現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ま、マジで!? ジムニーなのに4駆じゃない……不人気だったFRジムニーの今が衝撃

ここから本文です

ま、マジで!? ジムニーなのに4駆じゃない……不人気だったFRジムニーの今が衝撃

掲載 16
ま、マジで!? ジムニーなのに4駆じゃない……不人気だったFRジムニーの今が衝撃

 デビューから5年経っても未だ長い納車待ち状態の現行ジムニー。その人気は過去最高レベルだが、かつてジムニーのイメージとほど遠いモデルが存在していたのだ。そうFRモデルだ。当時はまったく売れなかったのだが、今その状況が大きく変わっているのだ。真相はいかに!?

文/デグナー12(Team G)、写真/デグナー12(Team G)、スズキ

ま、マジで!? ジムニーなのに4駆じゃない……不人気だったFRジムニーの今が衝撃

■売っていたのはたった1年!! FRジムニーは2種類もいた

現行型の大ヒットの影に隠れた形の3代目。今も根強い人気を誇る

 1970年に初代(LJ10)が誕生して以来、世界各国で300万台以上が販売されたジムニー。現行型は2018年に発売された4代目で、その前の3代目は1998年にデビュー。1型から10型まで進化しながら20年間も販売された。

 3代目の長い歴史の中で、異彩を放つのが「ジムニーL」と「ジムニーJ2」(トップ画像の車両)。

 エンジンこそ4WDモデルと同じK6A型インタークーラーターボを搭載しているが、駆動方式はなんとFR。どちらも1年足らずしか販売されなかったため、ジムニーファンの認知度は低く、幻のモデルと言っても過言ではない。

■ボディは一色のみ!? 専用パーツも満載だった

 ジムニーLは2000年3月に発売。ジムニーの力強く機能的なデザインを街乗りで気軽に楽しみたい人向けのモデルで、ボディカラーは専用色のパールホワイトのみ。

 さらにドアミラー、サイドアンダーミラー、ドアハンドル、前後バンパーをボディ同色とし、ファッショナブルな雰囲気に仕上げた。

 また、スモークガラスやカジュアルなデザインの専用シートも装備。パワードアロックやキーレスエントリーなども標準で付いており、ジムニー本来のオフロード色は薄められている。

 一方、ジムニーJ2は2001年2月に発売。コンセプトはジムニーLと同様だが、専用のボンネットフードやフォグランプ内蔵のフロントバンパー、メッシュタイプのフロントグリルなどが与えられ、4WDモデルと大きく差別化された。

 また、タイヤサイズが16インチから15インチにサイズダウンされたため、乗降性が向上。より街乗りユースに適したモデルとなっている。

 しかし、2002年のマイナーチェンジによりFRモデルは消滅。ジムニー=パートタイム4WDという強固なイメージの中で、常時2WDのジムニーはよほど不人気だったのか、今では完全に忘れ去られた存在となっている。

■当時は不発も今は再注目!? FRジムニーが今アツい

JB23Wにはいろいろな特別仕様車が存在したが、2WDモデルはジムニーLとJ2のみ


 ところが最近、FRジムニーに対する注目度が上がっている。それがジムニーのサーキット仕様の流行。

 2WDの部品を流用してFR化するので、ジムニーLとジムニーJ2の部品を使用する。軽量化と舗装路面におけるハンドリング向上がFR化のメリットで、JB23Wはもちろん、現行のJB64Wにも流用可能。

 FRジムニーのクルマ自体にスポットライトが当たっているわけではないが、表舞台から姿を消して、約20年後にスポットライトを浴びるとはなんたる運命か。

 しかし、それでも今のジムニーファンを支えていることに変わりはないのだから、ジムニーファミリーとしての責任(?)はしっかり果たしている。

 おそらくジムニーLとJ2は、トライアルの意味が大きかったモデルなのだろう。だからジムニーの王道を行かず、ファッション性を追求したのだ。

 都会派の軽4WDとして人気を集めていた、2代目パジェロミニに影響された部分も大いにあったはずだ。販売面での結果は不明だが、後発モデルが出ていないことを考えると……。容易に想像がつく。

 これが知られざるFRジムニーのストーリー。モデルサイクルの長い車種だけに、こういった結末に至ったのかもしれないが、いずれにせよ、熱心なジムニーファンに支えられていることは間違いない。ジムニーは本当に奥の深いクルマである。

 

