トヨタ パッソ 「2フェイス戦略をコンパクトクラスにも採用」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
2
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
3
燃費
4
価格
4

2フェイス戦略をコンパクトクラスにも採用

2023.7.23

年式
2016年4月〜モデル
総評
現在(2023年)でもコンスタントに売れているのはリーズナブルな価格設定が功を奏しているのでは。最新のライバルと比べると先進安全装備や操縦安定性で見劣りするものの、実用コンパクトとしての実力に大きな不満を感じさせない。ハイブリッドは未設定でも1リッターのガソリンエンジンは経済性にすぐれ、動力性能も必要にして十分。それでいて120万円台からの設定は、価格を最優先とするユーザーにとっては魅力に映るに違いない。
満足している点
ヤリスやアクアよりもコンパクトなボディは取り回しにすぐれ、狭い道でも乗りやすい。コンパクトクラスでは短い全長でもキャビンはなかなかの広さで、後席も意外なほどの広さがある。リーズナブルな価格設定も見逃せない。
不満な点
ライバルに対して設計が古く、デザインにも新鮮味が感じられない。先進安全装備はダイハツ軽と共通の「スマートアシストⅢ」を全車に採用するものの、ACCやステアリング支援は未設定。運転支援については次期モデルに期待したい。
デザイン

2

エクステリアは標準仕様とカジュアルなデザインを特徴とする「モーダ」を設定。売れているのはオーソドックスな標準仕様のほうで、可愛らしさにこだわりを持つ人にはモーダが受け入れられている。デビューから7年が過ぎているだけに新鮮味は感じられないが、安価で実用的なコンパクトクラスを求めるのであれば選択肢のひとつとして考えても悪くはない。
走行性能

3

エンジンは全車1リッターの3気筒エンジンにCVTの組み合わせ。軽よりも扱いやすく、普段使いのシーンでも必要にして十分な動力性能が得られる。運転のしやすさ、取り回し性のよさは軽と遜色のないレベルにあり、高速走行での安定性もコンパクトクラスならでは。
乗り心地

3

足まわりに硬質な印象はなく、日常使うシーンでは穏やかな乗り心地が確かめられる。フロントシートは乗り降りのしやすい高さで視界も広い。コンパクトなサイズであるにもかかわらず居住空間には余裕があり、前後席間距離はヤリスよりも長い。着座位置が高めのリヤシートの居心地も悪くない。
積載性

3

リヤシートを後方に配置したことによって通常の荷室長は先代よりも短くなっているが、一部の廉価グレードを除いて6:4の分割可倒式を採用。後席は前方に倒すだけのアレンジでフロアとの段差は生じるものの、3人乗車で長い荷物の積み込みは可能。助手席側の収納については標準仕様はオープントレーなのに対し、モーダはフタ付きのアッパーボックスとなる。
燃費

4

搭載される1KRーFE型は型式こそ先代と変わっていないが、デュアルインジェクターに加え、吸気ポートもデュアル化。圧縮比を11.5から12.5に高めるなど、FFで21.0km/LのWLTCモード燃費を実現している。ガソリン車としては十分な経済性で、軽と比べても遜色のないレベルにある。
価格

4

軽ハイトワゴンと比べても大差のない価格設定で、最上級グレードのモーダGパッケージを選んでも173.7万円。15インチタイヤ+アルミホイール、LEDイルミネーション、本革巻きシフトノブ、合成皮革+ファブリックシート表皮の「ドレスアップパッケージ」を選択しても180万円弱とリーズナブル。実用車として選ぶのであればX“Lパッケージ”が138.5万円とリーズナブルだ。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
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