高速での手放し運転技術を持つのはセレナのみ
「日産セレナ」のフルモデルチェンジ(11月28日)により、人気のミドルサイズミニバン市場に異変が起きそうな気配だ。大きすぎないボディサイズに家族全員がゆったりくつろげる室内スペースを備えるとあって、このカテゴリーはファミリーカーの代名詞となっている。
先だってフルチェンジを遂げたトヨタ「ノア/ヴォクシー」、ホンダ「ステップワゴン」と比べ、どれを選べばいいのか悩んでしまう人も多いのではないだろうか。そこで今回はこれらミドルサイズミニバン御三家を掘り下げ、イチオシモデルを決めてみたい。
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まず、それぞれの価格帯を確認する。
・新型セレナ|276万8700円~479万8200円
・ノア/ヴォクシー|267万円~389万円/396万円
・ステップワゴン|299万8600円~384万6700円
なお、セレナの4WD車はまだ価格が公表されていないため、全車2WDに限定して価格を紹介している。
こうして見ると、セレナのトップグレードがズバ抜けて高額だが、これはミニバンとして世界初となる、高精度地図を使った高速道路での手放し運転機能(40km/h以上)など先進装備をてんこ盛りした「ルキシオン」グレードが存在しているため。
よって、以下では各車売れ線と思われるハイブリッドの中間グレードに絞って比較していこう。
・セレナ「e-POWER XV」|349万9100円
・ノア「ハイブリッド G」|332万円
・ステップワゴン「e:HEV AIR」|338万2500円
三者三様の個性あり
まず、歩行者等の動きを先読みして操舵及び減速を支援するプロアクティブドライビングアシストを備えるなど、運転支援装備ではノア/ヴォクシーがこの価格帯では一歩抜け出ている印象。一方で、セレナはバックドアの窓だけを開閉可能となっており、狭い場所での荷物の積みおろしには断然分がある。また、主張の強すぎる外見を嫌うユーザーには、原点回帰したクリーンなデザインのステップワゴンが刺さるだろう。
5ナンバーモデルの設定もあるセレナ
数値で測れる部分を見ていくと、狭い道で最も運転が楽なのは、全幅1695mmと唯一5ナンバーサイズ幅をキープしているセレナに軍配が上がる(一部グレードは3ナンバー)。
燃費(WLTCモード)については、ノア23.2km/L、ステップワゴン20.0km/L、セレナ19.3km/Lの順で、エンジンは発電に徹しモーターのみで走行するセレナが後塵を拝しているが、その分スタートダッシュには定評があるから、一概に優劣は付けづらい。また、走りの評価ではステップワゴンの評価が高いことが多いようだ。
ということで、加速力とモーターの先進性に目を付けるならセレナ、燃費や運転支援システムの充実が重要ならノア、走りの良さやクリーンなデザインが好みならステップワゴンとなる。ちなみに新型セレナはe-POWER専用のロングストロークエンジンを開発・採用しており、その本気度は大いに評価に値するだろう。
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人気の高さではノア/ヴォクシー
最後に、足下までの各車の売れ行きと今後の見通しについてまとめてみたい。本年1月に発売されたノア/ヴォクシーは登録が本格化した3月以降、一部例外を除けば安定して1万台近くが毎月登録されており、9月には1万5,000台超の登録となるなど圧倒的な強さを見せている。
一方、5月に発売されたステップワゴンについては、7月に6000台弱の登録をマークしたが、足下では3000台前後とイマイチ元気がない。ただし、ここには部品供給不足による生産遅れも影響していると見られ、今後の盛り返しが期待されるところ。
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そして、これから新型の登録が進むセレナについては、本年前半に先代がモデル末期にも関わらず8000台以上を登録していることから考えて、2023年初旬には1万台以上をマークしてくると見られる。つまり、今後の本命予想もノア/ヴォクシー>セレナ>ステップワゴンとなる。これを覆す番狂わせがあるのか、今後の動向にも注目していきたい。
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