10月26日(木)から11月5日(日)にかけて開催された「ジャパン モビリティショー2023」で発表された新型車を深掘り! ホンダがサプライズで発表したプレリュード・コンセプトに迫る。新時代のデートカーとは?
新しい時代のスペシャリティスポーツ
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ホンダはジャパン モビリティショー2023に、「Honda Specialty Sports Concept(ホンダ・スペシャリティ・スポーツ・コンセプト)」と呼ぶコンセプトカーをワールドプレミアすると予告していた。「次期NSX?」、「S2000の再来?」と、妄想はふくらんだが、ヒントは“スペシャリティ”にあった。
10月25日のプレスデーで公開されたのは、PRELUDE Concept(プレリュード・コンセプト)だった。“スペシャリティ・スポーツ”とはプレリュードのことだったのである。三部敏宏代表取締役社長の説明によればプレリュード・コンセプトは、「本格的な電動化時代へ“操る喜び”を継承する、ホンダ不変のスポーツマインドを体現するモデルの先駆け」とのこと。
筆者の場合、プレリュードと聞くとリトラクタブルヘッドライトを採用した2代目(1982~1987年)や3代目(1987~1991年)が真っ先に思い浮かぶが、プレリュード・コンセプトからは固定ヘッドライトを採用した4代目(1991~1996年)のニオイを感じる。リヤは明確なデッキを持たず、ファストバックスタイルだ。
浮世離れした日産の「ニッサン・ハイパー・フォース」やSUBARUの「スバル・スポーツ・モビリティ・コンセプト」などと違って、プレリュードはコンセプトモデルではあるものの、スズキ「スイフト」と同様、すぐにでも市販化されそうな気配を感じる。三部社長は「皆さまにお届けすべく、現在、鋭意開発を進めています。ぜひ、ご期待ください」と、発言した。いずれコンセプトが取れ、プレリュードとして発売されると期待して良さそうだ。
詳しい話を聞こうと広報スタッフにお願いすると、「ワタクシです」と、笑みを浮かべてあらわれたのは、まだプレリュード・コンセプトがベールを被っているときに「お久しぶりです」と、挨拶を交わしたシビックの開発責任者、山上智行である。ということは、プレリュードの中身もシビックなのか?
「プレリュードの名前があらかじめ決まっていて、開発を始めたのですか?」と、質問すると、山上さんは「いえ、そうじゃないんです」と、否定した。
「今の時代に求められているもの、お客様が求めているもの、お客様の本能的な欲求はなにか? を、いろいろな年代が集まった開発メンバーと議論するところからスタートしました。議論していくうちに、これからフル電動の時代を迎えるものの、過渡期においては次の時代の架け橋になるような商品が必要という話になり、“スペシャリティ”がテーマとして出てきました。それも、いろんなことに使っていただけるスペシャリティです。4人がきちんと乗れるし、リヤはハッチバックなので使い勝手がいい」
フル電動に向けた過渡期のクルマ……ということはハイブリッドだろう。2代目、3代目の頃のプレリュードはスペシャリティカー=デートカーだった。今度のプレリュードも「ある意味デートカー」と、山上さんは述べる。
「クルマと出かけることが、クルマとのデートと解釈できるのでは? と、議論していったときに、『それってプレリュードだよね』と、プレリュードの名前が自然に浮かんできました。メンバーの中で誰も反対する人はいませんでした」
新しい時代のスペシャリティスポーツを開発するにあたって掲げたコンセプトは「アンリミテッドグライド」。戦闘機のような“ガチガチ”のスポーツではなく、グライダーのようにスムーズ、かつレスポンスのいい動きをイメージしている。
エクステリアもグライダーからインスピレーションを受けたという。フロントからリヤにかけての流れるような伸びやかさと、タイヤがしっかり踏ん張るスタンスの良さにこだわったという。
フル電動化時代への「前奏曲・先駆け」の意味も持つプレリュード・コンセプト。「異性とドライブするだけがデートではない」と訊いて、ウンウンと強くうなずく筆者であった。
文・世良耕太 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
デートカーなんて言うような感じではなくなってると思う。