1.0Lと1.5Lのガソリン、1.5Lのハイブリッドを設定
ここ数年、日本で一番売れているクルマの座を「ホンダ N-BOX」と「トヨタ ヤリス」が僅差で争っています。そんな売れまくりのヤリスだけに、コロナ禍や半導体不足の影響が心配ですが、他のクルマで聞かれるような納車半年待ち、1年待ちといったことはありません。売れ筋のコンパクトカーだけに納期は比較的短くなっています。
ヤリスには1.0Lのガソリン車、1.5Lのガソリン車、1.5Lのハイブリッド車と、大きくわけて3種類のパワートレインが設定されています。はたして、どのグレードを選ぶと納期が早いのでしょうか。
新型「アクア」と「ヤリス」を比較してみてわかった“性格の違い”
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ハイブリッドのほうが納期は有利
メーカーの公式発表によると、注文をしてからの納期は、
・ガソリン車:4~5ヵ月程度
・ハイブリッド車:3~4ヵ月程度
となっているため、納期優先で選ぶのであればハイブリッドが有利です。
ヤリスハイブリッドは非常に燃費性能が優れていて、FFのWLTCモード燃費は35.4~36.0km/Lとライバルを圧倒。エントリーグレードの燃費は、同じトヨタのハイブリッド専用モデルである「アクア」も凌駕しています。日本でもっとも燃費性能に優れる、このエントリーグレード「ハイブリッドX」は価格も199万8000円とリーズナブルで、売れているのも納得でしょう。
ガソリン価格が高止まりならハイブリッド有利
燃費性能に優れているというとは、ランニングコストが抑えられるということでもあります。世界情勢的にいえば西側諸国によるロシアへの経済制裁の影響によるガソリン価格高騰の流れはますます加速するでしょうから、省燃費なヤリスハイブリッドに乗っているということは日々の生活での満足度が高いということになりそうです。
とはいえ、すべてのユーザーが燃費性能だけでクルマを選ぶのであればガソリン車をラインナップしている意味はありません。ガソリン車には、そもそも車両価格が安いというメリットがあります。
価格重視なら1.0Lガソリン、バランス重視ならハイブリッド
FFで比較すると、
・ハイブリッド車:199万8000円~232万4000円
・1.5Lガソリン車:154万3000円~197万1000円
・1.0Lガソリン車:139万5000円~163万円
となっていて、きれいに価格帯で住み分けているといえます。
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つまり、とにかく車両価格を抑えたいというユーザーであれば1.0Lガソリン車を軸に見ていけばいいでしょう。車両価格と走り、装備などの機能面でのバランスを重視するのであれば1.5Lガソリン車を中心にしてグレード選びをすることをおすすめします。
ヤリスの燃費は圧倒的だが、乗り味や静粛性ではライバル有利
もちろん、クルマ選びにおいてはライバル車との比較も重要です。ヤリスのライバルと目されるのは、「日産 ノート」と「ホンダ フィット」。ノートはハイブリッドだけで、フィットは1.5Lハイブリッド車と1.3ガソリン車(どちらも4気筒エンジン)があります。
ヤリスハイブリッドとノートを比べると、エンジンとモーターを合わせて走るヤリスハイブリッドに対して、ノートはエンジンが発電に専念してモーターだけで走行することもあって、市街地のスムーズさでは優ります。一方、燃費性能ではヤリスハイブリッドがノートを上回ります。ハイブリッドにモーター駆動のスムーズな走りの味わいを求めるのか、ランニングコスト重視なのかで選択はわかれてくるでしょう。
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ヤリスとフィットのガソリン車を比べると、想像以上の違いに驚きます。ヤリスは3気筒らしいキビキビさがありますが、比べるとノイジー。フィットは1.3Lと排気量は小さいものの、4気筒らしい滑らかさや静粛性があり、高級感ではヤリスを上回ります。
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トヨタというブランドに、定番で刺激が少ないというイメージを持っているかもしれませんが、コンパクトカーの中でのヤリスの立ち位置は、そうしたイメージとはちょっと違います。アクティブで元気、そんなキャラクターに仕上がっているのがヤリスなのです。
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文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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みんなのコメント
後席は飾りみたいなオマケ。
だから海外では2シーターの
バンがあるほどなんだから。