最近は、電気自動車(BEV)やハイブリッド車(HEV)が増え、モーター駆動による低速走行時には、クルマの走行音がほとんどしなくなった。そのため、歩行者にクルマの接近を知らせ、注意を促すために「車両接近通報装置」を対象車種に取り付けられている。中でもBEVやHEVの車両が多い、トヨタ・ホンダ・日産の音色を聴き比べ、最も良い音を考えていきたい。
文:佐々木 亘/写真:ベストカーWeb編集部 ほか
ハイブリッドのあの奇妙な音!! 国産メーカーそれぞれの音の違いは?
【画像ギャラリー】ハイブリッド車こんなにあるのか!! トヨタ・ホンダ・日産の売れ筋ハイブリッド車9選(27枚)
■HEVの先駆者トヨタは音色のバリエーションが多い
トヨタでは3代目プリウスから始まった車両接近通報装置。今では車種によって音が異なる
トヨタでは2010年の3代目プリウスから、車両接近通報装置の搭載が始まった。これが車両接近通報装置の世界初搭載である。EV走行における、歩行者がクルマに気づきにくいというデメリットを解消するに講じた策だ。
使われた音色は「コォー」や「ヒュー」と表現される。耳馴染みは良く不快ではない。それ故に、気づいてもらうための音としては、少し存在感が弱かった。
2018年のカローラスポーツからは、音を一新。これまでよりも高めの音で「コォー」から「キーン」という感じの音に音階が上がっていく。以前よりも、聞き取りやすくなり、HEVに気づく機会も多くなった。さらに2020年のヤリスで音は「ガー」「ゴー」という系統のものに変化する。
以降は、カローラスポーツのものとヤリスのものをベースにしながら、トヨタは車種専用にサウンドをチューニングしていくこととなる。ハリアーでは少し重厚感のある音へ、アクアでは「ブーン」「ビーン」という感じの震え系の音へ、カローラクロスでは宇宙船の移動音のようなイメージの、柔らかくも耳に残る音になった。
これまで色々な音色を生み出してきたトヨタ。車両接近通報装置界のサウンドメーカーが作る様々な音を、ぜひ比べてみてほしい。
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■神秘的なホンダの音色
ホンダでは「シュワワワーン」という音を採用!
フィットやシビックのe:HEVに採用される車両接近通報装置。他社が耳にザラっと残る感じの音を使っているのに対し、ホンダの音はなんとも神々しい。
「シュワワワーン」という感じの、リラクゼーション音楽の一番後ろで流れているような、音だ。聞いている方も心地よい。心地よさのあまり、少し気づきにくさも残ってしまうのだが。
仮に音楽として聴くのなら、ホンダがピカイチに良い。しかし通報装置としての役割となると、物足りなさも感じられる。
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■クルマが歌う! 日産のカント音
日産ではカントと呼ばれるこの音。「ブワーン」という音を発する
日産では車両接近通報音を「カント」と呼ぶ。カントとはラテン語で歌うという意味。電動車の中でもBEVでリードする日産は、音にも機能性を持たせて独自性を打ち出した。
まず走り出す際に「ブワーン」というような起動音が流れるのが特徴的。そして周波数の高い音域の通報音に切り替わる。電車のインバーター音に性質が近く、「電気」をイメージできる良い音だ。
またバックで走行する際に音色が変化する。「パーン、パーン」とバックブザーのように短く繰り返し流れることで、車両が後退することを周囲に知らせる仕組みだ。
日産でもカント音は車種によって微妙に異なる音色にしてあり、クルマのキャラクターに合わせて、カント音も旋律しなおしている印象だ。
聞き心地の良さという面ではホンダがトップなのだが、通報装置という側面で考えると聞き取りやすさも重要になる。そうすると、トヨタの方が機能と音がマッチングしているだろう。ただし、音は耳に残る。
故に、すっきりと抜けが良く、聞き取りやすい日産のカント音が、車両接近通報装置の中では、機能としても音質もトップレベルにあるのではないだろうか。
音なので、個々人の好みもあると思う。あなた好みのクルマの奏でる音楽は、どのメーカーのどのクルマのものだろうか。各社、各車種で音色が違う。是非聞き比べてみて、推しの音を見つけてみてほしい。
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