ヒュンダイ改めヒョンデが再上陸
2022年における自動車産業の大きなトピックのひとつに、韓国の自動車メーカーであるヒョンデが、13年ぶりに日本へと再上陸を果たしたことが挙げられます。
これまでは「ヒュンダイ」の名で知られていましたが、再上陸にともないグローバルでの発音に近い「ヒョンデ」と呼ばれることになりました。
今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーはサクラとeKクロスEV! インポート部門はヒョンデ、電動モデルが全部門独占
再上陸にあたって、ヒョンデが用意したのは燃料電池車(FCV)の「ネッソ」と、電気自動車(BEV)の「アイオニック5」です。
特にアイオニック5は、先日の日本カー・オブ・ザ・イヤーでインポートカー部門に輝き、世界カー・オブ・ザ・イヤーやドイツ、イギリスのカー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど世界的にも非常に評価の高いモデルですが、いったいどのような特徴を持っているのでしょうか?
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数少ないFCVのネッソ、内外装のデザインに注目!
まず、ネッソについて見てみましょう。
ネッソのボディサイズは、全長4670mm×全幅1860mm×全高1640mmと、トヨタ「ハリアー」や日産「エクストレイル」などと同等の大きさです。
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つまり、最も売れ筋のカテゴリーのひとつであるミドルクラスSUVに属するわけですが、そんなネッソの最大の特徴はFCVであるという点にあります。
FCVは、走行にあたって温室効果ガスを一切排出しない「ゼロ・エミッション・ビークル」である点はBEVと同様ですが、走行するためには水素ステーションなどで水素を充填する必要があります。
ガソリンスタンドに比べればその数はまだまだ少ないものの、日本は世界でも有数の水素ステーション大国であるため、世界で最もFCVを利用しやすい国のひとつと言えます。
水素の充填には1回あたり5分ほどの時間を必要としますが、ネッソの場合、一充填走行可能距離は820kmと同クラスのハイブリッド車と同等です。この点が、充電に長い時間の掛かるBEVとは大きく異なる点です。
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また、ネッソの魅力はFCVであるということだけに限りません。
2010年代以降、革新的なデザインの新型車を次々とリリースし、世界中の市場を席巻してきたヒョンデらしく、ネッソもその先進性のあるデザインを評価する声は少なくありません。
流麗なボディラインを持つエクステリアもさることながら、コックピット感あふれるインテリアもまた、国産車はもちろん、欧州車にもない独特のデザインとなっています。
ただし、センターコンソール上に配置されたボタンの数々は、すっきりとしたインテリアを好むユーザーには向かないかもしれません。
また、インテリアに使われているのは植物性の人工皮革やプラスチック、ファブリックなど、環境に優しい素材となっているのも現代的です。
補助金を考慮する前の価格は、776万8300円となっています。
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レトロフューチャーなアイオニック5
アイオニック5は、ヒョンデのBEV用サブブランドである「アイオニック」の第1弾として2021年に発表されたモデルです。
ボディサイズは全長4635mm×全幅1890mm×全高1645mmと、全幅以外は同じくBEVの日産「アリア」と近いサイズ感となっています。
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曲線的なデザインのネッソとは対照的に、アイオニック5では直線基調のエッジのきいたデザインを特徴としています。特に、フロントとリヤのランプに採用されている「パラメトリックピクセルランプ」は、アイオニック5のレトロフューチャー感あふれるデザインを際立たせています。
インテリアは、ネッソと同様に、環境に配慮した素材が使用されたクリーンなデザインとなっています。ただ、ネッソのようなブリッジ型のセンターコンソールは採用されておらず、シンプルでモダンなつくりとなっています。
一充電航続距離は、58kWhのバッテリーを搭載するベースグレードが498km、72.6kWhのバッテリーを搭載する2WD(RR)グレードが618km、AWDモデルは577kmとなります。
補助金を考慮する前の価格は、479万円から589万円となっています。
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ヒョンデのライバルはテスラ
では、それぞれのライバルについて見てみましょう。
ネッソの場合、FCVという点に注目すると、ライバルはトヨタ「MIRAI」にほぼ限定されることになります。たしかに、ミライの一充填走行可能距離は750~850km、価格は710万6000円~860万円と、ネッソと互角です。
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ただ、それ以外の点、例えばボディタイプやクルマとしての性格は大きく異なるため、ネッソとミライだけで比較検討するというケースは決して多くはないかもしれません。
むしろ、ネッソの現実的なライバルとなるのは、テスラ「モデルY」などのBEVでしょう。
>>モデルYの価格・スペック詳細はこちら
アイオニック5も同様で、アリアやソルテラといった国産EVよりも、テスラ「モデル3」の方が競合となる可能性は高いと言えそうです。
>>モデル3の価格・スペック詳細はこちら
たしかに、MIRAIやアリアやソルテラも、ネッソやアイオニック5と近い価格帯やスペックですが、国産EVを求めるユーザーは、単にFCVやEVが欲しいというだけではなく、国産ブランドならではの安心感や充実のアフターサービスを求める傾向があります。
一方、テスラを求めるユーザーは、EVではなく「テスラ」が欲しいというケースがほとんどであると言います。つまり、テスラを求めるユーザーは、安心感やアフターサービスよりも「テスラであること」を重視するということです。
ヒョンデの場合も、購入は原則としてオンラインで行なうなど、既存の新車購入とは一線を画しているのが特徴です。逆に言えば、既存のような購入方法を求めるユーザーには不向きであるということになります。
ただ、テスラを求めるユーザーであれば、こうしたスタイルの販売方法も違和感なく受け入れられるかもしれません。
その上で、クルマとしての出来ばえを比較すると、テスラよりも、ネッソやアイオニック5の方が優れていると感じる部分は少なくありません。
たしかにテスラの先進的な機能や装備の数々は魅力的ですが、「走る・曲がる・止まる」といったクルマの基本的な性能や、日常的な使い勝手の良さについては、ネッソやアイオニック5に軍配が上がります。
この点は、いまや世界有数の自動車メーカーへ成長したヒョンデのノウハウが発揮されている部分と言えそうです。
>>ネッソのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>アイオニック5のユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
文:ピーコックブルー
写真:ヒョンデ
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みんなのコメント
しかも売ってる車はバッテリーの熱暴走をすぐに起こす超危険欠陥車
ただでさえ韓国嫌いの日本人が買うはずないでしょ
道路走られると超迷惑なんだが