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マセラティ・ディ2017 40年眠っていたメキシコ登場

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マセラティ・ディ2017 40年眠っていたメキシコ登場

主要モデル 勢揃い

今年のマセラティ・デイは1957年にデビューした最初のグランツーリズモである3500GTをはじめとして、セブリング、ミストラル、同スパイダー、クアトロポルテI、メキシコ、ギブリI、同スパイダーとマセラティGTカテゴリーの主要モデルが揃いました。デ・トマソ時代のビトゥルボ・シリーズやその派生モデル達も、近年、参加が増えています。ショート・ホイールベースと端正なソフトトップを持つスパイダー・ザガート、その派生モデルとも言えるカリフや、近年市場価格がバブルの様相を見せてもいるシャマル、そしてクアトロポルテIV、最もポピュラーなギブリIIなどが集合しました。特にこのギブリIIはイタリア本国仕様のハイチューン2ℓモデルが近年、日本へと持ち込まれるケースが増えています。

「マセラティ・ディ2017」をスライドショー形式でみる

フェラーリ・フィアット傘下以降の3200GT、クーペ、グランスポーツは根強い人気をキープ。ピニンファリーナの手によるクアトロポルテVとグラントゥーリズモも古さを感じさせません。もちろんギブリIIIやクアトロポルテVIという現行モデルのオーナーも着実に増えています。最新のギブリ2018イヤーモデルやレヴァンテなども参加し、会場はフルラインナップです。

美しい木々に囲まれたリゾート施設である八ヶ岳高原ロッジでマセラティ・デイが開催されるのは2002年以来の15年ぶりとなります。悪戯にリニューアルせず、エレガントでクラシックな趣を持つこのロッジの魅力はマセラティに相通ずるものがあります。2002年当時はクーペが発表されたばかりで、主力は3200GTやクアトロポルテIV。その翌年にはクアトロポルテVが発表されマセラティのプレゼンスは大いに高まった。そんな時代でした。

40年近く眠っていたメキシコ

初日プログラムは参加者によるオーナーインタビューやフォトセッションから始まります。参加車両の中でも40年近く倉庫に眠っていた “納屋物” メキシコに注目が集まりました。レストアは90%完成した、というこのメキシコはマセラティ・クラシケによると1968年製造の4.2ℓモデルで、新車の状態で日本へ輸入されたもの。基本構成はギブリと同様で、メキシコはより実用性を考慮されたフル4シーターに近い2ドアクーペでした。実は当時、ギブリよりこのメキシコの販売予測台数は大幅に多かったのですが、結果的に2シーターであるギブリの方が圧倒的に多いオーダーを受けることになります。

新東洋企業によって新車として正規に輸入された初代クアトロポルテの久々の参加もうれしいニュースです。名古屋の初代オーナーによる完璧な維持が有名な、歴史的1台です。マセラティの450Sを起源とする伝統のV8エンジンですが、排気量やチューニングの違いによって独特のキャラクターを見せてくれます。ギブリやボーラで有名な最後期の4.9ℓとこのクアトロポルテの4ℓ(正確に言えば4100cc)仕様はフィーリングにも大きな差があります。このV8エンジン搭載のクアトロポルテは当時、社運を賭けた特別なモデルとして開発、製造されました。モデル専任のクオリティ・コントロール担当を置くなど、世界のセレブリティを満足させるために、こだわりを持って作られたのです。

マセラティ・ジャパン ジョヴァネッリCEOも参加

MCJの年次総会でもあるディナーパーティでは、100名余りの参加者が楽しいひと時を過ごしました。マセラティ・ジャパンCEOのグイド・ジョヴァネッリ氏による祝辞、さらに堺正章氏による乾杯とスピーチで盛り上がります。続いて今回のマセラティ・デイのテーマでもある、50年前に開催された伝説のイベント「マセラティ・ミストラルによる “モデナ-東京ラリー” 」の全貌についての講演も行われました。今から50年前に日本人として初めてマセラティで働くことになる伝説のメカニック、伊藤義敦がフランス人F2ドライバー、ジャック・マグリアと共に世界一周ツアーを企画し、1967年の10月15日にモデナのマセラティ本社正門からスタート。ちょうどマセラティ・デイが行われていた11月11日頃はインドのカルカッタ(現在のコルコト)をフェリーで出航していた頃と記録に残っており、皆でこの素晴らしきロマンを共有すると共に、若くしてアクシデントによりこの世を去った伊藤の冒険を称えたのでした。

