いま、国内ではセダンが数を減しており、たとえば三菱はセダン市場から撤退してしまったほどです。
新興国ではセダン人気が健在(画像はホンダ「アメイズ」) しかし、海外ではセダンは人気車種で、とくに欧米ではSUV並に売れています。
なぜ日産はセダンに注力? 日本で人気低迷続くセダンモデルの開発に力を入れる理由とは
一方で、新興国はコンパクトカーやコンパクトミニバンが人気となっていますが、このコンパクトカーをベースにセダン化したモデルも、エントリーカーとしての地位を築いて、各社多数ラインナップしているほどです。
そこで、日本では販売していないユニークなコンパクトセダン5車種をピックアップして紹介します。
●スズキ「ディザイア」
「スイフト」をベースにセダン化した「ディザイア」 スズキの世界戦略車「スイフト」は、正統派コンパクトカーとして日本のみならず、海外でも人気のクルマです。とくにスポーティな「スイフトスポーツ」は980kgと軽量なボディにパワフルなエンジンを搭載し、「ホットハッチ」としても優れたクルマです。
このスイフトの派生車として、主に新興国で販売されているのが「ディザイア」です。
ディザイアは現行のスイフトの後部をトランクに作り変えセダン化していますが、フロントのデザインも専用のバンパーが装着されるなど、スイフトとの明確な違いを主張しています。
また、全体の佇まいもキチンとデザインされ、とくに横から見るとカワイイ感じのセダンとなっています。
エンジンは国内仕様にも搭載される1.2リッター直列4気筒自然吸気エンジンのみですが、ガソリンの品質を考慮しているのか、国内の91馬力から83馬力にデチューンされています。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1735mm×全高1515mmと非常にコンパクトで、全幅はスイフトスポーツと同じ値ということから、フェンダーはスイフトスポーツと同形状となっているようです。
また、暑い国に向けたクルマとして、リアシートの前方足元にエアコンの吹き出しがあるのも特徴です。
ディザイアの価格(南アフリカ仕様)は日本円で約123万円からとなっています。
●トヨタ「プラティナム エティオス」
しっかり“トヨタ顔”となっている「プラティナム エティオス」 トヨタがインドで販売しているコンパクトセダン「プラティナム エティオス」は、すでに8年も販売されているロングセラーモデルです。
シャシは「ヴィッツ」などと共有され、ボディサイズは全長4395mm×全幅1695mm×全高1510mmと、日本の道にもちょうどよいサイズ感です。
エンジンは90馬力の1.5リッター直列4気筒のガソリンと、68馬力の1.4リッターディーゼルをラインナップ。トランスミッションは5MTのみとなっています。
外観のデザインはオーソドックスなセダンとなっていますが、フロントフェイスは近年のトヨタ車に共通するテイストを織り込んでおり、スタイリッシュなものとなっています。
プラティナム エティオスの価格(インド仕様)は日本円で約101万円からです。
●マツダ「マツダ2セダン」
「デミオ」のセダンとしてグローバルに展開している「マツダ2セダン」 マツダもタイなど新興国向けにコンパクトなセダンを生産しています。それは、2019年5月に日本でも発売された教習車のベースにもなっている「マツダ2セダン」です。
現行のデミオをベースとしたセダンですが、全体の佇まいは、まるで小さい「アテンザ」のようでスタイリッシュです。
ボディサイズは全長4320mm×全幅1695mm×全高1470mmで、搭載されるエンジンは、国内ではなくなってしまった93馬力の1.3リッター直列4気筒ガソリンと、105馬力の1.5リッター直列4気筒ディーゼルをラインナップ。
トランスミッションは6ATのみと、新興国向けとしてMTが用意されていないのは、とても珍しいです。
マツダ2セダンの価格(タイ仕様)は、日本円で約185万円からとなっています。
国内向けにはない斬新なデザインが好印象な2台●ダットサン「on-DO」
ロシア専用車として価格もかなり安価な「on-DO(オン ドー)」 日産による新興国やロシア向けブランドのダットサンは、2012年に立ち上げられました。現行の「マーチ」と共通のシャシを使用したコンパクトカー「GO」などがありますが、ロシアや旧ソ連の国向け専用のコンパクトセダン「on-DO(オン ドー)」が販売されています。
on-DOのボディサイズは全長4337mm×全幅1700mm×全高1500mmで、雪道や悪路に対応するため最低地上高が174mmとかなり高く設定。
また、厳寒地での走行を考慮して、シートヒーターが全車標準装備されているのも特徴です。
搭載されるエンジンは87馬力の1.6リッター直列4気筒SOHC8バルブが標準で、106馬力の16バルブ仕様も選ぶことができます。
デザインはいかにもオーソドックなベーシックセダンですが、逆に奇をてらったところがなく、新鮮に映ります。
なお、日産のグローバルデザインセンターでデザインされていますが、生産はロシアの自動車メーカー「アフトワズ」の工場となっています。
on-DOの価格は日本円で約67万円からと、かなり安価に設定されています。
●ホンダ「アメイズ」
SUVとコンパクトカーを融合したようなデザインの「アメイズ」 2018年にホンダがインドで発売したコンパクトセダンの「アメイズ」は、同車がインドで展開するセダンラインナップのなかでエントリーモデルとなっています。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1501mmと、かなりコンパクトに設計されており、車重も905kgからと軽量です。
エンジンは2種類用意され、90馬力の1.2リッター直列4気筒i-VTECガソリンと、100馬力(MT車)の1.5リッター直列4気筒ディーゼルとなっています。
組み合わされるトランスミッションは5MTとCVTがあり、価格は日本円で約92万円からと、かなりリーズナブルです。
外観はボンネット部分が高い独特なデザインで、「CR-V」などのSUVを意識しているようで、コンパクトなボディながら押出し感のあるものとなっています。
※ ※ ※
1960年代の後半くらいから、日本でも個人がマイカーを持てるようになりました。それまではマイカーを持つというのは庶民にとって夢のようなことでした。
そうして普及していったクルマですが、当時はセダンこそがクルマを象徴するカタチというのが常識だったようです。
つまり、軽自動車のような2BOXではなく、ちゃんとしたクルマはセダンだということです。
今回紹介したようなコンパクトセダンが販売されている背景には、いまの新興国もクルマの象徴はセダンなのかもしれません。
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