フォルクスワーゲン ポロ 「TSIコンセプトを貫き通すためのクルマ ターボ過給機は部品単価が恐ろしく高い故に、国産メーカーはコスト要件の厳しいBセグメントカーにはなかなか採用しな」のユーザーレビュー

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フォルクスワーゲン ポロ

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評価

3

走行性能
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TSIコンセプトを貫き通すためのクルマ ターボ過給機は部品単価が恐ろしく高い故に、国産メーカーはコスト要件の厳しいBセグメントカーにはなかなか採用しな

2012.4.23

総評
TSIコンセプトを貫き通すためのクルマ
ターボ過給機は部品単価が恐ろしく高い故に、国産メーカーはコスト要件の厳しいBセグメントカーにはなかなか採用しないのですが、フォルクスワーゲンのTSIコンセプトとっては、ターボは必要不可欠なアイテムです。
現行ポロにTSIコンセプトを導入するに当たり、フォルクスワーゲンはコスト削減のため、可変バルタイもツインカム機構も4バルブも捨て去ったSOHCの2バルブエンジンとし、これにターボ過給機を組み合わせました。捨て去ったアイテムは、出力・燃費向上効果がTSIコンセプトほどは見込めないという判断でしょう。
フォルクスワーゲンは、『軽量化とフリクションロスの低減のため』と、一見もっともらしい理屈をつけていますが(笑)。
日本メーカーだと、確固たるコンセプトを持っていても、カタログに載せる「キーワード」が必要と考え、あれもこれも捨て去るということは難しいでしょう。こういう割り切り方は凄いと思います。
ちなみに、ポロより下位にあたるUPにTSIは採用できていないため、ポロのTSI搭載は、コストを削りに削って本当にギリギリに搭載できたものと感じます。
そして、実際に出来上がった1.2㍑TSIエンジンについてですが・・・
所詮ベースが1.2㍑のSOHCの2弁なので、低速トルク(発進トルク)については、スカスカです(笑)。
ところが1600回転を超えたあたりから唐突にターボ過給効果が表れます。いわゆる「ドッカンターボ」に近いもので、自然吸気エンジンに慣れている者からすれば違和感があるのですが、それに注意すれば、なかなか楽しめるエンジンに仕上がっています。
問題はターボを使うTSI故に、日本だとハイオクガソリンの使用が前提になることですね。
欧州でガソリンは、91、95、100と3種類のオクタン価で販売されているのに対して、日本は95オクタン価のガソリンが販売されていないため、常時100オクタン価のハイオクを購入せざるを得ません。
ポロのようなBセグメントの場合、スポーツグレードのGTIを除いて、経済性も購入動機に大いに寄与するので、ターボ過給機を用いる故のこの問題を解決できない限り、国産のフィット・ハイブリッドやアクアといったはBセグメントハイブリッド勢と比べて走りが良い点を力説しても、実際にこのクラスの購入を考える購買層の比較検討対象になりにくいでしょう。
満足している点
【其の一】TSIエンジンの元気な走り
余計な機構を省いたシンプルなTSIエンジンとしたせいなのか、唐突に始まるターボ効果は正直違和感があるのですが、それを差し引いても元気活発な走りはこのクラスでは随一でしょう。
国産Bセグメントは、現状スイフトスポーツを除き、大人しい走りしかできない仕様しか存在していないため、安くて面白い走りを求める人にはお勧めです。
【其の二】7速乾式DSG
低速時のギクシャク感は残っていますが、7速DSGは相変わらずキレの良い変速を見せてくれます。
数少ない欠点と言われるギクシャク感を潰そうとすると、変速のキレが失われる可能性があるので少数の声は敢えて無視し、このままの味付けでいいと思いますね。
個人的には、走りを楽しむ者にとって、現状、自動変速機(マツダ・スカイアクティブAT含め)の中では最も楽しめるモノであると思います。
【其の三】アフォータブルカーとしては贅沢なシート
このクラスとしては上出来ですね。座面のクッションは分厚く、かといって長時間座ると簡単に潰れるような安物ウレタンシートとは明らかに違います。
以前スイフトに乗って旅行した際、1時間も座ればお尻が痛くなり「サービスエリアに寄ってくれ!」と言いたくなったそれとは月とスッポンの差がありますね。
この価格帯の車両でこのシートが手に入る!というのは、大きなセールスポイントです。
不満な点
【其の一】同エンジンを搭載するゴルフ・トレンドラインと比較すると・・・
コストの問題で仕方ないとはいえ、リアサスは「トーションビーム付トレーリングアーム」なので、マルチリンクを採用しているゴルフと比べると不整地走行でのリアの突き上げ感・ドタバタ感がかなりあり、さらにそのシチュエーションを除いても、車体の防音・振動面で、走り全般がどことなく安っぽい印象です。
こういった面を無視でき、かつ活発な走りを求めるのであれば、GTIグレードを購入の視野に入れる方が多いでしょう。
ポロのこのグレードはやや中途半端な感が否めません。
【其の二】ミニマムな後部座席
車体サイズが小さいとはいえ、国産Bセグメントのフィット等と比べて明らかに閉塞感があります。空間そのものがミニマムで、子供なら良いでしょうが、大の大人だと長時間後部座席に座らされるのはかなりしんどいだろうな・・・というのが正直なところです。
この点からも、ワンサイズ車体が大きく室内空間にも余裕があるゴルフが視野に入ってきます。
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