トヨタ クラウン(クロスオーバー) 専門家レビュー・評価一覧

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トヨタ クラウン(クロスオーバー) 新型・現行モデル
7 件中 1~7件を表示

※掲載内容は執筆日時点の情報です。

  • 瓜生洋明
    瓜生洋明(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    5
    走行性能
    4
    乗り心地
    4
    積載性
    3
    燃費
    3
    価格
    4

    「優等生」すぎることの功罪

    2024.8.1

    年式
    2022年7月〜モデル
    総評
    登場から2年近くが経過し、街で見かける機会も増えてきたクラウン クロスオーバー。2024年4月に一部改良が施されたことで、全体的にさらにこなれた印象だ。一方、特徴的なボディカラーであった「プレシャスレイ×ブラック」が一部改良によって廃止となるなど、良くも悪くも「優等生」であることが強調されてしまった。新しいユーザー、特に若年層を取り込むためにはトガった部分が必要であると感じていただけに少々残念だ。とはいえ、総合力の高さではクラウンシリーズの「エース」であることに変わりはない。リセールバリューの高さも含めて、損をすることのない1台であることは確かだろう。
    満足している点
    一部改良により、総合力の高さにさらに磨きがかかったことは間違いない。グレード構成がシンプルになったことや、インテリアの質感が増したこと、全席イージークローザーやパノラマルーフなど、魅力的な機能やオプションが追加されたことは一部改良による大きなメリットだ。
    不満な点
    独特なデザインを持つクラウン クロスオーバーであるが、実際に乗ってみると、思いのほか「ふつう」だ。それはそれで悪いことではないのだが、ユーザーによっては物足りなさを感じることがあるかもしれない。要は、「優等生」すぎるのだ。一部改良により、その感覚はさらに増した印象だ。
    デザイン
    セダンとSUVの特徴をかけ合わせて新たなカテゴリーを創出したそのデザインは、常に新時代を切り拓いてきた歴代のクラウンの精神をしっかりと引き継いでいると言えるだろう。もちろん、単に奇をてらったわけではなく、セダンとSUV双方が持つ機能性を高い次元で両立している。そのうえで、フロントからリアまでデザインは一切破綻していない点は高く評価したい。

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  • 一条 孝
    一条 孝(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    3
    走行性能
    4
    乗り心地
    5
    積載性
    4
    燃費
    3
    価格
    4

    2024年4月のMCで装備を充実&ランドスケープをラインアップ

    2024.7.28

    年式
    2022年7月〜モデル
    総評
    デビューから1年9カ月ぶりの改良で“アドバンスト”モデルに設定されていたハンズフリーパワートランクリッド、イージークローザー、カラーヘッドアップディスプレイなどが標準化され、グレード体系が「RS」、「Z」、「G」、「X」に集約。新設された「Z」には従来「RS」にしか設定のなかった上級安全装備やハイグレードナビを装備したほか、後席快適オプションを選択可能としている。また、ドアパネル、インパネ、センターコンソールボックスにソフトパッドを追加するなど、インテリアの質感が高められている。
    満足している点
    SUVテイストを盛り上げたRSランドスケープ(特別仕様車)をラインアップしたこと。専用のオーバーフェンダーモールに18インチのオールテレインタイヤ+専用アルミホイールを装着。最低地上高も25mmアップとなり、ラフロードでの安心感を高めている。さらにトーイングヒッチを特別装備(許容牽引荷重は750kg)。リヤフォグランプやレッドのマッドガードも装備されている。
    不満な点
    ランドスケープはRSをベースとするため、エンジンは2.4リッターターボをベースとしたハイブリッドのみ。圧巻の動力性能は得られるものの、ハイブリッドのわりに燃費はいまひとつ。経済性にすぐれる2.5リッターハイブリッドの設定があってもよさそう。期間限定生産(2024年12月生産終了)なのも残念だ。
    デザイン
    これまでのクラウンのイメージからガラリと変わり、クロスオーバーとして生まれ変わった16代目。そんなクラウンクロスオーバーの中でもSUVテイストを高めたのがランドスケープだ。樹脂タイプのオーバーフェンダーにヨコハマ・ジオランダーA/T G015オールテレーンタイヤを装着。さらにロードクリアランスを25mm高め、赤のマッドガードを備えたスタイリングは“クラウンクロスオーバーのカスタマイズ仕様”といった仕上がり。多少違和感を覚えるものの、ただのクラウンクロスオーバーよりも目立つこと請け合い。

