アンチエコの説得力
■前口上
車好きなら走る楽しみと快適性を兼ね備えかつ、維持コストが少ない選択
として、貴重なFRのこの車をまず選択の俎上に載せる
2013.4.18
- 総評
- アンチエコの説得力
■前口上
車好きなら走る楽しみと快適性を兼ね備えかつ、維持コストが少ない選択
として、貴重なFRのこの車をまず選択の俎上に載せるべきだろう。
■総評
車好きならコレ買っとけという出来、ハンドリングと静粛性、快適性の両立が
高レベルで、燃費も普段乗りで10km/l前後、長距離では14km/l位走ってそこそこだし、
しかも安い。
貴重なFRであり、エコ対応で周囲の車が4気筒化していく中このクラスでFR6発の
フィールを味わえるのはひとつの価値であり、長年熟成されて煮詰まってきたシャーシ
を出来の良い6発でドライブしトラブルフリーで長く維持できる事を考えれば、
アンチエコの説得力がある、まさにオンリーワンの車。快適性重視でプレミアムを
選ぶも良し、あるいは気持ちの良いハンドリングと快適さの両立を取ってSパッケージ
+18インチMOPを選ぶも良し、マークXでは好みによってどちらもオススメとなる。
- 満足している点
- ■円熟のパワートレイン
4GR-FSEと6速ATの組み合わせは1800rpm~6500rpmのレンジで最大トルクの
9割以上を確保しているため慣らしで2000rpmまでしかエンジンを回さなくても
街中から高速120km/hまでの領域を6発の滑らかさで余裕タップリにカバーする。
■乗ってみると
私が購入したのはマークX130系後期の250G Sパッケージ+18インチMOP
+寒冷地仕様+TRDドアスタビ(前後)取り付け車である。
まずは乗ると前車の120系より明確に幅の大きさを感じる。わずか20㎜
のはずだが気持ちよく走らせるためにはある意味コレが限界と思われるサイズ。
納車された車についていたタイヤはDUNLOP SP SPORT 2050、今はやりの草食系の
エコタイヤと違い、スポーツタイヤらしく地面をガシッと掴む感触がある。
いつもの360度以上回り込む高速のインターチェンジを走行するとステアリング
を切ったなりにスッと曲がっていく。徐々に速度を上げて限界を探るがまったく
危なげがない。実はこの車は侮れないコーナリングマシンでもあるのだ。
ハンドリング自体も私の車はTRDのドアスタビを納車時から装着していること
も手伝って、舵を入れたときのボディの反応が良い。ちょっと重めのステアリング
とアクセルそしてハンドリングのバランスが絶妙で、スッと切ったらスッと曲がって
いくのが非常にキモチいい。特に立ち上がりで舵を入れながら6発特有の滑らかな
フィールで加速していく時のすっきりとしたハンドリングは抜群で、所有したうえで
運転しているとジワジワと良いクルマを運転している実感が湧いてきて思わず
ニヤケてしまう。
■快適性とか・・
トヨタのAVSは良い仕事をしている、実はスポーツタイヤであるDUNLOPの
SP SPORT 2050の尖ったカドをキチンと丸め、高速での継ぎ目などでもトトンと
軽くいなす。防音もしっかりしていて、ドアを閉めるとまるで高級車のように
外の喧騒から明確に隔離される感覚があるところもうれしい。元が静かなだけに
高速道路の荒れた路面で騒音が大きくなる場面もあるが、走行中の騒音レベル
は概ね低く、後席に乗る家族も快適性と滑らかな走りっぷりには大満足の様子。
- 不満な点
- ■不満とか・・
・助手席にパワーシートがついていないところ、人を乗せる時もてなしの意味でも
ついて無いのは残念。トヨタ的には皮シートつけろということなんだろうが、
皮は耐久性で問題があり、車内騒音も上がるしイマイチ。ファブリックでも、
3万程度の追い金で助手席のパワーシートはぜひオプション設定追加を希望。
・外装のつや消し黒部品ドアミラーとBピラーは安っぽさが気になる。車内のつや
消し黒の部品はハザードスイッチを含め、汚れるからイマイチ。
・純正のシフトノブは位置が高いのと、握りが細いので、定番のIS-Fの
パンチングレザーに変更した。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験