テスラ モデル3 「走行性能と維持費と(長文です汗)」のユーザーレビュー

春九 春九さん

テスラ モデル3

グレード:パフォーマンス_RHD_AWD 2019年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
5
乗り心地
4
燃費
5
デザイン
4
積載性
4
価格
3

走行性能と維持費と(長文です汗)

2022.4.4

総評
・2022年3月時点の事として書きます。BEV(充電設備含む)は日々進化していますので来年以降は別の言い方になると思います。
・現時点(2022年3月)で、内燃機関車よりBEVが優れているとは思っていません。それは車両自体の事ではなく、とにかく充電インフラの整備が間に合っていないという事です。検索すると充電設備はたくさん出てきますがそのほとんどは出力が低い充電機(50kw以下)で、これでは充電時間が掛かります。高出力(90kw)の充電器も出てきていますが、まだまだ少ないので充電待ち(充電渋滞)が発生したりしています。急速充電器(30~50kw)は高速道路のSA・PAや道の駅などにも設置されていますが2台/箇所程度と少なく、特に連休に遠出する時に利用しようとすると充電待ちになったりしています。このように充電の心配をしなくていけなくて面倒だと思う方や後述する<BEVが合わない方>に該当する方は、現時点では内燃機関車に乗る事をお勧めします。
・M3はそれなりの高額車ですが、決して高級車ではありません笑。現状バッテリーとマネジメントシステムが高額であってインテリアやエクステリアの造りなどは同額帯の欧州車、日本車と比較しても劣ると思います。ボディーのチリが合っていないとか、どこからか異音がするとか、テールレンズに水が入るとか、いろいろなトラブルを耳にします。テスラを検討されている方は覚悟が必要です笑。
・BEVが合う方と合わない方がおられると思います。ドライバーの性格や運転の仕方、使用する環境、方法によってBEVの適性が変わると思います。また内燃機関車はアクセルワークや走行スピードでそれ程大きく燃費に差がでないと思いますがBEVは電費がとても大きく変わります。以下、私見ですが・・・。
【BEVが合う方】
・先ずは自宅充電(200V)が出来る事が一番です。スマホと同じく帰ったら充電できる環境です。または急速充電器(CHAdeMO)やテスラ車専用ですがスーパーチャージャー(以下、SC)が近く(5km圏内とか)にある方です。次にガジェット好きな方でしょうか笑。おまけでドライブプランを立てるのが好きな方は良いかと思います。理由は、バッテリー残量を計算し、経由する充電ステーションを選択するといった具合です。
【BEVが合わない方】
・合う方の反対ですが発進時にアクセルをベタ踏みする方やアクセルON・OFFが激しいメリハリのある走りをする方、電費なんか気にしていられないといった方は要注意です。結果、電費が悪くなり、モニターに標示されている距離が走れないという事になりストレスが溜って手放すと事になるかも知れません。
満足している点
・M3Pの加速性能には驚きます。
・オートパイロットはとても優秀で特に高速道路は非常に楽です。
・消耗品が少ないので維持が掛かりません。
@常識的な運転をしていれば9割以上、回生ブレーキを使うのでブレーキパッド、ディスクローターが減りません。(海外では10年、10万km以上無交換という方も)
@勿論、エンジンオイル、ATF、デフオイルが無いのでその費用が掛かりません。
@当然、走行するには電気代だけです。
@但しテスラ社との通信のための「プレミアムコネクティビティ」で990円/月掛かります。
・オーディオ性能(音響)が良いと思います。15個のスピーカー(ウーハー含む)が付いています。
・システムのアップデートが年に数回あり、自動運転性能(乗り味)、ナビ性能等々、UI含め性能がアップします。
・パネルは15インチのモニターだけでとてもシンプルです。走るスマホとかいわれますが本当にその通りかと思います。
不満な点
・クライスラーやメルセデスと比較して室内に入ってくるロードノイズが酷いと思いました。もちろん舗装道路の種類やタイヤメーカー、モデル(パターン)、サイズにもよると思いますが70km/hを越える辺りから酷くなります。つまり遮音性が悪くこれは安っぽく感じます。ですので防音対策は必須です。私はFOCALのB.A.Mという製品をトランク下周り、前後のタイヤハウスに施工してかなりの効果がありました。
・内燃機関車の時はガソリン残量はあまり気にならなかったのですが、BEVはバッテリー残量が気になります。走り方(走行スピード)や道路(一般道、高速道、上り坂、下り坂)によってかなり変わります。
・バッテリーの劣化はやはり気になるところです。スマホやタブレットなどをイメージして心配する方がいるかと思いますが、テスラの場合マネジメント技術(冷却、保温など)が進歩しているので、25万キロメートル以上走っても容量低下は10%以内といった報告もあります。もちろん使用環境、使用状況等々によっても変わってきます。詳しくはこちらのブログを参考にしてみて下さい。
https://blog.evsmart.net/tesla/model-s/tesla-battery-degradation-statistics/

