フォルクスワーゲン アップ！ 「優等生な車だが随所にコスト減の跡が…」のユーザーレビュー

優等生な車だが随所にコスト減の跡が…

2018.8.18

総評

トータルで及第点な車です。
正直なところ積極的に購入しようとは思わないタイプの車です。
シャシーの性能が良いだけにトランスミッションの残念さが目立ってしまい、他社Aセグメントや軽自動車に対して負けてしまう部分が見えてしまいます。
ASGではなくDSGが搭載されていれば星4になるのですが…

逆に、限定販売されていたGTIのようにマニュアル車があればその辺りのネガが消されるのでVW社にはマニュアルを出してほしいところですね。
（日本でそれほど売れるかは不明…）

自宅にすでにVW社製の車がある家族がセカンドカーを検討する際にまとめて同じディーラーで面倒見てもらえるという点で選択肢になるかな？というくらいですね。

別の意味で尖っているので輸入車の入門にも向かないと思います。

満足している点

シャシーの性格はさすがドイツ車だけあって良くできてます。
一応エマージェンシーブレーキが付いています。
（ただし30km/hまでしか作動しないのでおまけ程度。）

横幅に対して高さのある車体ですが結構飛ばしても安定しています。

運転席周りはシンプルでダッシュボードもほぼ平らなので視界は良いです。

不満な点

何しろ全体的に安っぽい。
内側のドアパネルが鉄板むき出し。
後席ドアウィンドウがポップアップ。
内装のオシャレ感がほぼゼロ。
ステアリングがチルトのみでテレスコは無し。

ブレーキのマスターバックが左。
ボンネットオープナーも左。
真面目に右ハンドルを作っていない。

ASGがなかなか癖が強い。
少しずつアップデートしているとは言うものの、まだ下手くそなドライバーのマニュアル操作という感じ。
フィアット500のデュアロジックと同じような癖だがこちらのほうがシフトチェンジのタイムラグと失速量が大きい。

手動で変速する場合、低回転域ではシフトアップを受け付けてくれないことが結構ある。
低回転でシフトアップしたいのにダメ。

デザイン

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走行性能

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ボディー剛性も高くシャシー性能は良いので飛ばして走ってもふらつきもなく安定して走ることができます。

パワー的にはノンターボの1Lなのでそれほどパワーは無いですが950kg程度の軽量ボディーなので街乗りではほとんど問題にはならないでしょう。
試乗中に一度上り坂で失速してキックダウンが入りましたがある程度回せばしっかり走ります。
ただ、低回転トルクはかなり細いです。

ASGの動きですが、本当にMT車でクラッチとシフトチェンジを機械化しただけという感じでDCTやAT車をイメージするとかなり違和感があります。
また、変速のタイムラグが思いの外大きいです。
そのため結構失速するため体が前後に振られます。
慣れたドライバーのMTには遠く及ばないです。

乗り心地

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乗り心地はドイツ車らしく全体的に硬めです。
シートも硬めに作ってあるので長時間でも疲れにくそうです。
運転席はシートリフターも付いているので姿勢も作りやすいです。
一応5ドアありますが後席は応急用or荷物置き場と思っておいたほうが良いです。

積載性

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トランクルームは二重底になっているのでそれなりに積むことができます。
リヤシートも倒すことができるので大物でもそれなりに入ります。
リヤシートを倒した際、トランクルームとの段差が無いのが良いです。
その他収納はあまり無いです。
グローブボックスも割と狭いです。

燃費

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試乗車のため不明。
カタログでは22km/L。
ASGがあまり賢くないのであまり期待しないほうが良いかもしれません。

価格

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故障経験

試乗車のため不明。
最近は国産輸入車問わずどのメーカーの車でも延長保証や点検パックがあるのであまり神経質にならなくても大丈夫かと思います。