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ホンダは「乗る人中心」でクルマを作る! 昔っから貫く「MM思想」が偉大だった

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ホンダは「乗る人中心」でクルマを作る! 昔っから貫く「MM思想」が偉大だった

 この記事をまとめると

■ホンダのクルマづくりの基本思想にMM思想がある

かつてのホンダは凄かった! 踏めば脳天まで痺れる「エンジンのホンダ」を感じさせる名車5選

■MM思想のMMは「マンマキシマム・メカニズムミニマル」を意味している

■MM思想のもとに初代シビックが誕生し、以来すべてのクルマで踏襲されている

 ホンダが四輪で躍進するきっかけとなったクルマ作り思想

 ホンダのクルマづくりの基本となるMM思想は、初代シビックから生まれた。MM思想とは、マンマキシマム・メカニズムミニマムの考え方をさす。

 初代シビックの前、ホンダが初の小型乗用車として開発し、販売したのがホンダ1300だった。トヨタ・カローラや日産サニーに比べ高性能なエンジンを搭載した、ホンダらしさを備えたセダンだった。だが、あいにく人気が出なかった。それを挽回するため、シビックの開発がはじまった。

 初代シビック開発に際して目標とされたのは、「ホンダが、いまどういうクルマを創らなければならないのか」、そして「純粋にいま必要なクルマとは何か」という、原点を探り、本質を見極めることだった。

 そこから生まれた考えのひとつが、「ユーティリティ・ミニマム」だ。もっとも効率のよい大きさ、性能、経済性の追求である。同時に、いくら効率がよくても、人が乗る空間は削らない、十分な居住空間を確保することも目指した。これが、マン・マキシマムの言葉に通じる。そして、ユーティリティ・ミニマムの言葉が、今日のメカニズム・ミニマム(メカ・ミニマムといわれることもある)である。

 初代シビックは、バイクの販売で創業したホンダの販売店が、2輪車用の小さな店舗でも扱えるようにと、縦横5平方メートルの面積に収まる車体にすることを目標にした。ここから、車体全長3.3m、全幅1.45mという寸法が定められた。この小さな車体に、エンジンや変速機、そしてサスペンションや燃料タンクなどを収め、しかも大人が快適に乗れる客室も設けなければならない。そこで、2ボックス車の外観になった。

 そのうえで、MM思想に通じる概念を実現するために、横置きの直列4気筒エンジンと変速機をボンネットフード下に小さく収め、一方で、広々とした客室を確保した。

 こうした小型車は、英国にMINIがあったが、ドイツのフォルクスワーゲン・ゴルフが誕生するのは初代シビックから2年後である。そのゴルフは、世界の小型車の規範と称賛を得たが、それより前にホンダはシビックでまさに小型車の規範といえるクルマの姿を構想していた。それが市民のためのクルマという車名にも通じる。

 今日、「人間中心のクルマづくり」と国内外を問わず多くの自動車メーカーは語る。だが、ホンダは初代シビック以降、車種を問わずMM思想を継承し、NSXのようなスポーツカーであっても、基本思想は一貫しているのである。

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