最新のシエンタか、成熟のフリードか
「多人数乗車が可能なミニバン」と「取り回しのしやすいコンパクトカー」という、一見相反する特徴を両立させているのが、「コンパクトミニバン」と呼ばれるカテゴリーのクルマです。
このカテゴリーは、10年以上にわたってトヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」の一騎打ちという状態が続いており、この両車は国産車のなかでも最も比較検討されやすいモデルとなっています。
新型「シエンタ」見どころは先代と同サイズでも拡大した室内! 廉価グレード「X」の生産時期にも注意
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そんな両車の現況を見ると、シエンタは2022年8月にフルモデルチェンジが行われ、3代目へと生まれ変わっています。
新型シエンタは、コンパクトミニバンとしての機能性や利便性はそのままに、室内空間の居住性がさらに向上していたり、最新の先進安全装備が搭載されていたりと、さらに魅力を高めています。
また、多彩なディーラーオプションによって、自身のライフスタイルにマッチした仕様へとカスタマイズできる点も、新型シエンタの大きな魅力です。
対するフリードは、2016年に発売された2代目が現行モデルとなっています。登場から6年が経過していることから、最新モデルであるシエンタと比べてやや古さが目立つ部分もあります。しかし、それでも2022年上半期の新車販売台数ランキングでは乗用車全体の5位にランクインし、ミニバンカテゴリーではNo.1に輝くなど、モデルチェンジの噂が聞こえてきている今なお驚異的な人気を誇っています。
機能面を見ると、最新モデルであるシエンタの方が圧倒的に有利と言えますが、それ以外で両車を比較するならどのような点に注意すれば良いのでしょうか?
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居住性は互角も、3列目シートの使い方には要注意!
まず、コンパクトミニバンに最も求められる要素のひとつである、室内空間の居住性について見てみましょう。
両車のボディサイズはそれぞれ以下の通り。
・シエンタ:全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm
・フリード:全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm
数値だけを見ればシエンタの方がわずかにコンパクトですが、実用上はほとんど同じと言えるでしょう。
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一方、室内空間を見ると、シエンタは1300mmの室内高が確保されており、先代と比べて20mm拡大されています。フリードの室内高はハイブリッドモデルで1275mm、ガソリンモデルで1285mmであるため室内高ではシエンタに分があると言えそうです。
ただラゲージスペースに目を移すと、開口部高さが1070mm、開口部地上高が505mmのシエンタに対し、フリードは開口部高さが1110mm、開口部地上高が480mmでフリードに軍配が上がります。
なお、3列目の格納方法は、2列目下にダイブダウンするシエンタに対し、跳ね上げタイプを採用するフリードで違いがあり、ユーザーによって好みが分かれます。ダイブダウン式のシエンタは、フラットで左右の出っ張りが少ないため使い勝手に優れますが、少しでも高さがほしい場合は跳ね上げ式のフリードを選んだ方が良いと言えるでしょう。
とはいえ、シエンタもフリードも3列目を使用した状態での荷室はあまり広くないため、大人数での旅行などに利用するのであれば、トヨタ「ノア・ヴォクシー」やホンダ「ステップワゴン」などより大型のミニバンがオススメです。
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燃費はシエンタハイブリッドが圧倒! 実際のコスト差は?
それぞれガソリン車とハイブリッド車が用意されていますが、燃費性能ではシエンタの方が圧倒的です。
WLTCモード燃費を見ると、シエンタのガソリン車が18.4km/L、ハイブリッド車が28.8km/Lであるのに対し、フリードはガソリン車が17.0km/L、ハイブリッド車が20.9km/Lと、ハイブリッド車で特に大きな開きがあります。
ガソリン価格が150円/Lと仮定した時、それぞれのハイブリッド車が500km走行する際のコストを比較すると、シエンタが約2604円、フリードが約3589円となりおよそ1000円の差があります。
街乗りメインであっても、日常的にクルマを利用している場合、月間走行距離が500km程度におよぶことは珍しくありません。その際、シエンタとフリードでは1000円程度のランニングコストの差が毎月発生することになります。
ハイブリッド車/7人乗り/FFという条件で比較すると、シエンタもフリードも乗り出し価格は300万円程度を見込む必要がありますが、登場から年数の経過しているフリードの方が値引きを引き出しやすいのも事実です。ただ、数万円程度の価格差であれば、5万km走った際のガソリン代の差は10万円ほどになるので、燃費性能の差で回収することは十分可能です。
したがって、シエンタとフリードを比較検討する際には、機能面や乗り出し価格の差とともに、どの程度の走行距離が想定されるかという点にも注目してみることをオススメします。
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納期優先ならフリード一択
最新モデルであるシエンタは、充実した装備や機能が大きな魅力ですが、人気モデルの新型車ということもあり、納期が長いという問題があります。
2022年10月現在、シエンタの納期については「ハイブリッド車では2023年5月以降」となっており、場合によっては1年程度を覚悟しておく必要がありそうです。
一方のフリードも、6か月以上の納期と説明されていますが、仕様によっては2週間~2か月程度での納車が可能な場合もあるといい、ミニバン全体の中でもかなり早く手に入れることができるようです。
シエンタやフリードのようなコンパクトミニバンは、小さな子どものいるファミリー層が主なターゲットになります。子どもの成長は驚くほど早いこともあり、ほかのカテゴリーのモデルと比べて納期を優先するユーザーも多く、その点において、フリードの納期の早さは非常に魅力的と言えるかもしれません。
この納期の早さが、前述した2022年上半期の新車販売台数ランキングでフリードがミニバンカテゴリーNo.1に輝く最大の理由なのです。
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文:ピーコックブルー
写真:トヨタ自動車、本田技研工業
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みんなのコメント
ADASが最新じゃないから部品が手に入りやすいんだろうな。