レンタカーとして約700km走行。(300kmと400kmで2回借りた)
グレードはマニュアルエアコンの1.5X
年式平成25年式。164.1万円
2014.7.5
- 総評
- レンタカーとして約700km走行。(300kmと400kmで2回借りた)
グレードはマニュアルエアコンの1.5X
年式平成25年式。164.1万円~。
カーナビ、バックカメラ搭載。
<外装>
個人的には先代の方が上品でまとまったデザインに見えて好み。このモデルは少し子供っぽい顔つきになったように思う。
<内装>
硬質プラスチックを多用しているものの、カーボンパネル調にしていたり、ハンドルのシボをディンプル加工することで質感を良く見せる努力が成されている。シートは値段なりでクッションも厚くはないが最低限のホールド性を与えられている。
<パッケージング>
ディメンジョンは日本には取り回しがよく扱いやすい。最小回転半径4.9mと小回りが利く。荷物も良く乗る。日本における5ナンバー規格を満たしつつCセグメントの必要最低限を良く表現出来ている。全席ドアポケットドリンクホルダー、グローブボックス上にも収納を用意するなど優れた使い勝手。
<エンジン・トランスミッション>
チープの一言。1NZ-FEエンジンは回らない・吹けない・トルクないの三拍子揃っている。先代エンジンの5A-FEに比べボアストロークがロングストロークとなったこともあり質感・回転フィール・力感・音質全て劣化している。率直に言って1500ccってこんなにパワーなかったっけ?と感じた。
流れにはかろうじて乗れるけど流れをリードするような走りは到底出来そうもない。
CVTの制御も完全な燃費制御で、Sレンジでベタ踏みしてもエンジン回転数は5000回転ほどまでしか回らない。
Dレンジで燃費運転に徹すれば1000回転ほどを維持し本領を発揮する。しかし驚くほど運転が楽しくない。
<走行性能>
サスペンションはふにゃふにゃしているわけでもなく固すぎるわけでもなく意外にもバランスは良い。乗り心地は決して悪くない。
しかしやはりコストは切り詰められておりサスペンションの動きは渋くて接地感覚は希薄。多分サスペンションストロークが足りない。ハンドリングも軽すぎる。
タイヤサイズも細すぎる。195/65R15ぐらいは欲しい。
ほんの少し速度を残してコーナリングしようとするとすぐさまESCが介入して呆れた。Uターン時アクセルをわざと踏み込むとすぐにタイヤが鳴き出す。限界性能がかなり低い。いくら高等な安全装備がついても車の素性自体が悪いのでは本当の意味での安全性が向上しているか懸念がある。
<装備>
相当に充実している。最低グレードにもかかわらず全車ABSは当然として
TSC(トラクションコントロール)
ESC(横滑り防止装置)が付いているのには驚いた。
現代では車を購入する際に差別化が難しくなってきているためこういった機能てんこ盛りで攻めるのは上手い戦略だと思う。自分としてはメーカーに走りの良さなど車を買うとき誰も気にしていないと言われているようで哀しい。
<燃費>
約400km満タン法で12.8km/L。
約300km満タン法で14.9km/L。
言う程良くもないが悪くもないか。
<総評>
1.5Lエンジンは1.3Lエンジンよりは余裕がある。見かけ上装備も充実していて”トヨタの作る売れる車”という印象。素人でも気付くような目につくところはしっかり作るけどそうでない所はとことん手を抜いている。
運転していて楽しさがないので「車なんて動けば何でも良いんだ」という風潮を助長しそう。
自分ならこの値段を出すなら違うメーカーの真面目に作
- 満足している点
- ・充実した安全装備(TSC、ESC)
・優れたパッケージング(室内収納の多さ、取り回しの良さ)
- 不満な点
- ・エンジン、トランスミッションが”運転する楽しさ”を無視して作られている
・タイヤサイズの設定がエコに走りすぎて絶対的な安全性能に不安を覚えた。いくらTSC、ESCがついても限界性能がこんなに低くては意味がないのでは。
FFだから低μ路でのネガは出にくいだろうが緊急(事故)回避時、素性の悪さが生死を分ける気はする。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験