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  • 瓜生洋明
    瓜生洋明(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    5

    デザイン
    5
    走行性能
    4
    乗り心地
    4
    積載性
    3
    燃費
    3
    価格
    3

    そのチャレンジに最大限の賛辞を贈りたい

    2023.11.30

    年式
    2022年7月〜モデル
    総評
    過去にとらわれず新たな時代を開拓しようとした姿勢と、それを1台の優れたクルマとして完成させたことに最大限の賛辞を贈りたい。そのデザインやメカニズム的特性をもってこのクルマが「クラウン」であるかどうかを議論するのは、もはやナンセンスである。ただこのクルマが、歴代クラウンがターゲットにしてきた「成功者」、言い換えれば「常にチャレンジをし続けてきたことで結果を出してきた人」を最大限満足させるだけの要素にあふれたものであり、歴代クラウンの魂を受け継いだモデルであることは言うまでもない。そういった意味では、このクルマが「新時代のクラウン」であることは疑いようのない事実である。
    満足している点
    斬新でありながらも高級感にあふれたエクステリアデザインは、セダンとSUVの魅力を掛け合わせたさまざまな特徴にあふれている。好きか嫌いかにかかわらず、一度は試乗してみてほしい1台だ。
    不満な点
    特徴的なエクステリアデザインであるがゆえに、一部の機械式駐車場には駐車できない可能性がある。また、トランクスルー機能もないため、一般的なSUVと比べるとやや使い勝手は劣るかもしれない。また、歴代クラウンの特徴であった「匿名性」、つまり、悪目立ちしないという点は、クラウン クロスオーバーには当てはまらない。当面の間は、良くも悪くも注目を集めてしまう可能性が高い点は、人によってはデメリットになりうるかも。
    デザイン
    便宜上「SUV」と呼ばれることも多いが、正確にはセダンとSUVをクロスオーバーさせた新しいカテゴリーの1台。「肉厚なセダン」とも「スタイリッシュなSUV」とも言えるそのエクステリアは、良くも悪くも見る者を惹き付けるオーラを持っている。ただ、そのデザインは単に奇をてらったわけではなく、スポーティなルックスと走りはセダンゆずり、乗り降りのしやすさや快適な乗り心地、アイポイントが高いことによる運転のしやすさはSUVゆずり、といった具合に、双方のボディタイプのメリットを上手に掛け合わせている。インテリアは比較的控えめな印象だが、ナチュラルな雰囲気は若いユーザーにも受け入れられやすいものとなっている。

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  • 西村 直人
    西村 直人(著者の記事一覧
    交通コメンテーター
    評価

