トヨタ ルーミー 「実用車として乗るなら標準仕様でも問題なし」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
2
走行性能
3
乗り心地
2
積載性
3
燃費
3
価格
3

実用車として乗るなら標準仕様でも問題なし

2023.7.23

年式
2016年11月〜モデル
総評
かつてコンパクトハイトワゴンのマーケットはソリオの独壇場だったが、ルーミーやダイハツトールをはじめとするライバルの参戦で一気にメジャーなクラスとなった。ソリオと比べるとルーミーは安価なイメージがあり、広くて使い勝手にすぐれる両モデルは同じように見えるかもしれない。しかし、クルマとしての実力はあらゆる点でソリオがリードしている。このクラスの購入を検討しているのであれば、しっかりと乗り比べることをオススメする。
満足している点
ボディがコンパクトで運転がしやすく、最小回転半径も4.6〜4.7mと小回りが効く。室内空間も広く、240mmのスライド機構を備えた後席は足元スペースが広大。荷物の量に応じてアレンジも可能で、ミニバン的に使えるのもルーミーの魅力だ。
不満な点
車格を踏まえるとしかたのない面もあるが、内装の樹脂類の質感はいまひとつで、乗り心地もしなやかさが不足気味。積極的に走らせると燃費が悪化し、とくにターボはリッターカークラスとは思えないほど落ち込むことも。
デザイン

2

軽ハイトワゴン的なパッケージングをコンパクトクラスで再現したルーミー。標準仕様とカスタムはフロントまわりのデザインが異なるものの、中身は基本的に同一。最大のライバルとなるソリオは全長を80mm伸ばしてミニバン的な雰囲気を印象づけるが、ソリオよりもワイド&ローのボディでありながらルーミーはずんぐりとした印象を受ける。
走行性能

3

エンジンは1リッターのNAとターボを設定し、CVTと組み合わされる。主力となるNAエンジンはパワーでこそ69馬力と控えめだが、発進加速は意外なほど軽快。日常の足として十分な性能を確保するものの、速度が高まるにつれて非力感が増してくる。高速走行や山岳路ではもうひと盛りの力強さが欲しくなるが、その不満を解消するのがターボエンジンだ。
乗り心地

2

3気筒エンジンは一定速を保つような走りでは十分に静かだが、加速時の振動やノイズは4気筒エンジンを搭載するソリオよりも大きめ。乗り心地はやや硬質で荒れた路面でのフラット感は物足りない。
積載性

3

リヤゲート開口部下端が低いので、箱買いする缶ビールなどの重い荷物は積みやすい。ただし、奥行きは短く、たくさんの荷物を積み込む際は後席を前方にスライドさせる必要がある。また、後席はシートバックを前方に倒してから足元に収納することも可能。かさばる荷物を積載するのに便利だが、シート自体が重く、アレンジしにくいのが難点。フロアアンダーボックスも浅い。
燃費

3

1リッターエンジンだけに経済性でも期待が持てそうだが、WLTCモード燃費はNAが18.4km/L、ターボは16.8km/Lといまひとつ。ライバルのソリオはパワー&トルクに余裕のある1.2リッター4気筒エンジンを搭載し、マイルドハイブリッド仕様で19.6km/L、フルハイブリッドで22.3km/Lとルーミーを上回る。
価格

3

売れ筋のカスタムGで200万円弱、オーソドックスなGならば175万円とリーズナブル。カスタムシリーズはエクステリアの違いだけではなく、メッキ加飾やピアノブラック塗装で内装の質感を高めている。実用車として乗るなら標準仕様でも問題ないが、内装の雰囲気にもこだわるのであればカスタムシリーズ。高速走行での快適性を高める全車速追従機能付きACCが備わるのもカスタムシリーズのみ。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
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