かつてのマツダ５チャンネル販売網─ マツダは１９９０年代くらいに オートザムだのオートラマだの更に車種も適当な雰囲気のものが多かった気がするのですが

Question

当時のマツダは何故こんなよく分からない販売網をしたのですか？

当時自分は幼少だったので
あまり分からないので…。

補足

回答下さったみなさん感謝申し上げます！ マツダのかつての５チャンネルの背景が見えました。凄く勉強になりました、ありがとうございましたm(__)m ベストアンサーは全て詳しい回答で決めかねないので投票に持ち込まして頂きます。

Answer 1

バブル期（1989年後半～1991年頃）の勢いの中には『作ったら作った分が売れる』といった風潮がありました。
これにより車などはディーラー店舗が多い会社が売れていました。

たとえば、トヨタ系にはトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、トヨタビスタ店、トヨタオート店の販売チャンネルがあり、
それぞれにディーラー店舗があった訳です。
扱う車も兄弟車／姉妹車といった外装や内装は変えたけど、エンジンやシャシーといったプラットフォーム部分は同じ車を売っていました。
そしてこれらの車の多くが売れまくってました。
有名なのが『マークⅡ／チェイサー／クレスタ』でそれぞれが（今だと）不思議なくらいの台数が販売されていて、
他メーカーは羨ましがっていたことでしょう。

この手法をマツダも取り入れることとして、アンフィニ店等を展開し始めたのですが、
折り悪くバブル経済がはじけて中途半端（というか悪い状況）になったのです。

Answer 2

この背景には、当時のマツダの大株主（今もですが）で、マツダの経営に積極的に介入していた住友銀行の意向がありました。
その住友銀行から送り込まれたマツダの経営陣が、万年業界下位に甘んじているマツダを何とか浮上させようとあれこれ考え、外資系コンサルティング会社の提案を真に受けた結果「マツダというブランドネームのイメージが悪い→ブランドからマツダの名を消し去り、アンフィニとかユーノスに変える」「ディーラー網が貧弱で販売力が弱い→５チャネルを展開してディーラーを増やす」といったマーケティング施策を導入したのです。
自らの体力を無視したとも言えるこうした施策は、弱小ディーラーの乱立を招き、一方で、５チャネルへの商品供給のために無理に兄弟車を増やしたりしたことから消費者にも受け入れられず、結果として大失敗に終わりました。
なぜ、このようなことが行われたかと言えば、ひとえにスポンサーの住友銀行の意向です。銀行から送り込まれた経営陣が、銀行が供給した資金を使って、一見無茶とも思える拡大戦略を展開し、一気にマツダの浮上を狙ったのですが、所詮は、自動車業界のことをよくわかっていない素人の「武士の商法」だったということです。

Answer 3

バブル経済で日本中がうかれていた時に、当時の重役（社長だったかな）が
「我社の車が売れないのは販売店が少ないからだ！」（＝販売店を増やしさえすれば車なんていくらでも売れる）
と言いました。
という事で、ひたすら販売網を増やしました。
いくらバブルで浮かれていたとはいえアホな話です。
その後、予想通りバブル崩壊と共にマツダも崩壊しそうになりました。

Answer 4

一言で言えば、当時の業界のツートップだったトヨタと日産にラインアップ面で並ぼうとしたから。またそれ以上に、同じ第二グループにいたホンダと三菱(特にホンダ)を出し抜こうとしたからだと思います。

で、それが許されるだけ世の中がバブルで行け行けドンドンだった…というより、土地や家の値段が暴騰してマイホーム購入を諦めたサラリーマンが貯めた資金を車に回したり(いわゆるシーマ現象)、また今まで小売業には縁のなかった大企業がサイドビジネスとして車のディーラー経営に乗り出したりといろんな事情が重なり合って実現したものだと言えます。

世界的な目で見てもマツダはけして大きな会社ではないし、実用車の分野では提携先のフォードの方がブランドとして強い。そんな状況で生き残って行くにはどうしたらいいかを考えた結果、付加価値の高いスポーツカーやエグゼクティブカーの分野…BMWやメルセデスの市場に斬り込むしかないということになった。その結果としての拡大路線だったわけで、別に金に目がくらんで呆けてやったわけじゃない。いつも余裕がなくて、ヒィヒィ言いながら仕事してるのが日本企業なんだろうなと思います。