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【試乗】新型フォルクスワーゲン ポロ|「良質」は一度知ったら止められない。最強のマイナーチェンジモデル!

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【試乗】新型フォルクスワーゲン ポロ|「良質」は一度知ったら止められない。最強のマイナーチェンジモデル!

ゴルフに次ぐ歴史あるモデル

「フォルクスワーゲンといえばビートル」、というのは過去の話。

現在は「フォルクスワーゲンといえばゴルフ」というのは一般的なイメージだろう。実際、ゴルフは単一の車名として48年間続いていて、同社の歴史の中では最長である。

ところがポロだって負けちゃいない。登場したのが1975年であるから当時から続く車名としては実に47年間の実績がある。

長く作られているモデルの特徴は人々に愛されているということである。当時からポロはフォルクスワーゲン(以下、VW)のエントリーモデルとして、購入しやすさを売りにしていたモデルだ。

ゴルフは性能に加えサイズも大きくなり、ラグジュアリーな雰囲気さえ漂うようになった。

一方、ポロは2018年に現行型にあたる6代目に進化。MQBプラットフォームの採用によりゴルフと同じ3ナンバーとなったものの、それまでの5ナンバーサイズ同様、伝統的な同社のボトムレンジの立ち位置はキープしてきたのである。

今回はその6代目ポロについて、2022年のマイナーチェンジによってどんな変更があったのかをレポートしていく。 

最新のVWらしいデザインを纏う

外観では前後のデザインが変更されている。

フロントマスクは見たところ、最新のゴルフに近づけているようだ。具体的には、フードエンドのパーティングからヘッドライトを一直線上にデザインしていて、これにより「目つき」を穏やかにして重厚感ある雰囲気に見せている。

リアも近年のVWのアイデンティティを導入したデザインだ。テールランプにこれほどボリュームをもたせるとなると、バンパーのボリュームも必然的に大きくなるが、バランスよくまとめている。

マイナーチェンジ前は質の高さとスポーティな雰囲気を感じたものだが、今回目の前で見ていると、落ち着きのある印象へと変わった。最新のゴルフほどとは言わないが、ここでもやはり同様の方向性が漂う。 

どっしり感が増しエンジンの滑らかさも向上

ドイツの自動車メーカーは年次改良も実施しているので、明らかに年々磨かれている。しかし、今回はあえて「マイナーチェンジ」をうたっているだけに、デザインとエンジンの変更だけではないに違いない。

シートに腰を埋めてドアを閉めると、国産では味わえない重厚感ある気密性が保たれていることに気づく。以前よりもどっしり感が増したようにも感じられる。

エンジンは以前と同様の3気筒1Lターボユニットであるが、熱効率を向上させたミラーサイクルとVGT(バリアブルジオメトリーターボ)を搭載して、噴射ノズルも改良。クリーンでフラットなトルクで扱いやすさが増したという。

エンジンを始動すると、3気筒とは思えない静かなユニットだ。以前もそう感じたがさらに進歩した。7速ツインクラッチ式のATのセレクターをDレンジに入れて発進だ。

3人乗車しているが、走り出しに不足は感じられない。低速から中速域までリニアで力強いドライバビリティだ。

試乗コースである芦ノ湖スカイラインは勾配が急なので少しスロットルを開けてみるが、以前よりも頭打ち感が少なく滑らかだ。回転を上げたときにも以前よりも明らかにノイズが少ない。

サスペンションもしなやかで、改めてクラスを超えた走りの質感であると感じる。MQBプラットフォームは小型になれば剛性感は増し、サスペンションセッティングを高められるのだ。

このクラスではどこも太刀打ちできない、と独り言のように言葉が飛び出る。 

最強のマイナーチェンジ

試乗を終え、改めて内装を眺めると、「質実剛健」という言葉をそのまま形にしたような出来栄えだ。いい小型車が欲しいと言われれば、オススメの最右翼であることは間違いない。

「良質」とは一度知ったら止められないもの。ボトムレンジがこれじゃ……VW恐るべし。

最強のマイナーチェンジモデルである。 文/松本英雄、写真/尾形和美【試乗車 諸元・スペック表】●TSI スタイル型式3BA-AWDLA最小回転半径5.1m駆動方式FF全長×全幅×全高4.09m×1.75m×1.45mドア数5ホイールベース2.55mミッション7AT前トレッド/後トレッド1.51m/1.49mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1170kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高-mマニュアルモード◯標準色リーフブルーメタリック、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクト、アスコットグレー、ヴァイブラントヴァイオレットメタリックオプション色キングズレッドメタリック掲載コメント-エンジン型式DLA環境対策エンジン-種類直列3気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量40リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)19.1km/L総排気量999cc燃費(WLTCモード)17.1km/L└市街地:12.9km/L└郊外:17.5km/L└高速:19.7km/L燃費基準達成-最高出力95ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm175(17.9)/3500型式3BA-AWDLA駆動方式FFドア数5ミッション7ATAI-SHIFT-4WS-標準色リーフブルーメタリック、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクト、アスコットグレー、ヴァイブラントヴァイオレットメタリックオプション色キングズレッドメタリックシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.1m全長×全幅×全高4.09m×1.75m×1.45mホイールベース2.55m前トレッド/後トレッド1.51m/1.49m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1170kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高-m掲載用コメント-エンジン型式DLA種類直列3気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量999cc最高出力95ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm175(17.9)/3500環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量40リットル燃費(JC08モード)19.1km/L燃費(WLTCモード)17.1km/L└市街地:12.9km/L└郊外: 17.5km/L└高速: 19.7km/L燃費基準達成-

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みんなのコメント

40件
  • VW車の良さと言うか特徴。
    こればっかりは乗って貰わないと分からない。
    ハマれば国産車には戻れない。
  • 絵に描いたような提灯記事ジャーナリストだな
    VWらしい外観、滑らか、質実剛健だけかい…。
    価格や広さや経済性への懸念すらなく、VW恐るべしってか?
    まあVWで質実剛健を定型文のように使うのって、エビ食ってプリプリって言う食レポと同じレベル


※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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