フォルクスワーゲン パサートヴァリアント のみんなの質問

解決済み
回答数:
5
5
閲覧数:
1,558
0

フォルクスワーゲンの今後について

マークXよりボディの大きなパサートが、1.4Lのターボと小排気量になりました。
しかも上級グレードのハイラインまでスーパーチャージャー(以下SC)無しの1.4L TSIです。

今後は他の車種も、更に排気量を小さくしてラインナップされるのですか?
ゴルフはトレンドライン以外のグレードも1.2Lになるとか、ポロならば車種に直列3気筒の1Lエンジンになるとかありそうです。

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

ベストアンサーに選ばれた回答

フォルクスワーゲン(VW)には,ディーゼルエンジンを含めて20数種類のエンジン(系列)があるのですが,特に小型のエンジンで「過給ダウンサイジング」が一般化しています。ここではガソリンエンジンについて説明いたします。

●どうして「過給ダウンサイジング=ダウンサイジング・ターボ」か?
ガソリンエンジンはスロットルバルブの開度で吸入空気量を調節します。街乗りのような負荷の低い条件では,スロットルバルブはほぼ閉じており,スロットルバルブの後流側は大きな負圧(=真空に近い)になっています。このためピストンが下がって空気を吸うとき,入口を閉じた注射器で空気を吸うように,大きな力がかかります。これがポンピングロスです。この損失は出力の最大30%くらいになります。

過給機で無理矢理,空気を押し込むとスロットルバルブの後流側の負圧が正圧になります。つまり「損失」が「仕事」になります。これにより,街乗りのような負荷の低い条件で,燃費が改善します。

●高負荷条件では?
たとえば V6型の2.4Lエンジンを過給機付き 直4型の1.5Lエンジンにできれば,摺動部分の長さが短くなります。燃焼室内の圧力は1.5倍くらい高くなりますが,摺動部分の長さが短くなる方が,効いてきて,摺動損失は小さくなります。特に高負荷条件では燃費に効いてきます。

●VWの考え方は?
エンジンはなるべく少ない形式にし,過給量(過給圧)で出力を調整できれば,いろいろなエンジンをつくることができます。これがVWに限らず,欧州(特にドイツ)のOEM(自動車メーカ)に共通する考え方です。

●4気筒を3気筒にするのか?
VWにはすでにPolo/Fox用に3気筒 1.2Lエンジンがあります。一方,Golfなどのためには,1.2Lでは4気筒ターボ・チャージャエンジンが用意されています。この4気筒エンジンは,GolfやPassat用の1.4Lと共通ストローク(75.6mm)でボア径によって排気量を調整しています。このエンジンは燃料噴射(ポート噴射,直噴)や過給機(ターボ・チャージャ,スーパー・チャージャ)により過給範囲と過給圧を変えることでいろいろなバリエーションを構成しています。

1.2Lの4気筒エンジンはターボ付きなので,コストは3気筒 1.2Lエンジンよりかなり高いコストになっています。つまり3気筒1.2Lエンジンは「安い」エンジンで,4気筒エンジンは,いろいろな出力バリエーションを構成するためのエンジンと言えます。

1.2L 3気筒エンジンはNA(自然吸気)で4気筒ターボエンジンより20~30%出力が小さいので,そのままでは置き換わることができません。このため3気筒エンジンのターボエンジン化が計画されています。ただ4気筒エンジンのように鋳鉄ブロックではなくアルミブロックなので,過給圧はあまりあげられません。このため4気筒エンジンの1.2Lエンジンの低出力版(1.6L相当)は置換の可能性があります。一方,4気筒エンジンの2.0L相当は置換が困難です。

つまり1.2L 4気筒ターボエンジンの1.6L相当版(トルク160Nm)は,3気筒の新型ターボエンジンで置き換わるでしょう。しかしそれ以上は,ちょっと無理です。また1.4Lの4気筒エンジンは,これ以下の低出力エンジンと出力だけはなく,騒音振動でも差を付けるため,無理に3気筒にすることはないでしょう。排気量も出力も大きなエンジンを3気筒化すると,エンジンマウンティングやサブフレームの防振対策にコストがかかりすぎるからです。

●Polo/Foxのエンジン
ご質問の通り,このクラスには,1.0L ターボエンジンが用意されます。また1.2Lの4気筒ターボエンジンの低出力版も3気筒ターボ化される可能性があります。しかしそれ以上は,振動/騒音の問題のため,3気筒化はありません。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2011.7.7 23:10

詳しい回答ありがとうございます。

その他の回答 (4件)

  • 排気量のダウンサイジング化、回生ブレーキ、アイドリングストップ、この3つは現在のヨーロッパ車の3種の神器です(笑)

    最近では、「小さな排気量から大きなパワーを生み出す」研究がなされていますから、エンジンもどんどん小型化&高性能化していますね。

    今後はますますこのトレンドは続くと思います。あの6.2リットルとかの車を作っていたAMGですら、5.5リットルにダウンサイジングしている時代ですからね(笑)ちょっと前までは、「排気量は1CCでも多い方がいい」って言っていたのに・・・・。

  • エンジンに関しては
    国産より
    ディーゼル機関のコモンレールの技術は高いので
    まだトルクを上げ、MTの改良が広がるでしょう

    日本は
    ハイブリッドガソリン、電気

    ヨーロッパは
    ハイブリッドディーゼル、ディーゼルが主流になると思います


    あとは
    シェフラーグループの開発次第になると思います

  • 中国資本に吸収される運命にあると思います。
    今現在、中国に対し最も腰が低いメーカーです。
    ダウンサイジングはヨーロッパのトレンドです。
    個人的には、PSAの1.6Lターボが気になります。

  • 一貫した思想を持っているのでそうなると思いますよ。

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の
「自動車」カテゴリとデータを共有しています。
フォルクスワーゲン パサートヴァリアント 新型・現行モデル

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

フォルクスワーゲン パサートヴァリアントのみんなの質問ランキング

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離