トヨタ アクア 「燃費最強の元気なコンパクト」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

燃費最強の元気なコンパクト

2021.10.29

年式

2021年7月〜モデル

総評

走りの方では乗り心地が残念でしたが、小回り性能抜群の運転しやすさ、超優秀な低燃費は健在。ゆとりのある室内空間やデジタル世代にも使いやすい装備、フレキシブルに使えるラゲッジなど、必要十分な要素が揃います。

満足している点

インパネの中央にでんと置かれた、大きなディスプレイナビ。運転席からも助手席からも見やすく、操作しやすい位置にあり、使いやすいです。置くだけ充電やUSBなども揃っていて、スマホが車内でも活躍します。

不満な点

後席のスペースは先代より余裕ができ、ヤリスなどと比べてもゆとりがある空間になっていますが、残念なのはドア開口部が狭いこと。もう少し大きければチャイルドシートのお世話などもしやすいのではと思います。

デザイン

4

エッジが効いていた先代とは違い、ふっくらとした面が豊かな表情を与え、愛らしさと上品さがアップしたデザイン。ボディカラーも豊富で、自分らしい１台が見つかりそうなワクワクもあります。インテリアも素敵。

走行性能

3

発進加速は十分で加速フィールも軽快感はありますが、３気筒っぽい唸り音がひっきりなしに響くのが残念。ステアリングフィールもヘンなところで重くなったり、違和感が。高速走行での瞬時の追い越し加速は見事です。

乗り心地

2

助手席、後席とも常にブルブルとした振動が途切れず、とくに60km/hくらいまでの一般道での不快な振動、突き上げ、ノイズが気になります。後席は背もたれの角度も立ち気味。ただ頭上のゆとりは先代よりアップしています。

積載性

4

深さがあり、横幅も奥行きもコンパクトカーとして標準的な大きさを確保しています。後席が６：４分割で倒せて、アジャスタブルデッキボードを使うとフラットなスペースに拡大。バックドアも大きく開きます。

燃費

5

WLTCモード燃費が最高で35.8km/Lのところ、33.6km/Lとなるトップグレードでしたが、市街地を普通に走っていても、高速道路を使っても、燃費計が常に28km/L以上をキープしている低燃費ぶりにビックリ。

価格

5

ハイブリッド専用車だけあって、200万円を切る価格からのスタートはさすが。トップグレードでも240万円で、装備も充実しているのでお買い得感は高いです。コンパクトなハイブリッドの4WDが欲しい人にもぴったり。