フォルクスワーゲン ポロ 「５年所有、走行10万キロでのレポートです...」のユーザーレビュー

５年所有、走行10万キロでのレポートです...

2007.6.29

総評

５年所有、走行10万キロでのレポートです。
　総じて、走りは良い車、しかし、維持するのは困難な車といえます。趣味として所有するのであれば問題はないでしょうが、日常の足として使うには国産のコンパクトカーの方が実用面で一枚も二枚も上手です。特に、電装系の信頼性は国産は世界トップではないでしょうか。電子制御や高度なIT技術に頼りつつある今日の車では、この差は無視できないでしょう。しかし、走りの楽しさ、個性といった点ではまだまだドイツ車等の方が上のような気がします。その点ではポロはお勧めですね。
　モデルチェンジで丸めのポロがなくなり、VW車の顔が全部同じに見えるようになってきたのは残念ですが、古き良き伝統はずっと残してほしいものです。
　今回、所要にて手放すことになり、５年間ご苦労様、ありがとうの気持ちを込めてレポートしてみました。このレポートが皆様のお役に立てば幸いです。

満足している点

コンパクトでも国産上級サルーン並みの上品さがあります。
　日本人（日本の企業）には作れないドイツ人（ドイツの企業）のものづくりへの感性を感じ取ることができます。小さくてもお国柄を見事に反映した車といえるでしょう。
　満足点を列挙すると以下のとおりです。
・ボディ剛性が素晴らしい。ドアの開け閉め音も見事。
・粘りと乗り心地を両立した足回り。山道でも街中でもオールマイティにこなしてくれます。
・高速安定性。雨天時でも不安はなく、100km/hでハンドルに軽く手を置くだけでよい（手を離してもまっすぐ進んでくれそう）。
・やはりスタイル。４ドア（５ドア）は街中でよく見かけるが２ドア（３ドア）は希少。
・塗装技術。５年経っても全く色あせしない。コーティングしているわけでもないのに新車のような輝きを維持しています。近くで凝視すると国産車との違いが良く分かります。

不満な点

とにかく故障が多過ぎます。
　保証が切れてからの修理費も、やはり国産車より高くつきます。
　主な故障事例と対応を列挙すると以下のとおりです。
・交差点右折時いきなりのエンジンストップ。ATでエンストなのでちょっとパニくりました（購入してすぐ。ディーラーにて即対応）。
・エンジンルームからの異音とノッキング。インテイクマニホールド交換（購入後半年。保証にて対応）。
・真夏に内気循環ポンプ故障。汗だくです…（購入後２年目。保証にて対応）。
・ワイパーの誤作動。間欠が利かなくなり動きっぱなし。エンジンを切ってもまだ動いてる（笑）。コンピュータを交換（購入後３年目）。
・右リア付近から異音発生。「ガラガラ」音は日増しに大きくなり、堪えきれずベアリングを交換（購入後４年目）。
　現在も、エアコン（冷房中に温風が出る）、エンジン（４気筒が３気筒に）、ワイパー（またも同様のトラブル）、ドアミラー（全く動かなくなった）が不調です。
　その他の不満点は以下のとおり。
・エンジンがやはり非力。出だしは軽自動車の方が上です。峠ではアクセル目いっぱいでもつらいです。
・ヘッドランプやワイパーブレード等の消耗品の寿命が国産に比べて短い。
・ラジオの感度が悪い。知人のシビックできれいに入る所でも自車では音が途切れる
・所々から異音が発生する。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験