トヨタ MR2 のみんなの質問

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ポンティアック・フィエロと10系MR2はかなり似てる気がするのですが、やはりパクりでしょうか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

この2車が似ているのは、当時のアメリカ政府が立てた省エネカー構想にのっとって作られた車だからです。ミッドシップ2シーターだからと言って、スポーツカーとして作られた車ではありません。言うなればアメリカ版の軽自動車です。

その頃のアメリカはカーター大統領の時代で、深刻化した公害や省エネへの対策に奔走していました。その中で出てきたのが、

「町中を走っている車のほとんどは一人か二人しか乗っていないのに、みんな大きなセダンやステーションワゴンに乗って空気ばかりを運び、無駄にガソリンを使い、大気を汚している。もっと自動車をコンパクトで効率的、かつエコなものに変えるべきだ」

という意見。そこで、もっと小さくて環境に優しい、二人乗りでミッドシップのコミューターの青写真が出来上がり、「こういう車を開発するように」 というお触れが各メーカーに行ったわけです。

その結果できたのがGMのポンティアック・フィエロであり、トヨタのMR2でした。それ以外のメーカーもミッドシップではなかったものの、FWDで同じような車を一斉に開発しました。フォードならEXP(写真)とマーキュリーLN7、クライスラーだとダッジ・ランペイジとプリマス・スキャンプ、日産だと初代のパルサーEXA、ホンダならバラードCR-Xという具合。スズキも軽自動車のマイティボーイでこの路線を日本に持ち込もうとしました。

しかし、それらの車が出揃って構想が軌道に乗る前に、大統領が石油利権をバックにイケイケ路線をひた走るレーガンに代わったので、省エネ路線はどっかに行っちゃったんですね。だから、メーカーは国にハシゴを外された状態でこれらの車を売り出すはめになりました。

というわけで、ポンティアック・フィエロの発売当初のコマーシャルでは走りのアピールは一切していません。アメリカの新しい小型車で、値段がこんなに安い!みたいな。日本でCR-Xがデビューしたときも若いカップルのための車という感じで、走り屋ははなっからターゲットじゃなかったんです。それこそ、CR-Zがデビューしたときの感じに近いですね。

また、ミニバンもそういう省エネの発想から出てきた車であって、本来は各家庭で1台ずつ持つのではなく、1台の車を隣近所と共同で使うための車だったんです。

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質問者からのお礼コメント

2017.4.12 20:10

凄く詳しい回答ありがとうございます!!
この2車の誕生にはそのような、アメリカでの背景が関係していたんですね…。fxnic601さんのお陰でクルマについてまた一つ賢くなりました(笑)ありがとうございます!

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