トヨタ プリウス 「カローラハイブリッド 受注停止している現行モデルですが、今回、レンタカーでプリウスに乗る機会にめぐり合いました。シビックハイブリッド（シビハイ）との違」のユーザーレビュー

カローラハイブリッド 受注停止している現行モデルですが、今回、レンタカーでプリウスに乗る機会にめぐり合いました。シビックハイブリッド（シビハイ）との違

2009.4.4

総評

カローラハイブリッド
受注停止している現行モデルですが、今回、レンタカーでプリウスに乗る機会にめぐり合いました。シビックハイブリッド（シビハイ）との違いを中心にレビューしてみたいと思います。走行したのは南房総の市街地と高速道路。230km走行で11Lの燃料消費（約21km/h)。高速道路が混んでいたため、120kmオーバーで走れた区間が極僅かで燃費には有利な走行速度であったこともあり、シビックハイブリッドと比較すると顕著に燃費が良いとの印象は受けませんでした。
エルクテスト不合格車であることでも有名なプリウスですが、顕著に悪い足回りとの印象は受けませんでした。ただ、実際の運転中に道路落下物避け緊急危険回避行動を取ったのですが、その際、車体挙動が極端に不安定になりました。プリウスは任意保険料プレミアで割高になる話も知る人ぞ知る話ですが、その点は納得。運動性能はシビハイの方がまだマシです。
ハイブリッド車であることを除けば、運転感覚はカローラアリオンに乗ったときに酷似している様に思います。140km/hから上で引っ張ろうとするとエンジンが息をつきました。タコメータがついていないのでレブリミットを叩いたのかどうかはわかりませんが、あまり上等なエンジンの印象は受けません。ただ、シビハイよりは力がある印象です。（シビハイは1.3Lなので当然といえば当然）
総括として、運転を意識せずに乗れます。単なるＡ地点からＢ地点への移動手段としては優れています。ナビ・ＡＶ・空調などの操作は家電製品の様です。でも、Ａ地点からＢ地点での道を走ることを楽しむ車ではありません。今回もそうでしたが、目的地近くまで電車で移動し、そこから更に移動する手段としては最適。その意味で、カローラハイブリッドでないか、との印象を強く受けました。
今回、代替わりにあたりプリウスが大幅値下げされ、割安で購入できます。（逆説的ですが、プリウス以外のトヨタ車で原資をまかなうため、プリウス以外の車が割高になったことを意味します。）ただ、値下げすると言う事は「高額（で特殊）な車」というトヨタが得意とする儲かる市場を自ら放棄したことも意味します。日経ビジネスによれば、インサイト購入車は若者や子供が独立した夫婦、プリウスは法人やファミリー層。購買層が重なっていない事は明らかです。でも、インサイト好調に焦って値下げを敢行してしまいました。トヨタは大丈夫なんですかね？

満足している点

１）シビックハイブリッドを運転した場合、サンデードライバーや運転が下手糞な人では、まず好燃費は出せないが、プリウスは知恵を絞らずにテキトーに運転しても好燃費がたたきだせる。
２）車体が重いためか、直線走行や横風に対しては安定。
３）ロードインフォメーション入力が希薄なため、運転に意識を集中する必要が無い。（多分、眠くなる。）
４）後部座席中央もちゃんと３点式シートベルトが備えられている。
５）中古車は爆安で購入できるはずなので、これから２代目プリウスを買う人はお得な買い物ができる。
６）車格を上げる演出なのか、エンジンスタートがボタン式。クラウンユーザーを意識したのかな？
７）シビハイに比べてエネルギー回生時のブレーキの違和感が格段に少ない。（シビハイはブレーキング時、ＡＢＳが働いている時の様にブレーキの踏みシロが少なくなって結構焦る。）

不満な点

１）運転者の運転に対するｲﾝﾌﾟｯﾄはほとんど拒絶してｼｽﾃﾑを組んでいる。端的なのはﾊﾝﾄﾞﾙに各種ｽｲｯﾁが設けられているが、ｴｱｺﾝ・AVﾎﾞﾘｭｰﾑ・ｲﾝﾌｫﾒｰｼｮﾝ画面切り替え・ﾅﾋﾞ画面切り替えなどの各種スイッチ類はあっても、ｼﾌﾄﾀﾞｳﾝ（ｱｯﾌﾟ）に関するｽｲｯﾁは存在しない。運転者が操作を行うことを考慮したｼｽﾃﾑ設計になっていない。これは非常につまらない。私の子供は前進と後進とﾆｭｰﾄﾗﾙしかないｱﾝﾊﾟﾝﾏﾝの電動ﾊﾞｲｸに乗って遊んでいるが、ﾌﾟﾘｳｽも前進と後進以外は不要と考えている節がある。（元々ﾄﾖﾀの技術ではなく、ﾃﾞﾝｿｰの技術なので、電気屋さんの臭いはぷんぷんするが･･･）
２）車体感覚がつかみにくい。ﾊﾞｯｸﾓﾆﾀｰはあまり役にたたない。もう少しマシな支援ｼｽﾃﾑを設けるべきでは？
３）ﾊﾞｯｸﾐﾗｰ付近にある三角窓はほとんど何も見えず、意味が無い。
４）私の運転の癖の問題もあるが、ｴﾝｼﾞﾝは結構うるさい。確かに、走り出し（ＡＴ運転時のクリープ利用時など）の時は静かだが、ﾄﾞｲﾂ車運転時のｴｺﾄﾞﾗｲﾌﾞの要領で、やや強めの加速→定速走行法を行うとCVT特有の回転数が上がって速度が上がらない嫌な挙動が出る。多分、ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ加速（後続車ｲﾗｲﾗ加速）の多くのﾄﾖﾀﾕｰｻﾞｰの運転方法では問題にならないだろが･･･
５）ﾛｰﾄﾞｲﾝﾌｫﾒｰｼｮﾝ入力が希薄。私は、前輪挙動はﾊﾝﾄﾞﾙ、後輪挙動はｼｰﾄ座面で感じるのが癖になっているのもあるが、ﾌﾟﾘｳｽの場合、両者から何も情報が入らない。路面情報がわからないので、雨天時やｱｲｽﾊﾞｰﾝでは突然限界挙動を超えるのではないか？少し怖い気がする。
６）自分は缶ｺｰﾋｰのｼｮｰﾄ缶を運転中に愛飲しているが、ﾄﾞﾘﾝｸｶｯﾌﾟのﾎｰﾙﾄﾞ性が悪い。
７）私は乗りつぶし派なので関係ないが、プリウスを購入する人々は「リセールが良い」というのを理由に購入を決めた人も多いはず。こういう形でリセール価格が暴落するとは予想していなかったはず。トヨタ商法の本質なので私自身は違和感は無いが、知らずに購入した方々はお気の毒。
８）シフトノブがおもちゃみたいで使いにくいし、安っぽい。こんなシフトノブをつけるくらいなら、いっその事、シフトノブを除いて、ハンドルにパドルシフトをつけた方が良いのでは？

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験