現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【イギリス】スバルの“軽”ベース!? 水平対向エンジン×MT搭載の「プロドライブ P2」がスゴかった! 全長3.9m級の“軽量ボディ”もイイ「ハイパフォーマンスモデル」とは

ここから本文です

【イギリス】スバルの“軽”ベース!? 水平対向エンジン×MT搭載の「プロドライブ P2」がスゴかった! 全長3.9m級の“軽量ボディ”もイイ「ハイパフォーマンスモデル」とは

掲載 5
【イギリス】スバルの“軽”ベース!? 水平対向エンジン×MT搭載の「プロドライブ P2」がスゴかった! 全長3.9m級の“軽量ボディ”もイイ「ハイパフォーマンスモデル」とは

■プロドライブが開発しためちゃ速なAWDスポーツカー

 モータースポーツを好きな人なら、「プロドライブ」という会社名を聞いたことがあるはず。プロドライブはイギリスのレーシングカーチームで、フォードBMWスバルなどのモータースポーツ活動における事実上のワークス活動を担うほど、高い技術開発力を誇っています。 

【画像】超カッコイイ! スバルの“軽”ベースな「コンパクト“クーペ”」を画像で見る(26枚)

 特にスバルと組んでWRC(世界ラリー選手権)で勝利を重ね、スバルに幾度もマニュファクチャラーチャンピオンを与えた輝かしい戦歴を持ちます。そのため日本では、プロドライブ=スバルというイメージが強いのではないでしょうか。

 そのプロドライブがとあるクルマをベースに開発したスポーツカーが存在します。それがプロドライブ「P2」。

 2006年にイギリスのバーミンガムで開催された「オートスポーツインターナショナル」で初公開されました。

 シャープな面で構成されたクーペスタイルのボディはコンパクトで、サイズは全長3910mm×全幅1855mm×全高1310mm、車重も1100kgに抑えられていました。

 デザインを担当したのは、マクラーレンF1も手がけたピーター・スティーヴンズ。低くて長いノーズとドア後部のエアインレット、リアオーバーハングが短いサイドビューのバランスからはミッドシップレイアウト(MR)のように見えますが、エンジンはフロントに搭載していました。

 しかもそのエンジンは、インプレッサWRX STI用の名機「EJ20」型を350PSまでチューニングしたもの。WRC譲りのメカニズムのひとつで、ターボラグを減らす「アンチラグシステム」を装備していました。

 トランスミッションは6速MT。駆動方式はもちろんスバルお得意のAWD(4WD)ですが、プロドライブがラリーフィールドで鍛えた技術が惜しげも無く投入されており、前後軸と左右両輪へのトルク配分を制御して走行特性を最適化するATD(アクティブ・トルク・ダイナミクス)システムも、プロドライブが開発したメカニズムでした。

 プロトタイプではありましたが実際に走行できるモデルが製作され、英国の自動車番組「Top Gear」でテストが行われた結果、0-60マイル(96km/h) 加速は3.8秒、最高速度174マイル (280 km/h)というハイパフォーマンスをマーク。

 番組内でテストトラックを周回させて速さを競う「パワーラップ」では、TVR「サガリス」よりも速い1分24秒3を記録。

 収録時のランキングボードには、その上位にケーニグセグ「CC8S」(1分23秒8)、パガーニ「ゾンダ」(1分23秒9)など錚々たる “スーパーカー” が並んでいましたが、サガリスは4リッターで412PS、CC8Sは4.7リッターV8で665PS、ゾンダは7.3リッターで555PSという大排気量エンジン・大パワーのクルマが相手だったことを思うと、P2がいかに速いクルマだったのか察することができます。

 しかしP2は単なるスパルタンなスポーツカーではなく、パワーステアリングやパワーウィンドウなども備えており、快適で速いスポーツカーを目指していました。

 さて、ではそんなP2のベースの「とあるクルマ」とは何でしょう。

 やはり“インプレッサWRX STIだよね?“と思われるかもしれませんが、さにあらず。なんとそのシャーシはスバルの軽自動車「R1」用だったのですから驚きです。

 よく見ればドアミラーや三角窓、ダッシュボードや内装パーツなどにその面影を発見することができますが、ずんぐりとしていてかわいらしいR1と、シャープなクーペのP2とのギャップがあまりに激しく、にわかには信じられないのが面白いところです。

※ ※ ※

 インプレッサWRX STIの水平対向エンジンを積んだプロドライブ設計のスポーツカーなんて、発表後かなりの時間が経過した現在でも胸がときめいてしまいます。

 P2は4万UKポンド(約800万円)ほどで販売が可能と言われていました。これは、レーシングコンストラクターが作るスポーツカーとしては破格値です。

 しかし残念ながらP2は現在まで市販に至っていません。発売されていれば、スポーツカー界に旋風を巻き起こしていたことは間違いないでしょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【オーストラリア】“6速MT”搭載! スバル新「スポーツ“セダン”」発表! 270馬力の水平対向エンジン&迫力ウィング搭載の「WRX AWD tS Spec B」登場
【オーストラリア】“6速MT”搭載! スバル新「スポーツ“セダン”」発表! 270馬力の水平対向エンジン&迫力ウィング搭載の「WRX AWD tS Spec B」登場
くるまのニュース
【南アフリカ】トヨタ「ヴィッツ」3年ぶり復活してた!? 全長3.7m級の「ちょうどイイサイズ」×MTもあり! 日本円で約136万円の超コンパクトモデルがスゴイ
【南アフリカ】トヨタ「ヴィッツ」3年ぶり復活してた!? 全長3.7m級の「ちょうどイイサイズ」×MTもあり! 日本円で約136万円の超コンパクトモデルがスゴイ
くるまのニュース
【欧州】最新「トルネオ」は“6速MT”搭載! トヨタ「シエンタ」サイズの“最高にちょうどいい”小型ミニバンに注目! 懐かしい車名のフォード「トルネオ クーリエ」とは!
【欧州】最新「トルネオ」は“6速MT”搭載! トヨタ「シエンタ」サイズの“最高にちょうどいい”小型ミニバンに注目! 懐かしい車名のフォード「トルネオ クーリエ」とは!
くるまのニュース

みんなのコメント

5件
  • sak********
    「超カッコイイ!」
    今年もこれ?
  • 3G83
    (免振~軽量コンパクト…)スポーツカーこそV形!

    ('24年末登場ホンダ二輪用を思う)V3気筒+電動加給へ進化要求、計画的安心安全要求、計画規模要求、友邦網要求~共有網要求… 之こそ、国際共同開発要求と思えば…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村

マイカー登録でPayPay1万円相当があたる