ボルボ EX30 「まるで新興EVメーカーのような操作系は好み次第」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
3
燃費
4
価格
3

まるで新興EVメーカーのような操作系は好み次第

2024.5.29

年式
2023年11月〜モデル
総評
オシャレでコンパクトなEVが欲しいという人にオススメの1台。車体サイズも含めて気軽に乗れるEVです。ボルボはそう遠くない将来にEVメーカーになることを宣言していますが、そのすそ野をどれだけ広げられるかはEX30のようなモデルにかかっているのでしょうね。
満足している点
シンプルでモダンなデザインと運転しやすいコンパクトな車体サイズ。重さや幅、全高といった要件も一般的な機械式立体駐車場(ミニバンやSUVに非対応のタイプ)に収まる基準なのもいいですね。そのあたりは開発時に日本法人から要望として強く伝えていたのだとか。あと、走りの滑らかさといったパワートレインの調律はしつけがいい感じです。
不満な点
タッチパネルに多くの操作を担わせた操作系は斬新で、これまでのクルマとは違う“新しいモノ感”が感じられます。ただ、それが使いやすいかといえば好みが分かれそうな感じですね。
デザイン

4

クリーンでモダンなデザイン、いいんじゃないでしょうか。飾りで主張するのではなく、シンプルに徹しているところに好感が持てます。こういうのをスカンジナビアンデザインっていうんでしたっけ?
走行性能

4

モーターによる走りは滑らかで力強く、爽快さ満点ですね。アクセルを踏み込んだ時のパワーの立ち上げ方も含め、チューニングは絶妙だと思います。それにしても速い。
乗り心地

3

基本的には悪くありませんが、路面の段差を通過した後などは突き上げ感を覚えるシーンもありますね。まあ、そういうEVは少なくないのですが。後席の広さは……車体サイズなり…といったところでしょうか。
積載性

3

荷室容量は318Lで、ラゲッジ床の奥行き(前後長)は71cm。まあ車体サイズなりといったところでしょうか。2人までの生活で日常使いなら全然OK。むしろ2人ならキャンプに行くのだって困りませんね。4人のファミリーなら、日常はベビーカーを使う家族構成でもそれほど困らないでしょうが、帰省など数泊のドライブ旅行に出かけるようだと物足りない感じがするかも。
燃費

4

現在売っている「Ultra Single Motor Extended Range」の場合、一充電での航続距離はカタログ値で560km。結構走りますね。一般的なコンパクトEVのレベルを超えているといっていいでしょう。
価格

3

559万円。純粋にこのサイズのSUVと考えると安くはありませんが、EVなのでこのくらいになるのは仕方ないところ。ちなみに、現在の円相場を考慮したうえで欧州の販売価格から換算すると、日本での値付けは激安なんだとか。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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