■日産「アリア」と同じCMF-EVプラットフォームを採用
仏ルノーは2021年9月6日、ドイツ・ミュンヘンで開催中の国際モーターショー「IAAモビリティ2021」において、SUVタイプの電気自動車(EV)、新型「Megane E-TECH Electlic(メガーヌE-TECHエレクトリック)」を世界初公開しました。
【画像】日産アリアの兄弟車! ルノーの新型EVがカッコいい!(29枚)
メガーヌE-TECHエレクトリックは、ルノー日産三菱アライアンスが共同で開発した新世代のEV専用モジュラープラットフォーム「CMF-EV」をルノーブランドで初採用したモデルです。ちなみに日産「アリア」もCMF-EVプラットフォームを採用しています。
全長4210mm×全幅1770-1780mm×全高1500mm、ホイールベースは2700mmというボディサイズで、ハッチバックの従来型「メガーヌ」とは異なり、クロスオーバータイプのボディデザインを採用しています。
バッテリーは厚さわずか110mmという新開発の超薄型バッテリー(長さ1960mm、幅1450mm)を採用。このため重心高が低く抑えられ、走りの安定感にもつながっているといいます。
バッテリーは2種類を用意。40kWhバッテリーは24セル・8モジュールで構成され、WLTPモードでおよそ300kmの航続距離となります。また60kWhバッテリーは24セル・12モジュール構成で、WLTPモードでの航続距離は最大470km。バッテリーの寸法自体は変わりません。
出力130kWの急速充電を使うとわずか30分で最大300kmの走行が可能になります。
搭載されるモーターは新開発のもので、130馬力(96kW)・250Nmの「EV40」と218馬力(160kW)・300Nmの「EV60」のふたつのバージョンを用意。
ハイパフォーマンスのEV60の場合、0-100km/h加速は7.4秒、最高速度160km/h(リミッター)というパフォーマンスを発揮します。
ルノーグループCEO、ルカ・デメオ氏は「新型メガーヌE-TECHエレクトリックは、ルノーがすでに10年前に始めたエレクトリック革命を体現しています。このモデルは電気技術を民主化することで、効率と運転の楽しさを損なうことなく、EVを手ごろな価格にすることに成功しました。このモデルが伝えるのは感情であり、EVのGTIとして作られました」とコメントしています。
メガーヌE-TECHエレクトリックはフランス北部にあるドゥエー工場で製造され、2022年に欧州で市場導入される予定です。日本の導入は未定です。
※ ※ ※
グループルノーは、2021年1月14日に発表した今後5年間の事業戦略計画「RENAULUTION」において、ルノーブランドで、2025年までに新たに14モデルの基幹車種を発売すると発表しています。
具体的なニューモデルとしては、2025年までにフルEV(BEV)モデルを7車種、CセグメントおよびDセグメントのモデルを7車種、計14車種を投入する予定で、今回世界初公開されたメガーヌE-TECHエレクトリックはその7車種のBEVのうちの1台です。同年までに上位セグメントが売上高の45%を占めることを目指すといいます。
登場するニューモデルはすべて、EVもしくはプラグインハイブリッド(PHEV)、および「E-TECH」と呼ばれるハイブリッドの電動化モデルとなる予定です。
EVに関しては、ルノーはヨーロッパのEV市場のリーダーであり、10年以上前からすでに30万台以上を販売しています。その競争力を活かし、登場する新型EVはエンジンモデルと同様の手の届く価格帯を目指していくとしています。
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みんなのコメント
輸入車の方がデザインかなり良いし乗り味も良いけど、EVに関してはまだ不安の方が大きい。
EVは国産の方が信頼できるなぁ。
結果EVは3年後以降に検討します。