トヨタ アルファードハイブリッド 「存在感とリセールバリューに注目」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

国沢 光宏
国沢 光宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
5
燃費
3
価格
4

存在感とリセールバリューに注目

2021.3.14

年式
2015年1月〜モデル
総評
2015年にデビューした直後なら圧倒的なおすすめモデルだった。今やモデル末期になりつつあり、そろそろ次期型のウワサも出てくるんじゃなかろうか。リセールバリューだって今より少し悪くなることを知っておいてください。
満足している点
やはり存在感の大きさだと思う。最近セダンのニーズが少なくなり、ミニバンやSUVを選ぶ傾向になってます。アルファード、今までクラウンやマークXクラスを買っていたようなユーザーに最適じゃなかろうか。
不満な点
現行モデルは2015年のデビュー。先代は7年間でフルモデルチェンジしたことを考えれば、次期型は2022年くらいに登場してくる可能性が大きい。モデルチェンジまでの期間を考えながら購入することをすすめておく。
デザイン

5

先代はヴェルファイアより控え目だったものの、現行モデルになり押し出しが効くようになった。存在感もあり高い評価を得ている。今や兄弟車のヴェルファイアより7〜8倍多い販売になっているのは全てデザインの魅力によるもの。
走行性能

3

エンジンにより差が大きい。3.5リッターV6搭載モデルはスポーツモデルと互角の加速性能を持っており驚くほど速い。2.5リッターの4気筒を選ぶと「まぁこのくらいなら不満なし」といった程度の性能。ハイブリッドは街中で案外元気よく走ってくれます。
乗り心地

3

初期型は硬めの乗り心地だったものの、途中で行った見直しにより納得出来る快適性を持つようになった。ただ同じ価格帯のセダンと比べてしまうと、路面からの突き上げ感も。上質なクルマを知っている人なら少しばかり厳しいか?
積載性

5

国産のミニバン最大級の積載性を持つ。大人4人がユッタリ座れ、さらに4人分のゴルフ用具や海外旅行用トランクといった”大物”を余裕で積める。ただ6人フルに乗ると、さすがに全員分のゴルフバックは厳しい。最後列シートを半分畳むことも可能。
燃費

3

3.5リッターV6搭載モデルをそれなりの速度で走らせれば街中だと7〜8km/L。ただ大人しく高速巡航すると10km/Lに届く。ハイブリッドを選ぶと、街中で12km/L程度。巡航なら15km/Lくらい走ってくれます。自分の使い方にあったエンジンを。
価格

4

絶対的な価格は決して安くないけれど、3年後や5年後に手放す時のリセールバリューが抜群に高い。クルマの価格を「買った価格−手放す時の価格」と考えたら、驚くほどリーズナブル。
国沢 光宏
国沢 光宏
自動車ジャーナリスト
東京中野生まれ。ベストカー編集部員を経てフリーに。得意分野は新車の評価の他、自動車企業の分析、新技術の紹介など。自動車雑誌への寄稿をメインに、インターネットメディア、ラジオやTVのコメンテーターも。業界の話題を素直に紹介する手作りの個人Webサイトはいろんな意味で人気(アンチの数も多い)。大型免許とけん引免許、1級小型船舶免許所有。2005年アジアパシフィックラリー選手権シリーズに参戦。ラリージャパン(WRC)の参戦経験も持つ。趣味はクルマとバイク、ボート、スキー、ダイビング。弱点は球技(特にゴルフ)。youtube「国沢光宏」チャンネルに出演中。Webサイト「自動車評論家 国沢光宏」を運営している。
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