現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「カッコイイ」で買って乗ったら「ちっちゃっ」! 今流行のクーペSUVは「リヤ窓」のチェックを忘れずに

ここから本文です

「カッコイイ」で買って乗ったら「ちっちゃっ」! 今流行のクーペSUVは「リヤ窓」のチェックを忘れずに

掲載 40
「カッコイイ」で買って乗ったら「ちっちゃっ」! 今流行のクーペSUVは「リヤ窓」のチェックを忘れずに

 この記事をまとめると

■クーペSUVを購入する前にあらかじめチェックしておきたいポイントを紹介

利点だった「荷室」や「後席」が狭い! 「本末転倒」感のあるデザイン優先の「SUV」が続々登場するワケ

■リヤ窓が小さく、後席ルーフも低くなっているため居住性は要確認

■リヤドアが小さいことも多く、リヤウインドウがどれだけ開くかも確認しておきたい

 デザインをとるか実用性をとるかでクーペSUVの価値は変わる

 近ごろ、上半分だけを見るとクーペかスポーツカーか、と見紛うようなスタイリッシュなSUVが続々と増えています。

 SNS人気の影響などもあって、まず「見た目=デザイン」で人の興味を惹かなければ売れにくくなるということや、燃費や走行性能の向上のために空力性能を追求していくと、昔のようにボクシーなスタイルのSUVよりも、ルーフラインを低めにし、サイドラインを斜めに上げていくようなスタイルの方が有利だというのも、その理由といえるでしょう。ボディ骨格によっては、衝突安全テストの際に、後ろからの衝突によるインパクトを軽減するといった狙いもあると聞きます。

 もちろん、カッコいいデザインになるなら問題はないという人も多いと思いますが、よく見るとフロントドアの窓に比べて、リヤドアの窓が極端に小さいぞ、というSUVがあることに気づくはず。ルーフの高さのピークを前席に座る人の頭の位置に持ってくると、どうしても後席の部分はルーフがどんどん低くなり、その分、窓も小さくなってしまいます。

 国産車では、ニュルブルクリンク24時間レースにも参戦して走りを鍛えたSUV、トヨタC-HRをはじめ、スタイリッシュなデザインが人気のホンダ・ヴェゼル、マツダ100周年を記念した意欲作として登場したマツダMX-30など、とくにコンパクトクラスのSUVに多く見られる小さなリヤドアの窓。観音開きドアを採用したMX-30では、リヤドアの窓は開けることができないというのも話題になりました。

 輸入車でもこうしたスタイリッシュなSUVは増えていて、BMW X2やプジョー3008など、やはり走りの良さがウリとなっているモデルに多いと感じます。この小さなリヤドアの窓は、乗る人にどんな影響をもたらしているでしょうか。

 これは人によって感じ方が二分しています。「すっぽりと包まれるような空間で落ち着く」という人と、「閉塞感があって窮屈」という人にだいたい分かれるのです。

 スタイリッシュなデザインの代償は後席に現れる

 体格の差によっても、たとえば身長150cmの人と180cmの人ではまったく居住性は変わりますので、乗る人に合うかどうかを事前に座ってチェックすることが大事。チャイルドシートを装着する場合にも、頭上の空間が余裕だと思っていたら、チャイルドシートは台座などもあってかなり底上げされてしまうため、子供の頭でもギリギリになってしまうこともありますので、成長を考慮してチェックしてほしいと思います。

 さて、あまり後席に人が乗ることはない、という人にとっては、小さなリヤドアの窓の影響はないでしょうか?

 それが、そうともいえません。運転席に座って、左を振り向いてみてください。「死角が多いな」と感じたら、運転中にストレスを感じることが多くなる可能性が高いです。最近はバックモニターなどのカメラ機能が充実しているため、普段は映像を見れば死角の問題は解決するかもしれませんが、毎日乗っていれば夜間や雨の日など、カメラがあまり役に立たないシーンもあるものです。そういうときには自分の目だけが頼りになりますので、「これはちょっとムリ」と感じるクルマは避けたほうがベターです。

 また、リヤドアの窓が小さいデザインというのは、抑揚が強いデザインである場合が多く、車庫入れなどバックをする際に水平感覚が鈍りがちだという点もデメリットといえるでしょう。駐車枠に対して真っ直ぐに停めたつもりが、降りてみたら斜めに曲がっていた、ということがありますので、事前に試乗できるならバックでの車庫入れも試してみるといいですね。

 そして、換気などのために窓を開けて走ることが多い人なら、リヤドアの窓がどのくらい開くかどうかもチェックしましょう。ドアの中というのは、いろんな配線やら骨組みやらがぎゅうぎゅうに詰まっているもので、ドアが小さければガラス全部を下げることが難しい場合もあります。そういうクルマは、窓が全開にできず途中までしか下がらないことも。購入してから「これしか開かないの?」とならないように、確認しておきたいですね。

 ということで、小さなリヤドアの窓がどのような影響をもたらすのか、ピックアップしてみました。デザインをとるか、実用性をとるか。悩ましいところですが、納得してから購入したいものですね。

こんな記事も読まれています

「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
くるまのニュース
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
ベストカーWeb
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
AUTOSPORT web
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
AUTOSPORT web
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカーWeb
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
ベストカーWeb
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
AUTOSPORT web
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb

みんなのコメント

40件
  • 見た目で選んでいるのだから、そうゆう人は多少の居住性の悪さはわかってて買ってるんじゃない?
  • 大丈夫だよSUVがカッコいいだなんてバカなこと思わないからw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0398.0万円

中古車を検索
クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0398.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村