便利だったけど、基本性能の低いクルマ
丸6年間お世話になった1.8Sエアロツアラー(FF)です。
寝ても覚めてもクルマが趣味で楽しみである私にとって
2011.10.22
- 総評
- 便利だったけど、基本性能の低いクルマ
丸6年間お世話になった1.8Sエアロツアラー(FF)です。
寝ても覚めてもクルマが趣味で楽しみである私にとって、最終的にはその味気なさに嫌気
がさして売却しておさらばになりました。正直所有しているだけでストレスでした。
結婚を機に妻が運転できることも考慮し、また多少のツアラー性能も鑑みながら、当時の
予算内で購入できるクルマがこれでした。なお結婚前まではAE111レビン(6MT)が相棒でした。
総評すると、非常に便利な道具です。クルマにドライバビリティや愛着を求めない方々に
はお勧めできます。中古価格もだいぶ安くなっています。さらにこれに燃費性能を追求した
のがプリウスです。あまりにフィーリングがそっくりで笑えました。
便利な白物家電は売れるわけです、でも機械品としての造りこみ感がここ数年急激に低下
しているように思います。クルマ好きが求める、機械としての熟成感や長く使うことで沸い
てくる味が皆無です。こういうモノを求める方々は買うと後悔しますよ。
- 満足している点
- 以下、箇条書きにします。
1.誰にでも扱いやすいサイズとパッケージング。狭い日本の道路ではこれで十分でしょう。
それでいて室内スペースはとにかく広い、ここら辺は日本車ならではの強み。
2.大人4人+たっぷり荷物が載るラゲッジルーム。後席はリクライニング可能、膝前スペース
も十分に広い(175センチくらいの人でも楽に脚組めます)。
3.1800CCエンジンは巡航能力は高いです、高速ドライブなら満タン法でもリッター15㌔は必ず
超えていた(速度計のオンボードには17.5㌔と表示されていた)
4.カローラクラスなのにダッシュボードにソフトパッド、クロームメッキ塗装のエアコン吹出
口、ナビおよびエアコンの配置、左肘レストなどそれまでのカローラクラスにあり得ないく
らい内装の出来がよかった。
5.標準でHIDライト。あとはアシスト機能付バックモニター、レバー操作で瞬間後席フラット。
- 不満な点
- 以下、箇条書きにします。
1.日常使用での燃費。。当方横浜在住者ですが、街中のストップ&ゴーではギリギリ8㌔。
このクルマに限ったことではないのでしょうけど、ひどかった。欧州車見習ってほしい。
2.とにかくひどい足回り。パンピーすぎる。ただ突っ張り感があるだけで、ショックがま
るで動いていない。コツコツガタガタサスペンション。長距離運転はきつかった。特に
高速道路で知らない場所へ行くときなど、足回りに安定感・安心感がないから余計に疲労
が溜まりやすい。新車時の硬いうちだけかと思っていたが、最後までダメだった。
3.これもこのクルマに限ったことでないかもしれないけど、日本車のシートはシートバック
が低いうえに、姿勢を支える形状になっていない。ひどい足回りと見てくれだけのスポー
ティシートの相乗効果で、縦揺れ、横揺れ、細かい振動と長距離の疲労は大きいです。
4.トルコンCVTの出来の悪さとうるさいエンジン音。
ズル滑りのトルコン制御はかったるいです、挙句に簡単にエンジン回転が3000くらいまで
上がるから燃費にも悪影響。エンジンパワーがロスしていることを如実に感じます。また
エンジン音も本当にチューニングゼロの安っぽいブウィーン的な…イライラします。
5.歴史のあるクルマなのに、まるで熟成感のないクルマとしてのつくり。この間レンタで
プリウス借りましたが、本当に未来的外観と燃費だけのクルマですね。欧州車も着々と
ハイブリッドの準備が整えられつつあります。クルマの基本性能(座る、走る、曲がる、
止まる)で差が開いているだけに、日本車の将来を懸念します。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験