トヨタ ラクティス 「印象が残らず…ウェルキャブの為にあるパッケージングか」のユーザーレビュー

印象が残らず…ウェルキャブの為にあるパッケージングか

2015.8.17

総評

　フィットのフォロワーとしてだったら随分と骨抜きのラクティス。旧型、初代はリアスタイルがなんとなくルノー4に見えて私は気に入っていた。パドルシフトもあってパワーも十分だった。ところがモデルチェンジをして、室内スペースを拡大したためにプクプクな印象となり、室内は広いのだがドンガラ感があって肉抜きになってしまった。

　トヨタはポルテ、カッコ良くなったシエンタ、もう臨終したラウム、ルミオンと、ドア形状や乗車人数の違いこそあれ、似たようなクルマが多い中、今回のラクティスのウリは何なんだろうと眉をひそめてしまう。

　答えはウェルキャブ仕様車。老人保護施設などで車いす仕様のラクティスはよく見かける事から、市場には受け入れらているのだろう。なるほど収まり具合もいいカンジだし、ヘルパーにとっても丁度いいサイズ感だと思う。

ウェルキャブ仕様を推進というなら、いっその事福祉専用車両として開発してくれないだろうか。おもてなしや気遣いが得意な日本なら、世界一の福祉車両が出来ると思うのだが…。メーカーが本腰を入れないのは効率の上でサードパーティに任せたいのだろう。

　ここに大きな盲点がある。適当な既存車をウェルキャブ仕様にしているようでは、ハンディキャップを負った方への配慮に欠けると思う。クルマへの楽しさや快適、且つ安全な移動空間としてはまだ足りず、乗降性に工夫を凝らした機構で終わっている。今すぐ実践すべきは、車いす乗員への安全性である。事故や非常時を考えると、固定された荷物と同等に過ぎない。これでは来るべき社会に対しては、未来志向とは言えないんじゃないだろうか。

満足している点

車いすに乗った大人を飲込む荷室。見晴らしの良さ。一本ワイパー。

不満な点

エクステリア・インテリアデザインもこれといった印象がなく、何かしらのキャラクター感がないのが残念。

レンタカーで3回ほど出てきたが、（一人乗車・荷物無し）またラクティスが出てこないかなぁとは思わなかった。

デザイン

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走行性能

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機関系、駆動系ともにほぼアクシオと同じ。

乗り心地

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さっぱりとした乗り心地でシートもさっぱり。長時間は期待出来ない。

積載性

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モデルチェンジした最大のコンセプト通りに広い。

燃費

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旧型よりは良くなったらしい。

価格

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故障経験