トヨタ ヴィッツ 「3代目前期ヴィッツ試乗～ゴルフにはない魅力あり～」のユーザーレビュー

3代目前期ヴィッツ試乗～ゴルフにはない魅力あり～

2021.8.25

総評

信号待ちで停車していたところ、前方不注意のハイエースに追突されてあえなく板金ショップ行きとなった我がゴルフ。（幸い、身体のケガはありませんでした）
代車は全く期待していなかったが、案の定先代の10年落ちヴィッツがあてがわれた。
前回のスペイドは、長所を探すのが難しい、多少クセのあるコンセプトの車だったが、今回のヴィッツもああ同年代のトヨタ車ね、せめてカローラアクシオくらいが良かったなと思いキーを預かった。
いつもの退屈なトヨタ車かと思って動かしてみたら、１ＮＺ－ＦＥの活発なエンジンがなかなか好印象だった。ＣＶＴではなくてマニュアル車だったら、結構ハマったかもしれない。
現行トヨタ車は、ＴＮＧＡコンセプトでとにかく低いポジションに座らせ、空力とドライバビリティに力を入れているが、このひと昔前のパッケージングも悪くない。このヴィッツは客室も荷室も広さはゴルフと同等であった。

満足している点

コンパクトなボディの割に、1.5リッターと比較的大きなエンジンを積んでいるため、スイスイ気持ちよく走れる。
ひと昔前のアップライトに座らせるパッケージングのおかげで、見晴らしがよく車両感覚がつかみやすい。室内の広々感や解放感はヤリスや新型アクアよりも上ではないか。
後席の足元がフラットフロアになっていることにも開発者の良心を感じる。

この個体は最上級グレードのようで、キーレスエントリーやオートライト、バックモニター、シートヒーターまで付いている。グレーのシート地も明るくていい感じ。豪華なコンパクトカーは好きなので良い。



そして何よりトヨタを世界ブランドにした抜群の信頼性、耐久性。

不満な点

この時代のトヨタ車の悪癖で、アクセル一踏みでビュンと出る設定になっている。ハーフスロットルでゆっくり出発するにはコツが必要。
ハザードランプのボタンが大きすぎるのがちょっと好きになれない。

デザイン

4

街中で、路上で、まるで目立たないのがいい。

走行性能

5

10年、7万キロはまだまだこれからと言う風情でよく回る１ＮＺ－ＦＥ（1500㏄）エンジンが活発でいい。
「かっとび」という旧いフレーズ（’84スターレット）を思い出した。

乗り心地

4

街中では、ひと昔前のトヨタライド（ふんわり感）を実感。

積載性

5

目視では、ゴルフと同等に思える荷室スペース。

ヴィッツ－ヤリス名物の、助手席の荷物ホルダー。押し上げるには結構力が必要だった。実用的かは微妙。

燃費

-

価格

-

故障経験

革巻きハンドルのよく触れる部分（10時15分くらいの場所）がめくれていた。