トヨタ ヴィッツ 「屋根付きゴーカートといったところでしょう...」のユーザーレビュー

屋根付きゴーカートといったところでしょう...

2004.2.3

総評

屋根付きゴーカートといったところでしょうか。雨風しのげてとりあえず壊れず動きゃなんでもいいぜ！という方にはＯＫだと思う。エンジンもミッションもとにかく「燃費命！」のセッティングなので、お財布に優しかろう。

運転の好きな方、長い時間運転される方にはオススメできない。同じような大きさ、値段でもっと良い選択はあるから。

ヴィッツとセルシオを所有した身から言えること。「トヨタって部品調達業じゃん。車屋さんじゃないな」見栄えの良い部品を安～く買い叩いて組み付ける一流企業なんだろうな。セルシオだって代を重ねるごとに質感が落ちている。どんな安い車も山ほど装備をくっつけて「走る電化製品」に仕上げる。だから、ぶつかる前に止まれるか、よけられるかじゃなくて、「ＡＢＳもエアバッグも横滑り防止装置もついてるから大丈夫です」なんだよね。

ヴィッツ。大人４人が乗れて、買い物程度の荷物はちゃんと積める。燃費はいいし、小回りも抜群。こんな便利な車をちゃんと育てていけるか
を見守りたい。

満足している点

１．市街地で１２km　遠出で２０km弱の高燃費。都内の大渋滞でも１１km割らないのは立派。
２．２０００ccクラスのセダンが２回切り返しする車庫入れも切り返しなしで可能。

不満な点

１．走らない。馬力うんぬんではなく、低速トルクが圧倒的に不足している。エンジンの粘りがないのでＡＴではキックダウンの嵐である。よって非常に不快。

２.曲がらない。絶対性能うんぬんではなく、すっきりした操作感のないパワステやふにゃふにゃの足回り、敏感な人ならわかる走行中のボディの歪みなどが一体となって、絶妙な不安感を与え続ける。

３．止まらない。走り始めはそこそこの効きだが、停止と発進を繰り返すうちに、同じ踏み込み量でも止まらなくなってくる。また、異常なまでに倍力装置に頼ったブレーキのため、不自然な感じ。

４．ボディのフロアが常に微振動を起こしている。ボディ剛性も低い。衝突安全以外の剛性が無視されて設計されたことがよくわかる。

５．内装がガタピシうるさい。安物品を高級品に見せようと色々カバーが付いているが、かえってアダとなっている。

６．１７６ｃｍの私にはベストな運転姿勢がとれないシートやハンドルの調整。

７．初めて腰痛を経験したシート。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験