こんな記事も読まれています

ダッシュ! 軽量スポーツカーメーカーのアリエルが電動アシスト自転車を発表
ダッシュ! 軽量スポーツカーメーカーのアリエルが電動アシスト自転車を発表
レスポンス
アルピーヌ、ル・マンの夜を前にダブルリタイア。エンジントラブルで夢潰える「来年、強くなって戻って来る」
アルピーヌ、ル・マンの夜を前にダブルリタイア。エンジントラブルで夢潰える「来年、強くなって戻って来る」
motorsport.com 日本版
知っておきたい! ブレーキパッドのメリット・デメリットとカスタマイズ術~カスタムHOW TO~
知っておきたい! ブレーキパッドのメリット・デメリットとカスタマイズ術~カスタムHOW TO~
レスポンス
ダイハツ斬新「スゴいSUV」登場! 2.8リッター&5速MT採用!? カクカクデザイン「謎のSUV」海外で発見される
ダイハツ斬新「スゴいSUV」登場! 2.8リッター&5速MT採用!? カクカクデザイン「謎のSUV」海外で発見される
くるまのニュース
年々増加するEVの「電欠」の救世主となるか!? 給電できるバイクの仕組みと課題とは?
年々増加するEVの「電欠」の救世主となるか!? 給電できるバイクの仕組みと課題とは?
バイクのニュース
予算約50万円の軽二輪選び】不景気だからこそスカッとスポーツしたい! 国産ロードスポーツ5選
予算約50万円の軽二輪選び】不景気だからこそスカッとスポーツしたい! 国産ロードスポーツ5選
モーサイ
【10年ひと昔の新車】スバル インプレッサWRX STIの4ドアに待望の「スペックC」が登場した!
【10年ひと昔の新車】スバル インプレッサWRX STIの4ドアに待望の「スペックC」が登場した!
Webモーターマガジン
【スーパースポーツ試乗】フェラーリ296GTBと296GTSに乗って実感。エレガントにしてレーシー、スポーツカーは永遠に不滅
【スーパースポーツ試乗】フェラーリ296GTBと296GTSに乗って実感。エレガントにしてレーシー、スポーツカーは永遠に不滅
カー・アンド・ドライバー
マツダ新型ハイブリッドに秘策あり!! ロータリーは伏兵だ……スカイアクティブXの燃焼技術が生きるかも?
マツダ新型ハイブリッドに秘策あり!! ロータリーは伏兵だ……スカイアクティブXの燃焼技術が生きるかも?
ベストカーWeb
強力な高圧洗浄機なのに、充電式のコードレス! 「FIXNOW」が応援購入を受付中
強力な高圧洗浄機なのに、充電式のコードレス! 「FIXNOW」が応援購入を受付中
月刊自家用車WEB
5年ぶり復活! トヨタ新型「ランドクルーザー“プラド”」発表! 豪華な“6人乗り”仕様&最上級パワトレに反響アリ! 「カクカク本格SUV」中国に登場
5年ぶり復活! トヨタ新型「ランドクルーザー“プラド”」発表! 豪華な“6人乗り”仕様&最上級パワトレに反響アリ! 「カクカク本格SUV」中国に登場
くるまのニュース
[コレ貼ったクルマには注意を] 初心者マーク以外にもある、クルマに貼られるマーク×3種
[コレ貼ったクルマには注意を] 初心者マーク以外にもある、クルマに貼られるマーク×3種
月刊自家用車WEB
新型M5をBMWがチラ見せ!!   5シリーズが4気筒だけでいいわけない! 700psオーバーでニュル最速のBMWってマジなんですか
新型M5をBMWがチラ見せ!!   5シリーズが4気筒だけでいいわけない! 700psオーバーでニュル最速のBMWってマジなんですか
ベストカーWeb
フェラーリカスタマーの83号車が首位。トヨタ8号車が3番手……夜と共に雨が襲来|ル・マン24時間レース:6時間経過
フェラーリカスタマーの83号車が首位。トヨタ8号車が3番手……夜と共に雨が襲来|ル・マン24時間レース:6時間経過
motorsport.com 日本版
スズキ「バーグマンストリート125EX」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
スズキ「バーグマンストリート125EX」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
装備はバッチリで程よくオシャレ 街乗りでも快適なトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
装備はバッチリで程よくオシャレ 街乗りでも快適なトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
走りのグレード[グランツーリスモ]が熱かった! なぜY31セドリック/グロリアは輝いていたのか?
走りのグレード[グランツーリスモ]が熱かった! なぜY31セドリック/グロリアは輝いていたのか?
ベストカーWeb
もはや熟成の域だよレガシィアウトバック!! さすが4駆のスバル!! やっぱアウトドアにピッタリだった 
もはや熟成の域だよレガシィアウトバック!! さすが4駆のスバル!! やっぱアウトドアにピッタリだった 
ベストカーWeb

みんなのコメント

16件
  • サーキット需要なんかより本当に衝撃的だったのは2駆と知らずに買った人が「雪道に弱い」とディーラーに怒鳴り込んできた事。
  • これはこれで悪くはない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0403.9万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0403.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村