリコットをシート表皮に使ったインテリアは、高級パーソナルクーペらしい居心地、快適性、静粛性が実現されていた。トランクリッドを開けるとリッドの裏側にもトリムが付けられているなど、丁寧な造りも印象的だった。

ブランニュー登場の初代から斬新なものばかり

話の順序が逆になったが、レパードというと、やはり初代も忘れられない。当時は発売されるニューモデルの数がそう多くはなく、ブルーバード、セドリック/グロリアといった既存車種のモデルチェンジもその都度注目だった。だが、それ以上にブランニューのモデルが登場するとなると、それこそ実車がディーラーのショールームに配備されるのを心待ちにし、勇んで実車を見に行った……まだそんな時代だった。

車名も新しければ、スタイリングもまったく新しいのが初代レパードの特徴だった。登場は1980年のことで、ボディタイプはサッシュレスドアを採用したハードトップで4ドアと2ドアを設定。また販売チャンネルにクルマを振り分けるため、レパードと、レパードTR-X(トライエックス)が用意された。両車の基本スタイリングは共通で、ヘッドライトが矩形2灯がレパード、角型4灯がレパードTR-Xというのが違いだった(グリルのパターンもそれぞれ専用だった)。

筆者もディーラーに出かけていったが(というか、手元のカタログの裏表紙のディーラー印の住所で判断すると、地元ではなく、どうやら通学途中のディーラーで実車を見つけて飛び込んで貰ってきたカタログのようだ)、実車は“見たこともない斬新なスタイルのクルマ”の印象だった。とくにキャビンまわりの各ピラーを細く取り、ドア~リヤクォーター~リヤとガラスを繋げたデザインは特徴的だった。 リヤクォーターガラスの絞り込みや、フロントのスラントノーズ(26.5度は国産車最大と、矩形ヘッドライトだったレパードのカタログに表記がある)など、文面を読みながら「おぉ!」と思わせられた覚えがある。一方で2ドアはBピラーをボディ色にし、その前後にウインドウを配置している。コチラも個性的なデザインだった。

インテリアも上級感を前面に打ち出したもので、インパネのフェイシアは本革の風合いを再現したパッドが使われている。センターコンソールのオーディオパネルは、夜間照明が入ると、透明なパネルにグリーンの文字が浮かび上がるような、何ともいえないムーディ(!)なものだった。

それと装備で忘れてはならないのは、世界初(!)だったワイパー付き電動リモコンフェンダーミラーである。

搭載エンジンは直6の2機種(2.8Lと2L)のほか、1.8Lの4気筒も用意されている。デビュー翌年の1981年には2Lターボ(L20ET型)を追加設定。このときのカタログには大きく“世界初の、X TUTBOを搭載”とある。これは、ターボチャージャーと、エンジン本体の燃料噴射、点火時期、アイドリング回転数などを最新のエレクトロ技術でコントロールする(ECCS)仕組みのことを表現していた。他方で2.8Lは1度ドロップ、のちに3LのV6ターボ(VG30ET型)が設定された。

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