トヨタ プリウス のみんなの質問

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トヨタはなぜ水素に執心しているのですか?

トヨタイムズの広報やcmを見ると水素関連の話題がいっぱいですがなぜここまで水素エンジンや燃料電池にこだわるのですか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

トヨタ、というより豊田章男会長の次世代自動車についての経営戦略の過ちを、糊塗しようとしているのではありませんか。

1990年代後半に世界初の量産ハイブリッド車のプリウスを発売。デザインを大幅に変えた2代目が大ブレイク。ロールスロイスでもフェラーリでも簡単に買えるハリウッドセレブが環境問題への関心の高さをアピール出来る、とプリウスによく乗っていたのは知られてますね。 引き続き3代目もヒット。トヨタはハイブリッド搭載モデルを次々と出し、燃費の良さは他の自動車メーカーが追随出来ない状態になりました。

一方で、1992年の地球サミットにより地球温暖化防止にかかる国際条約が締結され、その後1997年の京都議定書を経て2015年のパリ協定では世界200か国中196ヶ国がCO2排出量削減への取組に賛成しています。 日本では今でも「地球温暖化はウソ、欧米がしかけた環境利権ビジネス」などという人がいますが、ならば世界に背を向けて日本はパリ協定から脱退しろ、と主張してはどうですかね。それで日本が国際社会で生きて行けると思うのなら。

そういうCO2排出量削減への取組の中にEVや水素、e-fuelその他の次世代自動車開発があります。 先に書いたように、トヨタはハイブリッドで大成功し、次世代自動車の柱は水素と定めて開発に取り組んだ事は間違いありません。ハイブリッド続き「量産車世界初」を出したのはEVではなく水素燃料電池車であった事を見ても、トヨタの研究開発の優先順位が水素であった事は明白でしょう。

ところが。日本のマスコミ報道やそれを鵜呑みにしたネットなどのコメントを見ていると、完全にスッポ抜けてるのは「CO2排出量削減には達成目標の期限がある」という事です。

世界のCO2排出量は、上位5ヶ国で全体の60%を、上位20ヶ国で80%を占めています。途上国は自家用車など夢のまた夢、日本など先進国のように家庭もオフィスも学校も商業施設もエアコンをガンガン使うなんてあり得ません。電車も殆ど走って無いし工場もほんの少しだけ。先進国の国民は途上国の国民の何十、何百倍のCO2を排出しています。 そして。アメリカ、EU,わが日本もカーボンニュートラル(CO2排出量と森林などの吸収量を同じにしてこれ以上CO2が増えないようにする)の達成を「2050年」と国際社会に宣言しているのです。 日本のマスコミは「EUはEV一辺倒」と馬鹿なレッテルを貼り付け、それを信じる人だらけですが。 水素はダイムラー(ベンツ)、BMW、VW、ボルボ、GM,ホンダ、ヒョンデなども研究開発を進めているのは知られてます。 EUが2035年から新車の販売を禁止しようとしているのは「CO2を排出する車」で合って、「EV以外」を締め出そうとしているのでは全くありません。 では、どうして他国、特にEUが水素を進めているように見えないのか。先に書いた「2050年のカーボンニュートラル達成」には間に合わない、と考えているからです。

実は、非常にわかりやすい実例が日本にはあります。 トヨタが水素FCVのMIRAIを出したのは2015年。トヨタの知名度、サービスネットワーク、EVを大きく上回る200万円の補助金、さらには4〜5分て満タン、航続距離数百キロとEVを全ての点で上回るように見えますが殆ど売れていません。 理由は簡単です。水素を補給する場所があまりにも少ないからです。MIRAIが発売されて今年で8年になるのに、水素充填ステーションは全国で百数十ヶ所しかありません。 5分で満タン出来ても充填ステーションまで片道3時間かけて行かねばならないのなら全く意味が無くなります。たまたま、自分の住まいの近くにある、という人でも長距離走行した行き先に無いのなら、航続距離も意味が無くなります。 水素充填ステーションは1ヶ所建設するのに最低数億円かかる、とされています。今後もガソリンスタンド並にあちこちに出来る見込みがありません。 MIRAIが発売されて8年にもなるのに全国で百数十ヶ所。これでは、水素が幾ら有望でも普及は不可能です。 EUは水素は2050年に間に合わない、と考えてEVを進めてるだけ。日本のマスコミはそれをトヨタ潰しだの、EV一辺倒だのレッテル貼りして非難しますが、ならば日本はどの方法で2050年のカーボンニュートラルを達成するというのでしょうか?

