何で世界的にバスの運転手は求人難なんですか？

Answer 1

元観光バス乗務員やっていました。理由は下記の通りです。
1、拘束時間が長い。バス運転手は運転している時間しか給料になりません。路線バスは朝と夕の通勤ラッシュに合わせてバスを動かしたいので暇な日中は中休「なかきゅう」という拘束されつつ休憩扱いになる時間が生じます。バス会社によっては中休手当というものが支給されるところもあるようです。観光バスについてはお客さんが目的地で見学や食事される待機時間は休憩扱いになります。ディズニーランド行きの仕事の場合、待機時間が8時間以上に及ぶこともあります。もちろん給料にはなりません。昭和の時代はこれらも全て労働時間として給料になったそうです。

2.事故のリスクが高い。特に路線バスは車内で乗客が転倒して負傷した場合でも人身事故として運転手の責任になってしまいます。また重傷死亡事故なんて起こすと殺人事件よりマスコミが騒ぐ傾向にあります。さらに車体が大きい分損害が大きくなります。

3、病気に罹るリスクが高い。長時間労働や乗客からの理不尽なクレームなどからくるストレスで脳卒中や心臓疾患+うつ病を発症するケースが多いのです。後遺症が残れば仕事を続けることはできません。辞めるしかないのです。運動不足になりやすいのも一つの要因かも・・。

4、昇給が望めない。特に地方のバス会社は過疎化や自家用車の普及による利用客の減少のため運転本数を間引きしているところがほとんどです。当然仕事がなくなります。稼げません。

このような労働環境でバス運転手なんてやりたい人は少ないでしょう。若い人なんてほとんど入ってきませんよ。