    4

    デザイン
    3
    走行性能
    4
    乗り心地
    3
    積載性
    3
    燃費
    4
    価格
    4

    16代目を大きな変換点としたトヨタのトップモデル

    2022.11.28

    年式
    2022年7月〜モデル
    総評
    クラウンはこの先、セダン、エステート、スポーツと3つのボディタイプが加わることがすでに発表されている。パワートレーンにしても、クロスオーバーの2つのハイブリッドシステムに加えて、FCV(燃料電池車)、BEVなど複数の電動パワートレーンを用いる可能性が高い。いずれにしろ、トヨタのフラッグシップモデルが存続し、しかも時代に合わせた電動化が織り込まれることは喜ばしいことだ。内装デザインにしてもこの先、各国のユーザー評価を採り入れていくのではないか。
    満足している点
    トヨタが想定していた従来までのクラウン・ユーザー層から大きく決別し、若返りを図った16代目。事実、30歳代のオーナーも増えつつあるという。海外市場へと積極的に打って出たのもクロスオーバーのトピックだ。北米市場の反応も好評で、チャレンジングな外観デザインが注目されている。また、クラウンという車名を継承したところも日本の、そして世界の自動車市場を考えた場合に良かったと思う。クラウンの名前が「日本ブランド」として世界へと本格的に羽ばたくことに期待したい。
    不満な点
    見る者をハッとさせる外観デザインであること。チャレンジしたことへは最大限の敬意を払いつつも、どこに視点を定めて評価すればよいのか、どの角度から見るとかっこよく、スタイリッシュに見えるのか、未だ自身では消化しきれていない。大径タイヤにしても幅を狭めて空気抵抗を減らし、縦方向の接地面積を増やしてグリップを確保する、その理屈はわかるものの、タイヤは高価で重くなり、乗り味にしても21インチは高剛性ホイールからくる硬さを終始感じてしまう。技術の昇華に期待したい。
    デザイン
    セダンとSUVのクロスオーバーという立ち位置から「クラウン クロスオーバー」を名乗る。SUVはクロスカントリーモデルとセダンの融合だったから、よりセダンライクなSUVとして成り立つのがクラウン クロスオーバーだ。4つのボディバリエーションのトップバッターとなったクロスオーバーは、大径タイヤとシェイプされた前後デザインが強烈に個性をアピールする。大胆な塗り分けの2トーンボディカラーも話題だ。一転、内装デザインは新しさこそ感じるものの外観ほどのチャレンジはない。

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  • 工藤 貴宏
    工藤 貴宏(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    4
    走行性能
    4
    乗り心地
    5
    積載性
    5
    燃費
    4
    価格
    3

    開発はデザイン最優先

    2022.11.22

    年式
    2022年7月〜モデル
    総評
    威風堂々としたフォルムじゃないとか、エンジン縦置き後輪駆動じゃないとか、これまでの伝統を捨てたことに対しては異論もあるでしょう。しかし、「過去ばっかり振り返らないで前を向く」というのが新型クラウンの裏メッセージ。それを受け入れることができる人だけが、新型クラウンを選ぶ資格があるのだと思います。
    満足している点
    個性的なスタイル。快適な乗り心地。走りが楽しい「RS」。クルマとしての魅力は相当高いです。でも、決め手はやっぱりスタイルでしょうかね。
    不満な点
    「GOOD」をスタイルとしたものの、あまりにも個性が強すぎるので「NO」という人もいることでしょう。そういう人には向きません。しかし、それはトヨタもわかってやっていること。今どきのクラウンは昔のクラウンのように八方美人ではない、と考えるのが正解でしょうね。
    デザイン
    「今までのクラウンはいったい何だったの?」と思わせるくらいの斬新さ。ここまでアバンギャルドに生まれ変わるとは驚きです。開発スタッフによると開発は「とにかくデザインを優先」で進められたのだそうです。というわけで選ぶ側としてはこの突き抜けたデザインを「受け入れられる」もしくは「受け入れられない」で判断するしかないですね。一つだけ間違いないのは、「モノトーンカラーにすると2トーンほどは個性が目立たない」ということです。その解釈はお任せします(クラウンのデザインをどう感じているかにより受け取り方が異なるはずです)が、色の印象は大きいです。

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  • まるも 亜希子
    まるも 亜希子(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    5