長くなりましたが、水素燃料電池車のMiRAIを売ってる当のトヨタが水素充填ステーションの普及には時間がかかる、という事に気が付かないはずがありません。 世界がここまで急激にEV化に進むとは思って無かった、そういう判断ミスをしたのでしょう。

そして、今回の社長交代のコメントにあるように、「EVファースト」に舵を切る、と言ってはみたがこれまで優先順位としては劣後していたEVの新車をすぐに次々出せる状況にはない。だからと言って次世代自動車のアピールが何も無いという訳にはいかないからこれまでの中心であった水素を全面に出すしかない。 そういう事でしょう。

繰り返しますが、これまでマスコミが散々煽り、それを信じてきた人だらけの日本。何か水素に関する記事を拾い上げては「トヨタの選択が正しい」を繰り返しますが。 褐炭や天然ガスなどの化石燃料から水素を取り出す方法は大 量のCO2を排出するので世界の先進国ではやめる方向にあります。オーストラリアの褐炭だなんて、日本でやるよりコストが安いという理由でしかなく、それで作った水素は他の先進国では相手にされませんよ。唯一の方法は水を電気分解して作る「グリーン水素」だけですが、大量の電気が必要です。「電力不足なのにEVか?」という人達は、実は水素も同じこと、という事は考えません。これも、日本のマスコミの責任です。 最近注目を浴びたe-fuelも、水を電気分野して作った水素を原料にしたものです。褐炭で作った水素を合成燃料に使っても、e-fuelではありません。

日本最大のメーカー、産業界のトップに立つトヨタが、次世代自動車に関しては世界から大きく取り残されつつある現状を正しく伝えるのが本来、マスコミのやるべき事ですが、今でもトヨタ忖度記事を重ね、経営判断を大きく誤らせた豊田章男会長を英雄と持ち上げるばかり。 20年後の日本の自動車産業はどうなってるのか、想像するのも恐ろしい事です。

その他の回答 (7件)

  • EV化は進むとしても、
    既存技術を転用・応用できる可能性を、
    水素エンジンや燃料電池に求めている。

    しかしながら、
    現時点では自動車用途に未来が見えない事、
    周知の事実。
    水素タンクが自宅隣に誰がOK出します?

    EVに転向!
    と叫べないジレンマが垣間見えるトヨタです。

  • トヨタは、車のみならず、次代の社会のエネルギーとしてかなり以前より水素に着目して居るから「執心」しているのです。
    EV車の綻びが見え始まり、更に邁進すると思います。

  • 日本(を含むアジア)が次世代エネルギーとして水素にシフトしているからです。
    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68027780Q3A130C2FFJ000/
    大半は輸入の予定なので日本の電力消費には影響しません。
    川重等が冷凍して体積を圧縮して海上輸送するシステムを開発したりしています。
    水素は
    直接の燃料としても、燃料電池用としても、e-fuelの原料としても使えるので
    活用範囲が広いのが利点です。

  • 水素は石油と同じく貯めることができるエネルギーだからです。
    電気は使いやすいエネルギーですが貯められないので、水素に一度変換する事で擬似的な貯蓄できる電気として使う事を考えています。

  • 当然トヨタだって電気自動車も並行して開発している。
    まあbz4xとか見ていると、そんなに必死に売らんでもいいや・・・みたいな感じはしますが。

    電気自動車には充電の面で課題は山積みでしょう。
    大元の電気の生産計画だって、今やロシアのウクライナ侵攻で各国綱渡り状態だし。東京とか夏場に節電要請掛けているのに、電気自動車という新需要カテゴリが急拡大したら対処出来るの?
    充電設備だって戸建ての方は何とかなるでしょうが、集合住宅の方は直ぐには何とかならない。

    燃費の良いハイブリッドの継続、FCVが低価格で普及出来れば・・・EVよりも良くない?と、素人でも考えてしまいますが。まあこちらも、水素ステーションの問題は大いにありますが。

  • 製造から廃棄までのCo2排出が一番少ないからでは。実用化してほしい

  • EVはかんたんに作れるから、世界一の低燃費の内燃機関技術が活かせず、アドバンテージがなくなるから。

    またカーメーカーだけじゃなく、内燃機関に関わる、日本自動車産業じたいが衰退して、日本経済が衰退するから

    あなたの生活にも波及しますよ

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