プラットフォームやパワートレインは新型プリウスと共用!
トヨタの欧州部門は12月5日、次期「C-HR」のコンセプトモデル、「C-HRプロローグ」を披露した。日本でも人気のコンパクトSUVの「C-HR」。その次期型の登場が近づいているということで、次期型の内容を今わかっている情報から予想してみた。
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>>まるでプリウスSUV!? トヨタ、新型「C-HR」のコンセプトモデルを公開、PHEVも登場か
まず、気になるのが、同じCセグメント(コンパクト-ミディアムクラス)に属し、最近新型がデビューしたばかりの「プリウス」との関係だ。この点については、現行C-HRと同様にプラットフォームを共用すると見て間違いないだろう。おさらいしておくと、2016年にデビューした現行C-HRは、プリウスと同じTNGAプラットフォームを採用し、ハイブリッド車では1.8Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせたパワートレーンも共通だった。
今回のC-HRプロローグに関するメーカーの発表によると、次期C-HRのパワートレーンは、通常のハイブリッドに加えプラグインハイブリッド(PHV)がラインナップされるとのこと。これも先日発表された新型プリウスのパワートレーン構成と同じ。
また、フロントフェイスのデザインを「ハンマーヘッド」(シュモクザメの意味)と称しているところも共通している。そして、C-HRプロローグと同日には新型プリウスの欧州版もアンベールされているから、タイミングからしても事実上の兄弟車と見るのが自然だろう。ちなみに欧州版新型プリウスは日本国内と違ってPHVのみのラインナップとなるようだ。
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デザインはトヨタの欧州スタジオが担当
なお現行C-HRはトヨタの欧州設計開発本部「トヨタ・ヨーロピアン・デザイン・デベロップメント(ED2)」によるデザインだが、これは新型も同じ。たしかに、全体のフォルムに加え、現行型ではドアノブが配されている後部ドア端部のキックアップも、世代間の共通性を感じさせるデザインだ。
今回のコンセプトモデル発表に際しては、市販版の登場時期などは明言されなかったが、完成度の高さからして来年中には各国で市場投入される可能性が高いだろう。その場合、国内の現行C-HRに設定されている純ガソリン車が残るか気になるところだが、「ヤリスクロス」と「カローラクロス」という競合車がトヨタ内に存在する状況では、欧州版にない仕様をコストをかけてまで揃える必要性は低いと思われる。よって、次期C-HRは事実上プリウスのSUV版として国内でもハイブリッドおよびプラグインハイブリッドのみのラインナップになる可能性が高そうだ。
スタート価格は300万円前後か
気になる国内価格については、新型プリウスが現行型から1割程度の値上がりと予想されていることから、新型C-HRも現行ハイブリッドモデルのスタート価格275万5000円から1割程度アップして、エントリーグレードで約300万円になると予想できる。PHVは最上級グレードのみの設定となり、価格は450万円程度となるのではないだろうか。
最大のライバルは「ホンダ ヴェゼル」
ライバルとして想定されるのは、ハイブリッドではホンダ「ヴェゼル」が挙げられる。この点、ヴェゼルは265万8700円から買えるのでかなり価格差があるが、仮に新型C-HRの構成がプリウスと同じならエンジンの排気量(C-HR:1.8Lもしくは2.0L、ヴェゼル:1.5L)、リアサスペンション形式(C-HR:ダブルウィッシュボーン、ヴェゼル:トーションビーム)ともにC-HRの方が上なので、そして先進的なデザインなども考慮すると、新型C-HRに軍配が上がりそうだ。
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また、PHVのライバルは三菱「エクリプスクロスPHEV」(386万3200円~)となりそうだが、こちらは2017年デビューとかなり年季が入っていて、内外装とも世代の違いを感じさせる。よって、とにかく価格重視という人以外にはC-HRを選ぶ人が多いだろう。
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以上、次期C-HRについて予想してみた。次期型の国内発表を楽しみに待ちたい。
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最近のトヨタ車はデザイン先行で居住性や視界がいまいち。