日本の販売、3分の1が「Xモデル」
執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
【画像】「iX1」のデザイン/内装 じっくり見る【ゲスト4人とともに】 全38枚
2月17日、BMW 新型「X1」、電気自動車の「iX1」のメディア向け発表会が東京ミッドタウンのアトリウム・ヤードコートで開催された。
なお、「iX1」は2月19日(日)まで同会場で一般の人にも公開され、予約が必要だが試乗も受け付ける。
新型X1については既に当Webサイトでも紹介しているので、ここではプロフィールなどの解説は省略する。
さて、BMWは、無骨なイメージのSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)とは一線を画した、オンロード走行性能を高めたモデルとして、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)の「X」モデルをラインナップしてきた。
2000年に発表された初代X5を皮切りに、現在、Xモデルは8車種(X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、iX)までにラインナップを拡大している。
2022年、日本においてBMW車は約3万台が販売されたが、そのうち約3分の1がXモデルだという。BMWのフィロソフィーである「駆け抜ける歓び」は、Xモデルも例外ではないことが、人気に結びついている一因でもある。
新型「X1」 3つのポイントとは
そんなXモデルの末弟にあたるX1だが、今回の新型のポイントは3つあると、BMWブランドマネジメント本部長の遠藤克之輔氏は語る。
まず、プレミアム・スモール・コンパクトクラスに属するX1だが、そのクラスを超えるラグジュアリーさがあること。
次に、このクラスとしてはBMW初の電気自動車「iX1」を設定したこと。
そして、若い人や女性、ヤングファミリーに向けたモデルであること。
X1はXモデルの中では小さいクルマだが、安全性能やデザイン、デジタルデバイスなどは上級モデルに匹敵するレベルで、妥協はしていない。
また、2013年に登場した「i3」から始まったBMWのEV戦略は確実に実を結び、2021年からは、iX、iX3、i4、i7と立て続けにEVのニューモデルを発表し、ついにこのスモール・コンパクトクラスにiX1を投入し、ラインナップを拡充。
いまや、BMWはEV市場の牽引者を目指している。ここからは、iX1にポイントを置きたい。
お気に入りはデザイン? 実用性?
今回の発表会では、そんなiX1にふさわしいゲストとして、モデルの滝沢眞規子さん、俳優の井浦新さん、人気TV番組「テラスハウス」でおなじみのタレント、島袋聖南&石倉ノア夫妻の4名を迎え、iX1やクルマに関してのトークショーも行われた。
4名ともクルマ好きということもあり、事前にiX1に乗ってもらったそうだ。ほとんどの人がEV初体験だったようで、それぞれの感想を語ってもらうと、
滝沢さんは「時代が変わりましたね。ディスプレイは掃除が楽そうだし(笑)、タッチパネルの操作感も良かったです」
井浦さんは「いたるところに“X”があしらわれているのがいいですね。電気自動車でもドライブモードがあって、伸びのある走りを実感しました」
島袋さんは「足をかざすとテールゲートが開くし、リアシートも広く、しかも静かなので、子どもが生まれたばかりのわたしにはすごく便利でした」
石倉さんは「閉じたキドニーグリルが、電気自動車なんだと思わせてくれました。サイズ感や内装も素敵で、乗った感じもスゴかったです」
若者・女性の支持、得られるか注目
BMWでは、X1、とくに「iX1」を軸に「#Discover your JOY」というキャンペーンを展開する。
電気のチカラで、都会でもアウトドアでも「駆け抜ける」ことで、新たな発見・感動といった非日常的な気分、つまり「JOY=歓び」を見つける。そんな「#Discover your JOY」には、iX1は最高の1台ということになるのだろう。
トークショーに登場した4人が提案した、試乗体験プランのモニターなどもキャンペーンでは実施される。
まさに、X1のターゲット層である、若い人や女性、ヤングファミリーに向けた展開だ。
BMWならではのプレミアム・スモール・コンパクトクラスの電気自動車SAV、「iX1」の魅力は、まずは実際に試乗して実感してもらうことから始まるというわけだ。
iX1は東京都・六本木の東京ミッドタウン・アトリウム・ヤードコートに2月19日まで展示される。
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