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2019年11月のデビュー以来、乗用車全体の販売ランキングで上位に位置し続けている「トヨタ ライズ」。今回は、この人気コンパクトSUVに注目し、購入時の参考になる情報をまとめてみた。
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兄弟車「ロッキー」とのデザインの違い
まず、ライズはトヨタ自動車とダイハツ工業の共同開発車で、生産を担当するダイハツからは兄弟車として「ロッキー」の名で販売されている。ということで、まずはライズとロッキーの違いから見ていこう。真っ先に目に付くのは、フロントマスクのデザインの違い。ライズが台形のロワグリルを持つ一方、ロッキーは六角形の一体型グリルとなっており、重心を低く見せるライズに対し、ロッキーは塊感を強調している印象だ。両車の違いは顔だけにとどまらず、ボディカラーには、ライズの「ターコイズブルーマイカメタリック」、ロッキーの「コンパーノレッド」と、それぞれに専用色が設定されている。グレードごとの装備や価格も微妙に異なる。
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強豪となりうるヤリスクロスやクロスビーと比べると
次に、ライバル車との比較を見ていこう。ライズの競合車として真っ先に挙げられるのは、2020年8月に登場した同胞の「ヤリスクロス」。ヤリスクロスは全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mmと、ライズの3995mm×1695mm×1620mmより若干大きいが、この2モデルを購入検討するユーザーは多いだろう。
ライズは発売当初はハイブリッドの設定がなかったが、2021年11月にハイブリッドが追加された。しかも、発電専用のエンジンを搭載するライズハイブリッドのスタート価格はヤリスクロスのそれより12万円安い。この価格差をどう捉えるかがモデル選びのひとつの判断材料となりそうだ。
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実はライズと近いボディサイズでライバルとなりそうな車種は他に見当たらず、強いて言えば全長3760mmと軽ベースゆえのコンパクトさを売りにする「スズキ クロスビー」だろうか。もっともクロスビーは、全車マイルドハイブリッドを搭載するため、スタート価格がライズより高く、道路環境等でどうしても小さいクルマがいいというユーザー以外はライズの方が選びやすいかもしれない。また、同じ軽ベースの「スズキ ジムニーシエラ」はSUVというジャンルこそ一緒だが、中身はラダーフレームを持つ本格オフローダーで、ライズのライバルとは言い難い。
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ライズのオススメグレードは「G」
次に、ライズのオススメグレードを考えてみよう。まず最廉価グレードの「X」(170万7000円)は、オーディオ用スピーカー数が2(他グレードは6)、スチールホイールにフルキャップ(他グレードはアルミホイール)と装備のランクダウンが大きい。さらに、センターコンソールのカップホルダー2個や助手席シートアンダートレイなどデイリーユースに便利なアイテムも省かれてしまっている、よってこれらが気にならず、価格重視なら検討材料となるだろう。
もうひとつ上の中間グレード「G・2WD」(185万7000円)と最上級の「Z・2WD」(203万9000円)の違いは、ホイールサイズ(G:16インチ、Z:17インチ)、流れるLEDウインカー、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープコントロール等。これらは確かにあれば便利だが、頻繁な買い物などのチョイ乗りに影響する装備ではないから、普段使いなら「G」で十分と言える。逆にこれらの装備に魅力を感じる人は「Z」一択となる。なお4WDモデルはガソリン車にしか設定がなく、2WDと4WDの価格差は26~27万円だ。
ガソリン車とハイブリッド車の価格差は約30万円
あとは、パワートレーンをハイブリッドにするか純ガソリンにするかが問題。「G」のハイブリッドは216万3000円だから純ガソリンとの価格差は約28万円。燃費(WLTCモード)はそれぞれ、20.7km/Lと28.0km/Lになるので、ガソリン価格を170円/L、年間走行距離を1万キロと仮定すると、元を取るには15年近くかかる。ただ、「G」のハイブリッドには純ガソリン車には付かない電動パーキングブレーキやブレーキホールドが備わり、普段使いでも恩恵は大きい。これらの装備や走りのゆとり、静粛性を重視するかで、純ガソリン車とハイブリッド車の判断の分かれ目となる。
以上、ライズ購入の際の参考になれば幸いだ。なお、納期については、グレードにより差はあるが、およそ4~5ヶ月程度となっている。
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