先代オーナーの目線でレビュー
先代の後期型300Gプレミアムのオーナーです。
FMCでの変化を体感したくなり、現行型マークXをレンタカーで借りてみまし
2011.2.2
- 総評
- 先代オーナーの目線でレビュー
先代の後期型300Gプレミアムのオーナーです。
FMCでの変化を体感したくなり、現行型マークXをレンタカーで借りてみました。
総評としては、マークXならではの美点を伸ばし、先代オーナーのフィードバックも着実に反映された車になっています。熟成感が出ていて、先代から乗り換えされる方には進化の度合いが分かると思いますし、他車から乗り換える方には新鮮で良いと思います。
個人的にも良い車にはなった思いましたが、しかし、買い替えモードには至りませんでした。次を待ちたい気持ちになりました。
以下、先代との比較を中心に見ていきます。
- 満足している点
- ●まず、すぐに分かる点はこんなポイントです。
・内装の質感が上がった。木目調の処理はマークII最終型の良い部分を一部戻した感じ。
・ロードノイズの音質がドライになり、粗い路面のゴー音は車全体に反響しにくくなった。クラウンには及ばないがベースの静粛性は上がり、先代マークXに何度も遮音対策をした私の車よりも静かになっている。
・3連ヘッドライトやグリル、ボンネットなどフロントビューは格好よくなった。
・2.5Lはガソリンがレギュラー仕様になった上に、燃費も確実に良くなった。
●また、先代のユーザーレビューで私が指摘していた短所は概ね改善されています。
・ドリンクホルダーの位置・形状
・エアコン吹出口の調整角度
・前席ヘッドレストの角度
●その他、客観的な付加価値。
・マークXならではの美点は継承(V6の静粛性、FRレイアウト、シートユーティリティ、ナビ交換の許容度、全長(473cm)や重量(1.5t+α)の増大抑制、お買い得感)。
・トランクだけでなく、室内も何となく広くなった感じがする。
・運転席アームレストが丁度良い高さになった(先代は低すぎて意味がなかった)。
- 不満な点
- ●特に気になった点。
・ラフなアクセルレスポンス。僅かに踏んでも加速せず、少し踏み足すとドッカン加速になり、少し離すとウワっと減速する特性。先代からのパワーダウン分を補う措置かと思いきや、3.5Lも同様らしい。結果的に加減速のスムーズさがなくなり、ギクシャク走らされる場面が増える。
・全長は短くしたのに、最も広げて欲しくない全幅はFMC毎に広げ続ける(90系:1750mm → 100系:1755mm → 110系:1760mm → 120系:1775mm → 130系:1795mm)。130系は先代マジェスタと同じ全幅になり、狭い道でのすれ違いや駐車場(立体含む)の出し入れでぶつけ易くストレスが増大する。
・前席シートの座り心地が悪い。シートが硬めで形状も良くない。電動で腰のサポートクッションの調整ができるがどうやっても短時間で腰痛になる。
・小径ステアリングで挙動はクイックになったが、国産有数の重ステ車になってしまった(人によっては長所?)。
●見慣れれば気にならなくなりますが、デザインについて。
・リアのランプ周りの処理は、下位グレードより質感悪い。
・初代のバンパー埋込型マフラーをあっさり捨ててしまった。
●グレード、仕様について
・丁度よい上位グレードがない。2.5L(203馬力)の上がいきなり3.5L(318馬力)。タイヤについては、16インチ(215/60)の上がいきなり18インチ(235/45)。上位グレードは維持・交換費用が急増するので、やはり3Lの復活を望みたい。
・内装は先代のスッキリ感がなくなった。昼間は中央のエアコン吹出口周りの突起部分が運転中の視界の邪魔になり、夜間はエアコンスイッチのイルミ文字表示のごちゃごちゃ感が鬱陶しい。レイアウトの雑然感がなくなれば高級車の質感になるはず。
●その他不満と要望
・2.5Lのわくわくするパワー感は影を潜め、意外にファン・トゥ・ドライブ度が下がった。
・アイドリングや低回転域のエンジン音は静かであるものの、V6のボロボロ音、直噴のチリチリ音が漏れ聞こえ、その音質は安っぽく感じる。
・メーターは見づらくなった。独立リング形状は何の意味があるのか?
・依然としてフロントガラス上部のサンシェードの色が薄すぎて日射し防眩効果がない。
・最近の国産上級車に採用されているブラウン系の内装色を追加してみてはどうか?
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