これだけ走ってくれたらバッテリー劣化の前にボディーやサスペンション、その他が先に経たってくると思うのですが?
・バッテリーは低温(5℃以下とか)に弱いといった事がSNSで散見されますがそのとおりです。そこで極寒、立ち往生を想定したテストを行った動画が数件配信されていますので検索してみて下さい。(結果はそれなりの対策をしていればマイナス気温でも大丈夫)そのような状況に突入するにはそれなりの準備をしていくと思いますし、そんな事って何回ありますか?と思います。因みに私は東北生まれでスキーによく行きましたが30年以上運転していて立ち往生という事は一度もありませんでした。
デザイン

4

・エクステリアではリアからのアングルが好きです。タイヤハウスの出っ張りが、ドッシリ感があって良い感じです。少しポルシェの感じに似ているかなと。フロントはベルーガ(シロイルカ)に似ていると思います笑。
・インテリアですが、私は内装をゴチャゴチャとさせるのが嫌いなので、その点15inのモニターしかなく、とにかくスッキリしていて良いです。
走行性能

5

・これまで国産車から輸入車までいろいろな内燃機関車に乗ってきました。前車はCLA45 AMG。排気量は2000ccのターボ付きで421ps、500N・mを発生、0-100km/hは4.5secくらい。その前がChrysler300SRT8。V8, 6400ccのNAで476ps、637N・mを発生、0-100km/hは4.3secくらい。特にSRT8は図太いトルクで2t越えの車体を軽々と走らせ、運転し易くお気に入りでした。そしてM3Pですが、490ps、660N・m。SRT8を凌ぎ、0-100km/h:3.3secほど。ポルシェ911カレラGTSやフェラーリ458イタリアなどのクラスともいい勝負をします。しかし、その先(100km/hから先)は、はっきり言って大したことはありません。CLA45、SRT8の方が伸びます。
・走るスマホと云われますが走行性能は二の次かというとそんな事はなくハンドリングはとにかく軽快そのもので良く曲がりワインディングは無論、危険回避時などの急ハンドルでもふらつきは内燃機関車両と比較しても極めて少ないと感じました。これはM3(他BEVもだと思いますが)のアーキテェクチャのよるものだと思います。ポルシェ911クラスと同等という方も。(下記、動画参照)また衝突安全性は同クラスの車両の中ではトップクラスなのが良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=csy7V35p3IY&list=WL&index=1&t=547s

・オートパイロットは、他メーカーよりは多少優れていると思いますが、過信して事故っている方も多く居るようです。基本的に高速道路で使用します。テスラはビジョン方式ですので白線が途切れる一般道は危ないです。特に交差点は白線が複雑であったり途切れたりしますのでどこに行くか分かりません笑
・ハンドルウェイトを使ってハンズフリー走行をしている方も多くおられるようですがこれも危ないです。ハンドルを持たなくても良いので居眠りをし易いし、合流箇所などで事故っている方いるようです。
乗り心地

4

・M3PのタイヤはMICHELIN PILOT SPORT 4S 235/35ZR20です。乗り心地は硬く感じます。走行性能と反比例するのでしょうね。
・M3はあまり片減りしないようです。ですのでタイヤローテーションも10,000km以上走ってからでも大丈夫だと、整備士の方が云っておりました。
積載性