    デザイン
    5
    走行性能
    5
    乗り心地
    4
    積載性
    4
    燃費
    4
    価格
    4

    攻めてるトヨタの象徴

    2022.11.21

    年式
    2022年7月〜モデル
    総評
    70年近い歴史を持つクラウンだけに、思い入れの強い人には抵抗感があるかもしれない新型。ですが世界的なトレンドの最先端をゆくプロポーションで、ハイブリッドとして新たな領域へのチャレンジとも言えるデュアルブーストハイブリッドを搭載し、音を聴かせるエモーショナルな走りを手に入れて令和のクラウンを作り上げている、一世一代の意欲作ではないかと思います。
    満足している点
    ステアリングヒーターがついたハンドルは握りやすい太さで、なんとハイブリッドとしてもクロスオーバーとしても珍しいパドルシフトがついています。それだけ、2.4Lターボエンジンの気持ちのいい操作感を存分に味わって欲しいという開発者の思いが強いのだと感じました。
    不満な点
    外径の大きなタイヤはプレミアムブランドでは近年のトレンド。開発時にトヨタとして初めて、タイヤメーカーに外径の要望を出し、作り込んでいったという225/45R21のクラウン専用サイズは、ミシュランと試行錯誤しながら転がり抵抗とスタイルを両立させたもので、大きいわりに乗り心地が硬くないのはいいところ。ですがユーザーが他のタイヤに変えることはなかなか難しく、コストが高くなりそうです。ただチェーン装着などを考慮してか、19インチタイヤのモデルもあります。
    デザイン
    名前が「クラウン」だと言われるとすんなり受け入れられない人もいるかもしれませんが、それを一度忘れて見てみれば、世界的なトレンドとなっている低全高クロスオーバー(または リフトアップセダン)という最先端のプロポーションで、顔つきも精悍かつ先進的。大胆なツートーンのボディカラーも新しく個性的で、とても攻めてるデザインだと感じます。よく見ると新しくなったクラウンのエンブレムはブラックでシック。

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  • 西川 昇吾
    西川 昇吾(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    5

    デザイン
    4
    走行性能
    5
    乗り心地
    5
    積載性
    3
    燃費
    5
    価格
    5

    クロスオーバーでも高級サルーンらしさは健在

    2022.11.21

    年式
    2022年7月〜モデル
    総評
    色々とネガティブな意見を言われてしまっているのも気になるが、それはクラウンという十字架があまりにも重たいためだと感じる。一度クラウンという色眼鏡を取り払って一台の新型モデルと見てみると、その出来栄えは非常に良いと感じる。色々と挑戦的なモデルであることは間違いないが、実際に乗ってみるとしっかりと作りこんでいて、トヨタのやる気を感じることができる。クラウンの名前にとらわれてネガティブな印象がある人にこそ、機会があれば乗って見てほしいと思う。
    満足している点
    クラウンという伝統のセダンモデルで、FRからFF化にクロスオーバーという攻めたジャンルへの一歩を踏み出しながらも、歴代クラウンオーナーも乗ればきっと納得のいく質感の高いモデルに仕上がっているのが良い。また、各種装備も高級車として先進的なものとなり、クラウンが高級車として新たなチャレンジをしているのが見て取れて、新たなターゲット層も獲得するキッカケになりそうなモデルだ。また、全体的な装備や質感に対してコストパフォーマンス高いのも魅力的なポイントと言える。
    不満な点
    正直に言ってしまえば個人的な理由になってしまうが、リアデザインの1点だけである。もちろん、クラウンはFRセダンが良いし、高級サルーンとしてはそれが正しいという気持ちもある。しかし、この後クラウンのラインアップにセダンが追加される予定であり、単にこのクロスオーバーだけに絞って見れば、あまり不満点は見当たらないように思う。内外装で従来通りのベタな演出で質感を高めても良かったかもしれないが、それならばこのクロスオーバーに挑戦した意味が無いようにも思えてしまう。
    デザイン
    伝統のクラウンの新型モデルで大幅に路線チェンジ(クロスオーバーだけを見れば)ということもあって賛否両論なデザインだが、個人的には優れていると思う。SUVとクーペセダンを融合させたクロスオーバーはヨーロッパを中心に登場し始めているジャンルだが、その中では最もシルエットが美しいと感じる。セダンらしさもしっかりと残っていながら、細部を中心に攻めた印象もアリ、まさにクラウンの伝統である「革新と挑戦」を感じる。ただ、リアの灯火類は細い一文字基調だけでなく、もう少しラグジュアリーな印象がある太めなデザインの方が良かったと感じる。

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