ZFジャパンは2月28日、東京都交通局が2018年に導入を開始するフルフラットバスにZFの大型バス用リヤアクスルとトランスミッションが採用されたことを発表した。
東京都は、都営の路線バスにフロアの段差がなく利用者の安全に貢献するフルフラットバスの運行を予定している。フルフラットバスは、ノンステップバスにある通路部の段差を無くし、高齢者も含めすべての乗客が後方まで移動しやすくなるため、前方での混雑緩和によるスムーズな乗降やラッシュ時の快適性向上にもメリットがある。
採用が決まったフルフラットバスに採用されるZFの大型バス向け低床リヤアクスル「AV133」は、低ノイズ、メンテナンス性の高さ、乗降のしやすさによる運行の円滑化など路線バス事業者にとっても多くのメリットがある。また、大型バス向け6速オートマチック・トランスミッション「EcoLife(エコライフ)」も同車両に採用されることが決まった。EcoLifeは変速性能、ノイズ、燃費効率、メンテ期間等の運行コスト等の性能に優れている。
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EcoLifeオートマチック・トランスミッションは7タイプを取り揃えている。対応入力トルクは1,000~2,300Nmで、車体総重量32トンまでのバスに効率的かつパワフルな駆動力を提供する。
ZFは、2007年から EcoLifeオートマチック・トランスミッションを生産しており、先代機種であるEcomat(エコマット)の生産と並行して市場に投入され、世界市場で大きな実績を残している。
大型商用車向けのドライブラインおよびシャシ・テクノロジーの東京都による採用について、ゼット・エフ・ジャパン株式会社の中根義浩代表取締役社長は次のように語った。
「ZFは、一般に乗用車向けの駆動系、シャシー関連および高度運転支援システム(ADAS)などで知られていますが、大型車両向けの製品も海外では多くの商用車メーカーに採用頂いています。今回、当社の技術が日本のお客様の安全性と効率の向上に貢献できることを、非常にうれしく感じています。今後もZFは、安全、効率、自動運転を柱として、日本をはじめとする世界各国の自動車メーカーのニーズに応えるソリューションの提供に努力していきます」
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