4

・身長180cmくらいの方でも4人は楽に乗車できます。
・トランクは奥行もあり広いと思いますが高さがあまりありません。ゴルフバッグ(9.5in)1個は横積みできます。2個目は斜積みで入ります。3個以上はRシートを倒すことになります。トランク下にも50L程度の収納スペースがあり、フロント(フランク)には40L程度の収納スペースがあります。
燃費

5

・先ずバッテリーは乗らなくても、毎日少しずつ減ります。待機電力、自然放電でこれはスマホなどと同じですね。私の場合の参考例ですが2022年1月17日から2月16日(気温は3~10℃くらいかな)までの30日間で、15%(73%→58%)減りました。つまり0.5%/日となります。単純に計算してみますが私のM3Pの場合、100%で約490kmと表示されますので、2.45km/日が待機電力と自然放電で減っていくという事になります。一週間で17.2km分、一ヵ月で73.5km分が減ってしまいます(--;)これをどう考えるか?です。
・電費(燃費)は電力会社との契約(自宅充電)と使用率、SCの使用率により変わりますし、走り方や環境(特に外気温)によってもかなり変わってきます。私の場合は平均4.5円/kmです。簡単な比較をしてみます。100km走った場合のガソリン車と比較。(ガソリン代150円/Lとして)
M3P:100×4.5円/km=450円
燃費15km/Lの車の場合。100km/15km×150円=1000円
燃費30km/Lの車の場合。100km/30km×150円=500円
この条件ですと、燃費30km/Lのガソリン車と同じくらいになりますね。
【充電について】
テスラの場合、SCが着々と全国に設置されています。2022.3末現在、全国で45ヶ所ほどでしょうか。まだまだ増えると思います。本来であれば自動車道(高速道路)のSAやPAに設置してほしいところですが、どうもそれは出来ないようです。(テスラが国産じゃないから?)
なのでICの近くに設置されています。札幌―函館―盛岡―仙台―郡山―東京―名古屋―大阪―神戸―岡山―広島―福岡―熊本とM3スタンダードレンジ+でも走行可能な距離間隔で設置されています。
SCの公称出力は120kw(V2)と250kw(V3)ですが、充電スピードに大差はないような感じです。というのも、20%ほどからスタートしても最初の方だけ120kw以上で出ますが、最後の方はグッと落ちて60~40kw程度に落ちます。これもプレコンディショニング、充電残量、気温などにより変わってきますが大抵の場合20%→80%の充電で約30分程度です。テスラはバッテリーをマネジメントしているので、神経質に気を遣う必要はありませんが約20%―90%付近で使用していると良いようです。(LFPバッテリーは100%充電OK)また2、3ヶ月に1回は満充電させてセルバランシングを行った方が良いといった方も居られます。
この方のブログが参考になります。
https://ratonblog.com/archives/1648

スマホでも常に充電100%じゃないと気が済まないといった方がおられますが、これはあまり良い使い方ではありませんね。
その他にディスティネーションチャージャーなる設備も150カ所以上。これは充電スピードが遅い(6~16kw程度とさまざま)ので宿泊や観光、買い物のついでといった使い方になると思います。
価格

3

2022.04時点
M3 ¥5,490,000("SR+”が取れました)
M3L ¥6,390,000
M3P ¥7,490,000
はっきりいって高いですよね汗
M3Lが人気のようですが、M3Pの加速を体験してしまうとどうしようもありません。そこでM3LとM3Pの価格差(¥1,100,000)をどう考えるかですが、この加速性能差を内燃機関車で縮めようとするとこの価格差では納まらないと思います。プラスして、20inのホイールとタイヤ、パフォーマンスブレーキ(brembo製)も含めると安い!と、思うようにしています笑。
EV補助金は地域によって変わります。私の住んでいる地域ですが補助金以外に5年間自動車税(今は36,000円ですね)が無料です。
故障経験
私のM3Pは2020年9月末納車のフリーモント製後期モデルですが運が良く、チリ合わせも良く10,000kmほど走っていますがトラブル無しです笑。

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