ハイブリッド車に直流ブラシレスモーターを採用する分では、インバーターを介する必要など内に等しいですよね?ハイブリッドに付き物のバッテリーは【直流電源】だし、インバーターの出る幕もないのでは??

Answer 1

交流モーターでは、インバーターで電源の周波数と電圧を同時に変化させること（VVVF）でモーターの回転数を制御することが出来ますが、直流モータでは基本的に電圧を変化させることでしか制御できません。つまり、交流モーターの方が直流モーターに比べて制御が容易で、負荷の変動に対応しやすいということです。
電源のon-offを繰り返すことで実効電力を変化させるチョッパ制御と直流モーターを組み合わせて用いるという選択肢もありますが、ノイズの対策が難しいことと、制御回路がVVVFに比べて高価になるというデメリットがあります。実際、そのような構成の鉄道車両が作られましたが、近年はVVVFに換装される例が多く、主流はインバーター＋交流モーターによるVVVF制御です。
プリウスも、デビュー当初から交流同期電動機＋インバーターを採用しており、直流モーターを採用していたというのは誤りです。
（参考）
インバーター：http://motor-inverter.com/2012/04/post_9.php
チョッパ制御：https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%91%E5%88%B6%E5%BE%A1
プリウス：https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9

質問者からのお礼コメント

勉強になりました。
今回は色々と有難う御座いました。
誠意ある解説に、心より感謝申し上げます。

Answer 2

直流モーターだと負荷変動でトルクや回転数が変動しますから、制御が厄介で効率が上がりません。
一定負荷で回転数変動が少ない電車なら良いのですが、自動車に使うには効率が良くありません。
変速比の大きなリダクションギヤが無いとスタートでは電流が流れるだけで回転モーメントが得られません。
どのみち巻線を細くして高電圧をモーターへ供給するなら、インバータ回路が必要となりますから、交流の方が効率的です。
電圧変換は直流のままではできませんから。

(takerushishiさんへ)