また、本国イタリアからも11名のゲストが参加し、マセラティを介して日本とイタリアの絆を深めました。トスカーナのマセラティスタであるロマーリオ氏とミラノ在住の国際的フォトグラファー西川氏のコラボレーションにより完成したマセラティ・シャマルを被写体とするアート作品のアンヴェイルもイベントのハイライトです。マセラティ・クラブ・オブ・ジャパンとのコラボレーションにより、来年には日本での日本とイタリアの絆をテーマとしたイベントの開催を予定しています。

八ヶ岳山麓 ドライブを堪能

2日目は、初雪が降った八ヶ岳の山麓のワインディングを舞台にクラシックからモダンまでが連なるパレードランを楽しみました。スタートとなった八ヶ岳高原ロッジへのアプローチは、落葉したカラマツ並木と澄んだ青空のコントラストが美しく、マセラティスタにとっては至福のひと時に。ゴールは八ヶ岳高原音楽堂の芝生エリアで、そこに歴代マセラティを並べます。音楽堂の周囲に佇むマセラティたちを眺めながらのランチは格別です。

閉会式は “バルコニー・サウンド” のコンセプトで大人の音楽を聞かせるGONZOのコンサートから開始。ゲストに敬意を払いGONZOの熱唱するカンツォーネなどイタリアの名曲に聴き入りました。続いて賞典授与が行われマセラティ・デイは終了となりました。来年も秋口に開催が予定されているマセラティ・デイは25回目という節目を迎えます。マセラティスタの皆さんの参加を歓迎いたします。

MASERATI CLUB OF JAPAN
問合せ先: contact@maseraticlub.jp
マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン・ホームページ


全27枚 「マセラティ・デイ2017」詳細レポ

3500GTからセブリング、ミストラル、クアトロポルテI、メキシコ、ギブリIと’60年代の主要モデルが並んだ。

今回のハイライトは40年近く倉庫に眠っていたメキシコが姿を見せたこと。1968年に新車で輸入された個体だ。

ミストラルはクーペとスパイダーが参加し、マセラティ・ファンにとって夢の競演を披露した。

’90年代を代表するモデルといえばシャマル。今回は3台が参加した。

恒例の自己紹介ではマセラティ・ジャパンCEOのジョヴァネッリ氏が挨拶。

クラシックだけではなくモダン・マセラティも数多く集まった。

ディナーパーティは、マセラティスタである堺正章氏の乾杯で始まった。

イタリアからも11名のゲストが参加し、マセラティを介して日本との絆を深めた。

ミラノ在住のフォトグラファー西川氏によるマセラティをフィーチャーしたアート作品のアンヴェール。

50年前に開催された伝説のイベント「マセラティ・ミストラルによる “モデナ-東京ラリー” 」の全貌についての講演も。

ディナーパーティにはシェフ渾身のマセラティのエンブレムをあしらった特製ケーキが参加者を喜ばせた。

2日目は、初雪が降った八ヶ岳の山麓を舞台に、新旧マセラティのパレードラン。

落葉したカラマツ並木と澄んだ青空が美しく、マセラティスタにとって至福のひと時だったに違いない。

ゴールは八ヶ岳高原音楽堂。芝生エリアに歴代のモデルを並べ、マセラティを眺めながらランチを楽しんだ。

最後に参加者全員で記念撮影を行い、名残惜しい中マセラティ・デイ2017の幕が降ろされた。

全31枚 「マセラティ・デイ全参加車両を紹介」

マセラティ3500GT

マセラティ・ミストラル

マセラティ・ミストラル・スパイダー

マセラティ・クアトロポルテI

マセラティ・セブリング

マセラティ・メキシコ

マセラティ・ギブリ

マセラティ・ギブリ・スパイダー

マセラティ・カリフ

マセラティ222E

マセラティ222SE

マセラティ222SR

マセラティ・スパイダー・ザガート

マセラティ・スパイダー・ザガート

マセラティ・スパイダー・ザガート

マセラティ・スパイダー・ザガート

マセラティ・ギブリII

マセラティ・ギブリII

マセラティ・ギブリ・カップ

マセラティ・ギブリ・カップ

マセラティ・クアトロポルテIV

マセラティ・クアトロポルテIV

マセラティ・クアトロポルテIV

マセラティ・シャマル

マセラティ・シャマル

マセラティ・シャマル

マセラティ3200GT

マセラティ3200GT

マセラティ3200GT

マセラティ・クーペ

マセラティ・グランスポルト10thアニヴァーサリー

マセラティ・スパイダー90thアニヴァーサリー

マセラティ・クアトロポルテV

マセラティ・クアトロポルテV

マセラティ・クアトロポルテV

マセラティ・クアトロポルテV

マセラティ・グラントゥーリズモ

マセラティ・ギブリIII

マセラティ・ギブリIII

マセラティ・レヴァンテ

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